米Fiskerが年間生産目標を引下げ(本年4度目)
EVスタートアップのFiskerが2023年に入って4度目の生産目標の引き下げを行いました。今回の生産抑制で得られる3億ドル程度の至近は物流/顧客タッチポイントの整備に使われるとのこと。
ここ数年は社内の混乱でフォーカスされがちだったFiskerですが現実路線に舞い戻ってきたようです。
1;Fiskerの生産計画修正
CA州に本拠を置くEVスタートアップ;Fiskerが年間の生産計画を削減し、運転資金を確保したとのことで報じられている
(生産計画)
最新の生産目標台数は10,000台で、これまでも下記のとおり生産台数は下方修正を重ねてきた
-[22/11;42,400台]→[23/05;32,300~36,000台]→[23/08;20,000~23,000台]→[23/11;13,000~17,000台]
(運転資金)
生産削減で3億USDの運転資金を確保し、柔軟性を獲得できたとする
(CEOコメント)
今回の件についてCEOは下記のように述べて、今回の下方修正への言及を避けてコメント
[当社は納期初期の課題を克服すべく動いており、年度締めくくりに向けて準備を進めている]
[当初予測を達成できなかったが、市場状況/EVへの否定的なセンチメントを考慮すると、販売/納入は加速しており業績は非常に良好である]
[事業拡大に比例した収益を得ており、今年度末までに当社はEV専業者としては納入初年度の台数では最高水準となるはず]
[当社は、市場を成長させてFiscker-Oceanの販売/サービス強化に重点を置き続けている]
2;資金用途/最近の動き
今回の運転資金は物流/配送関連に使われ、輸送物流会社の追加契約/予約者への対応強化/小売-配送-サービス専用の施設の開設が含まれる模様。CEOは[米国と欧州での配送を改善するための新たな戦略を立ち上げ、初期の物流のハードルを克服するのに役立った]と述べた
同時に米国/カナダ/欧州でリースプログラムを開始すると述べたが、開始時期などの詳細は明らかにせず
さらに人事関連の発表も行い、ここ最近責任者の辞職や報告書遅延で課題を抱える財務/会計等の内部管理体制の強化も発表した
-Dan Quirk氏が財務/会計担当の執行副社長に就任(前職はE&Yのパートナー)
-Axel Buhr氏が財務管理担当副社長に就任(前職は企業法務弁護士)
-Ram Iyer氏がEE統合および検証担当上級副社長に就任
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