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Teslaが中国での無金利ローン提供を延長へ

Teslaが今期の販売台数の記録更新にあたって最大市場である中国でのインセンティブ強化に動いています。
従前より実施しているModel3の新規購入者向け無金利ローン提供を1ヶ月延長し、直近の好調トレンドをブーストさせる方針です。
最近時のTesla業績の良さ(粗利益率の高さ)を勘案するとインセンティブコストは十分に吸収できると思われます。

1;Teslaによる無金利/低金利インセンティブ

 10/28にTeslaは中国でのWebサイト情報を更新し、自動車ローン金利;0%の期間を1か月延長したことが明らかに。
 更新情報では、11,000ドルの頭金支払で最長5年間の0%ローンを組むことが可能で、頭金6,500ドルでは0.92%の年利となるオプションも設定。対象は[24/7/1~11/30にModel3を購入し、注文書配送/支払条件に従って車両受取]を行うカスタマーが金利優遇プランへ申込可能

 TeslaはFY24-4Qで51.5万台以上の車両納入を目指すと決算説明会で公表、目標台数は昨年同期の台数を3万台上回る水準であり、FY23-4Qは四半期ベースでは過去最高の納入台数を記録した。
 Teslaが目標達成するには世界最大のEV市場で、かつTesla最大市場である中国の存在は欠かせないところ、中国での需要押し上げに対してTeslaはインセンティブとして低金利補助策を多用しており、様々な施策の中でも最も効果的とみている

2;Tesls@中国の最近状況

 中国の保険登録データ(Car News China経由)によると直近のTeslaの販売状況は下記の通りでここ2週で急激に伸びている。Teslaの上海工場(Giga-Shanghai)は世界で最も生産性が高い工場とされ、四半期初期に輸出用車両生産に使われるが、現地納入に影響を及ぼしている可能性も…
 -24;40週 1800台(YoY/-75%)
 -24;41週 8500台(YoY/+750%)
 -24;42週 13200台(YoY/+76%)

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