見出し画像

<2024年度 グッドデザイン賞>応募の備忘録 その②

こんにちは!The SUZUTIMES 編集部の これえだ です。
今回の記事では、一次審査通過後の準備についてをまとめます。


一次審査通過のお知らせ

一次審査は書類選考。事前にオンラインで投票を行ったのち、判定会ではディスカッションをしながら一つ一つの対象を確認して行っているそうです。

今回の応募は5000件以上。ユニットが分かれているとはいえ、考えるだけでちょっと気が遠くなる作業です・・・
一方でいろんな分野の人が知恵と経験を踏まえて“デザイン”したものが集まるのだと思うと、一つ一つに触れるだけでいろんなものが感化されそうで、少しワクワクします。
(展示会も、全くわからない分野の展示を眺めているだけで面白かったです!これが“デザインか!!”と、ただただワクワクしながら歩いていました!笑)

一次審査通過のお知らせをいただいたのが7月2日。
二次審査(審査対象の実物やパネル展示を見て実際に触ったり使ったりしながらの審査)が8月7日〜9日なので、それまでに資料を作成して提出する必要がありました。

二次審査に向けて

一次の通過が発表されてからすぐに、二次に向けての準備に取り掛かりました。

「取り組み」の応募となる私たちは、実物がないのでパネルでの展示です。テーブル置きのスタイルを選び、パネルと合わせて参考資料を置けるようにしました。

メインとなるパネルはA1サイズ1枚。そこで簡潔に応募対象を紹介しなくてはなりません。
A1サイズとはいえ、情報量が多すぎると見にくいし、でも全部語りたいし・・・と、全体のバランスを何度も見直す作業をしました。

トピックスを決める

整理していく上で、まずは伝えたいことをトピックスにまとめるようにしました。
・現状と課題
・仕組みが生まれるまで
・持続可能な地域デザイン
・これからの未来へ
この4つの見出しをつけて、写真とテキストを配置することに。

これは審査の視点でも話があった、「課題に対してどう向き合っているか」「どんなデザイン(独自性)があるのか」「どんな想いが込められているか」といった点が伝わりやすいようにと考えて設定した見出しです。

<現状と課題>には、私たちの地域(新潟)で感じていることや課題をまとめ、『昔からの形を伝えるだけでは解決につながらないと考えます。』という、私たちのキーワードである「アップデート」につながる考えも入れ込みました。

<仕組みが生まれるまで>には、一次で提出した資料とは少し違う切り口でアップデートの考え方を表現しました。伝統料理の名前や、私たちが提供しているメニューの例を挙げることで、“実施していること”と“その裏側にある考え方”がわかりやすいようにしたつもりです。

<持続可能な地域デザイン>の部分は、私たちの事業についてをまとめました。
取り組み自体を見ていただきたいと思い、実践していることとその独自性をまとめることが最も伝わりやすいと考えました。

<これからの未来へ>は、このデザインがあることで、どんな未来を創造できるのか。デザイナー(と私たち)の想いをまとめました。
これはデザインの視点にもあったポイント。しっかりと言い切る形で、強い想いを入れました。

参考資料を選ぶ

私たちの想いや実践していることについてはパネルに入れ込むことができたので、“それがどう周りに影響しているか”という外からの評価を入れるために、先日中学校から依頼をいただき課外学習に参加した際に受け取った、生徒さんからの感想文を持っていくことにしました。

また、今回の応募を機に『UPDATE OUR LOCAL』の考えや、それがどのように地域の方々へ届いているかをまとめた動画を作成しました。
iPadでそれを流すことに。(パネルに関してに加え、別途申し込みが必要でした。)

加えて、“アップデート”のビフォーアフターがわかりやすいように、レシピ本と長岡の伝統野菜(巾着なす・神楽南蛮)、それらをテーマにした商品(おむすびジャム)を掲示することに。

いずれも簡単な説明をPOPにまとめ、卓上に設置しました。
手引き書にも「必要最低限の掲示」とあったため、できる限りシンプルにまとめるように努めました。

会場内は撮影禁止だったため、事前に調整した際の写真です。
ひと間のサイズ感と、配置を検討しました。

私たちは会場に自分たちで搬入することに。現場での調整を担当したスタッフは「なんかすごかった!」とコメントしていました(笑)

最後に・・・

その後は3日間の審査が行われ、8月下旬に結果通知が来るというスケジュール。
準備が終わってホッとする気持ちと、結果が気になるのと・・・ソワソワしながらその日を迎えたのを覚えています。

受賞という結果自体、もちろん嬉しいのですが、私個人としては応募にあたって取り組みや会社の想いをまとめる作業ができたことが、とっても有意義だったと感じています。

自分の関わっていることが、どんな目的で、どんな影響を与えているか。どんな想いが込められているか。改めて触れて考え、整理することができたとても良い機会でした。
そして、それを第三者に伝えることの難しさを感じることで、広報として何をどんな表現で伝えていくかを今一度考えることができた気がします。

今回は備忘録として応募までをまとめました。
私自身、「何を準備したらいいんだ?!」と調べたこともあることから、SUZU GROUPや新潟に関してというところから少し離れますが、noteに書かせていただきました。
この備忘録が、少しでも、何かしらの、きっかけや参考になると嬉しいです。

次回の更新もお楽しみに!!

これえだ