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プレゼントならリップが良い
去年プレゼントのリクエストを受けた時、
コスメ、それもリップと答えることが多かった。
そうすると、優しい友だちが誕生日などにリップをプレゼントしてくれた。
日々ポーチにインしたり、お出かけで気分を上げたりする時に使っている。
そのリップはただわたしの唇を彩るためだけの存在ではない。
そのリップは、お守りなのだ。
わたしのことを大切に思ってくれた人が選んでくれた、いつでも身に付けられるお守りだ。
そのリップのブランドや色を選び取る時、彼女たちはわたしのことを考えていてくれていたと思う。
この色はくすみ過ぎて似合わないのでは?
顔色的にこれ?
ローズがかった色を付けてることが多いからこれにしようか、など。
あれこれとわたしを想って選んでくれたものが、わたしのポーチにひっそりと収まっているなんて、奇跡だと思う。
わたしはリキッドのリップを塗る時、グロスを塗る時、呟く。
「わたしにはあの子がいる」と。
このリップには、友だちの意思が乗っかっている。
わたしを守ってくれると。
こんな風に思うなんて、わたしは少しばかり不安性なのかもしれない。
だから、もしプレゼントの候補を聞かれたら、リップと答えたい。それか、日々持ち歩けるものが良い。
だって、あなたの気持ちごと、日常に持ち運びたいから。