Micromobility.comが上場廃止へ(事業はまだ継続)
米国/欧州でマイクロモビリティPFを展開するMicroMobility.comがNASDAQ上場廃止となりました。
昨今の株価低迷や債務超過が続いているためで、同社が株式併合等を行ってきましたが焼け石に水だったようです。
2020年ごろに相次いだSPAC上場した新興企業は軒並み崩れていますが、特に最近はマイクロモビリティにへの風当たりが強くなっています。
1;MicroMobility.com(MMCom)の上場廃止
12/18の規制当局資料によるとMMcomは証券取引所の上場規則に違反した結果、同日からNASDAQから上場廃止に。
[株価1ドル基準の維持][最低株主資本要件]の両方を順守できず、12/20から普通株式と新株予約権の取引停止に。提出書類の中で上場市場でなく、店頭取引での取引環境継続を申請する予定
MMComの株式は21年にSPC買収を通じたSPAC上場をして以降、コンプライアンス維持に苦労してきた経緯…。23/03には株価上げのために株式併合をしたが、1ヶ月と経たずに1ドル割れ。その後、24/01に予定される臨時総会で更なる株式併合の承認を求める予定だったが、総会は延期され株式併合の動きも延期となっていた
MMComは2015年設立のマイクロモビリティシェアリングとメディア事業を米国/欧州で行い、都市交通の革新を目指している。シームレスで利便性高いPFを通じて、電動スクーター/電動自転車/電動モペットなどの多様な車両を世界中で提供する
直近の3Q決算は[売上;150万ドル/損失;950万ドル]で[Debt;6170万ドル/Asset;940万ドルと大幅な債務超過]となっている。。。
2;MicroMobility業界の苦境
マイクロモビリティシェアリングは各国での規制強化に加えて資金調達環境の悪化で押し並べて苦境というか壊滅状態に…
-Bird;23/09に上場廃止になり店頭銘柄化。直近では人員削減を発表、3Q決算では債務超過状態にあることが明らかに
-SuperPedestrian;12/15に米国事業の閉鎖と欧州事業の売却を実行中
-Tier;9月にSpin事業をBirdに売却後、レイオフを断続的に実施して事業縮小中
3;その他
MMComは声明で[(OTCへの移行は)会社の事業/運営の影響を与えることはない]として事業成長を強調。23/09にはNY市でリアル店舗とECをオープンし、電動スクーターや電動自転車を取り扱う
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?