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LyftがSmartcarと提携してEVドライバーの利便性向上へ

米国の配車PFであるLyftは、社用システム(API)の開発を行うSmartCar社と組んでEV運転手向けサービスを展開します。
EV運転手にとって一番気がかりな充電レベルと航続距離を加味した配車リクエスト整理を行うサービスで、サービス提供にあたっての懸念払しょくを狙うもの。
配車PFにおけるEVシフトは環境影響などの観点で効用が喧伝されますが、一層に進むフックとなりそうです。

1;LyftとSmartCarの連携

 9/24にLyftとSmartCarはEV運転手向けに対応可能な航続距離内のみでの乗車リクエスト受付管理ツール提供を発表。プロダクトは[Rides in Range]と呼ばれ、勤務時間中のEV運転手の航続距離不安の軽減を目指す。ツールはLyftのEV運転手向けに提供され、運転スタイル/走行環境を加味して、航続距離には20㏕のバッファーが設けられている
 両社はAPI-PFを開発/実装し、EV運転手は現時点のバッテリーの航続距離の範囲内での乗車リクエストのみ受付可能に
 LyftのPM;Ciara Chow氏は下記のようにコメント
 -[EV運転手にとって航続距離不安は依然として最大懸念事項であり、運転手は充電での移動中断/充電設備へのアクセス/バッテリー切れを恐れて避ける]
 -[LyftはPF上の運転手が生活改善することに全力を注いでおり、航続距離不安の緩和を今回のアプリで実現できることに期待している]
 -[運転手はアプリを利用することで充電レベルを気にせずサービス提供できるし、マッチング精度と乗車体験の高度化を実現するすばらしい機能だ]

2;提供アプリの機能

 独自にAPIを介して運転手からEV充電レベルデータをリアルタイムで取得して解析/加工して機能提供を行う。[自動旅程マッチング]と[能動型EV充電リマインダ]を組み合わせ、Lyftは事業PF上のEV運転手/乗客に効率的で便利な体験提供を実現する
 運転手はSmartcar経由でLyftアプリにEVを接続すると、[Rides in Range]がアクティベイトされて以後は自動有効になる
 APIは個別同意を得て、すぐにオンボーディング状態に。アプデ/セキュリティ上の懸念は不要。ワンタイムAPI設定により、運転手はLyftと必要データのみ共有してプライバシーを維持しながら利用可能
 EV運転手はリクエストごとに充電レベルを確認/評価する認知的負担が不要になる。Smartcar経由で取得したEV充電データを使用して正確/自動化された乗車割当を実行。運転手は自信を持って多くの乗車引受/評価向上そして、顧客からのチップ獲得へ。充電レベルが20%を下回ると予想される場合に、乗車終了後にドライバーに充電通知する

3;その他

 ライドシェア/配車サービスにおけるEVは親和性/効用が高い一方で、導入/運用時点の課題も明らかになり、各社は課題軽減へのインセンティブ実装を行う
 Lyftは先だってEA社と提携して、Lyftドライバー向けの特別割引を提供。自社でも新しい収益インセンティブ設定や充電割引を含むEVパッケージサービスの提供を行う
 SmartCarは自動車アプリSWを手掛ける新興企業で、あらゆるブランド対応するAPIを開発/展開する

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