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経営難のEVトラック;Nikolaがついに破産申請へ
コントとしか思えない動画プロモで製造能力を詐称し、上場まで至ったEVトラック新興;Nikolaが事業再浮上に向けた藻掻きを続けてきましたが万策尽きました。資金調達/事業売却共に頓挫してChap11申請を行い、経営者への有罪判決/SECとの和解などを経て事業価値が99%近く吹っ飛んだNikolaはついに終焉となりました。
1;Nikolaがついに破産申請
2/19にEVトラックの新興;NokolaがChap11を申請し破産手続に突入。これまで新規資金獲得/事業売却を模索してきたが不芳に至り破産申請
直近では24/12に負債返済/資本増強に向けて普通株売却で1億ドルの調達を目指したが失敗に終わり、FY24-3Q末には1.98億ドルの現金保有を報告
当局提出書類ではNilolaは裁判所の承認を以て資産を競売にかける予定
Nikolaの社長/CEOのSteve Girsky氏は下記の通り述べて万策尽きたと語った
[EV業界他社と同様にNikolaは事業運営に影響を与える様々な市場要因/経済要因に直面している]
[ここ数カ月、資本増強/負債削減/BS整理/現金確保に向けて多くの措置を講じてきたが課題克服には至らず、取締役会は現況化ではChap11申請が最適と判断した]
2;これまでのNikola
Nikolaは20/06にSPAC経由で上場して300億ドルの時価総額をつけたが、創業者/CEOのTrevor Milton氏に係るスキャンダルで価値は急落…。SPAC上場直後にはGMと数十億ドルに及ぶ取引締結も実施してSPAC上場の成功事例と喧伝されていた
Milton氏は上場前の19年以来、EVトラック技術について誇張主張してきたとして詐欺で告発。訴訟で検察官は[Nikolaは他社から購入したバッテリーを用いたにもかかわらずEVトラックをゼロから開発したと投資家を欺いてきた]と指摘
また、マーケティング動画では坂道を惰性で下っているだけのトラックを自走していると喧伝。動画配信の後、空売りファンド;ヒンデンブルグが詐欺と指摘して市場にレポートを発出。Milton氏は20/09に辞任
その後、22年にMilton氏は電信詐欺/証券詐欺で有罪判決を受け、法人としてのNikolaはSECと1.25億ドルの和解金支払いで和解したが、株価は大暴落に至った
3;その他
Nikolaは破産手続資金として4700万ドルの現金を保有しており、入札手続では負債/債務に関係なく関心ある当事者による法的拘束力付きのオファーが可能
対象資産には[Class-8の水素燃料電池EVトラック][バッテリーEVトラックPF] [HYLA 水素燃料補給高速道路PJ]が含まれる