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GM、品質とAIを優先しソフトウェア関連職を1,000人削減

米国の報道によるとGMがソフトウェア開発/サービス事業部門の従業員1000人をレイオフするとのことです。
社内での資源配分見直しの中での決定とのことで、同部門は24年入り以降にHeadが数回変わるなど混乱が続いており、一旦整理に向けて動く模様です。

1;GMのソフトウェア部門レイオフ

 CNBC/Bloombergの報道によるとGMはSDV開発促進に向けてグローバルで1000人規模のソフトウェア関連従業員を削減する
 削減はミシガン州拠点(600名)及びデトロイト拠点(技術キャンパス;600名)を対象とし、全世界の社員76,000人の1.3%強にあたる規模。広報担当によると[人員削減はコスト削減/個人業績に拠るものでなく、GMがSDVで共創すべく機動的/迅速な行動を担保するため]とする
 
 今回のレイオフを通じてより優先度の高い施策に注力、具体的には下記を列挙している
 [ADAS改善(SuperCRUISE)][インフォテイメントの品質向上][AI利用]など
 広報担当は[様々なインフォテインメント機能の開発から、消費者が最も重要と感じる機能に重点を置くことを意味する]とコメントしている

2;当該部門の混乱

 2023年後半に新型Brazer-EVを車両/システム不具合から販売停止して以降、SW/システム関連では混乱が続く
 24/03;Apple出身のExe-VP(SW/サービス担当)のMike Abott氏が健康上の理由でGMを退社
 24/06;後任としてBaris Cetinok and Dave Richardsonの2人が指名、前者は[SW/サービス製品/プログラム管理,設計担当]で後者は[組込PF/商用展開/ADAS]を担当

 今回対象のソフトウェア部門は[インフォテインメント][OnStarブランド][サブスク][その他車両機能開発]を担当している。
 多くのOEMがサブスクでのサービス提供を通じた継続的な収益機会の造成に向けてソフトウェア開発/収益化を進めるが、一方で[餅は餅屋]ってところでCapabilityの無さから当該事業領域は開発低迷しており、各社がコスト削減/人員削減に動いている

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