見出し画像

半夏生。

半夏生という言葉が好きだ。
夏の半ばに生まれる、と書く。
字面がとても美しい。
半夏生は歳時記の中のひとつで、
今年は七月一日とのこと。
半夏生という名の植物もある。

半夏生は
夏至から数えて11日目にあたる日で、
太陽が天球上の黄経100度通過する日。
とのことだが、これは正直ぴんとこない。

農作業の節目として、
田植えは夏至から半夏生に入るまでに
やるのが良いという目安になっている
(大雨の時期に入る前に終わらせる)
と聞くと、なるほどと思う。
(※ウェザーニュースサイトより)


雨が降っても、
今日は半夏生なのだと思うと、
真夏の準備に本腰を入れようという
気持ちになってくるから、
やはり歳時記の言葉はおもしろいのだ。

***

お知らせです。

日本左利き協会さんのホームページにて掲載中のショートストーリー7月分が公開となりました。

『タカハシ君の左利きグローブ』【前編】です。

お時間ある時にでも
お読みいただけると嬉しいです。


今回のお話は私小説的なものになっています。
同じ時に机を並べて
勉強したり給食を食べたりしていた級友たち。
卒業後、
それぞれの道を歩んでいった先は、
驚くほどバラバラの世界だったりすることもあり、人生の不思議さを感じます。

あの頃はみんな、
「子ども」だった。
世の中のことも自分自身のことさえも、
まだよくは分からない子どもだったのです。
知っていくことは
世界を広げ、
悲しみの解像度を上げ、
明日への想像力を育み、
進む方向を自らのちからで選ぶ宿命を
与えたのです。



いいなと思ったら応援しよう!

鈴懸ねいろ
文章を書いて生きていきたい。 ✳︎ 紙媒体の本を創りたい。という目標があります。