<2024年度 グッドデザイン賞>授賞式&応募〜受賞までの備忘録
こんにちは!The SUZUTIMES 編集部の これえだ です。
今日は、先日出席したグッドデザイン賞の授賞式の様子と、『受賞までの裏側』として、応募に至るまでの準備を、実際に提出した資料を含めてご紹介したいと思います。
2024年度グッドデザイン賞授賞式
2024年度は、11月5日(火)に東京ガーデンシアターにて行われました。
授賞式には3名が招待されており、我らが代表の鈴木 将と、グッドデザイン賞対策部(?)として、応募にメインで携わった やまぎし と私の3人が出席しました。
今年の受賞対象は、5773件の応募のうち、1579件。会場はたくさんの人で盛り上がっており、受賞したことを改めて実感する時間でした!
同日、東京ミッドタウンで行われていた展示会にも足を運び、受賞作品に触れる時間もありましたが、とにかくさまざまな作品が並んでいることにワクワクしました!
わかりやすく「グッドデザイン!」って感じのスマートなガジェットもあれば、暮らしや人々に寄り添う便利アイテムもある。そんな“もの”だけでなく、私たちのように”こと”や空間をデザインした件もたくさんあり、そのそれぞれの魅せ方もとても興味深く拝見しました。
改めて、身の回りにはものづくりの知恵と工夫、デザイン的思考溢れていて、そのどれもに情熱を注いで動いている人がいるということを感じ、なんだか背中を押される思いになりました。
▽私たちの受賞対象については、ぜひこちらの記事もご覧ください!
応募までの道のり
さて、ここからは自身の備忘録を兼ねて、応募・受賞までにどういった作業をしてきたかをまとめたいと思います。
応募に向けた準備の一つとして、私自身もnote上でグッドデザイン賞を受賞された方の記事を検索し読んでいました。そんなこともあり、このまとめがどなたかの参考になると良いなぁと思っております!
グッドデザイン賞の応募まで
2024年4月上旬。我らがボス(鈴木 将)から「グッドデザイン賞に応募しよう!」というメッセージが飛んできました。
「商品や店舗といった限定はせず、うちの取り組み全体を見てもらうのでどうかな?」という方針は鈴木の中でも決まっていたようでした。
もちろん、関係するマネージャー陣もその方向性に賛同し方向性が決定。
その後、4月時点で確認できる資料は確認し、その中で見つけた「応募説明会・個別相談会」に出席しました。
イベントは、司会の方が資料に沿って概要を説明してくださったほか、審査委員の方と、実際に受賞された方のお話が伺えるという、貴重な機会でした。
ご登壇された方の受賞対象は“もの”(とっても素敵な包丁でした!)だったので、表現やアピールの仕方など、直接的に取り入れられそうなものはなかったものの、『要項や公式から発信されている情報をしっかり読み込んだ方が良い』ということをおっしゃっていたのが印象的で。
参加後にもう一度(実際にはそれ以上)『応募のご案内』や、公式ホームページに上がっている『審査の視点』や『メッセージ』のページを読み直し(動画もあるので見直しも)しました。
『メッセージ』のページには、2024年のテーマである「勇気と有機のあるデザイン」という言葉への解釈や想いが書かれており、資料作成の時に悩んだ際にとても参考になりました。
(委員会の方々に媚びるわけではありませんが、このテーマに沿って表現をすると伝わりやすいかも、と思い、意識しました。)
一次審査
ここでは基本データと取り組みについてを、文章メインで伝えます。一次審査での様子はこちらで公表してくれています。
各項目、50字〜400文字の文章を埋めていくのですが、ここで提出した内容は二次審査でも使われます。なので、当たり前ですがとっても重要。
ここでも説明会での『審査の視点』についての解説を思い出しながら、たたきとなる文章を4月下旬に作成しました。
これらを踏まえ、審査情報となる各項目に割り振って文章を入れていきました。
キックオフミーティングをしてから約1ヶ月。
細かい部分の修正を入れると数え切れないくらいのやり取りをしましたが、文章については4〜5回、全体を見直して修正・入れ替え、という作業を行いました。
特に検討したのが『デザインを実現した経緯とその成果』と『デザインの改良、競合・類似デザインとの差異について』の項目でした。
『デザインを実現した経緯とその成果』に関しては、実際に地域の食と向き合ってきたからこそ感じる実態や可能性を明記した上で、私たちの考える「豊かさ」の定義と、取り組みを続ける中で、様々な業態の店舗や事業を展開しているという私たちの強みを入れました。
『デザインの改良、競合・類似デザインとの差異について』に関しては、自信を持って言い切ることを意識して文章を作成しました。
また、一般的な“地域づくり活動”や“食の伝統継承事業”とは異なる点として、私たちが1軒の飲食店からスタートしたことや、ビジネス性を含めた持続可能性があることを明記。加えて、これから先の目指しているものもしっかりと書き入れることにしました。
私たちの応募対象はユニット18の「地域の取り組み・活動」というユニットへの応募でした。
ユニット18の審査は『自由記入欄』に明記する補足情報の指定がありました。
ここでも、私たちが確信を持って進んでいることを自信を持って言い切り、取り組みを通して伝えたいことを強い想いとして表現するようにしました。
と・・・まとめていたらだいぶ長くなってしまったので、今回はここまで。
(引き延ばしてしまい、すみません!!ちょっと簡潔にまとめられずの、力量不足です・・・!)
実際に提出したテキスト
最後に、実際に提出したテキストをご紹介します。
内容が指定されている割に、まとめることに少々苦戦した『自由記入欄』です。
『自由記入欄』(一般非公開)
①実装するまでの準備期間:5年(2002〜2007)、実装期間:17年(2007〜現在)応募の理由:私たちの地域デザインが全国に広まることで、各地域にある豊かさがより輝くようになると信じています。「UPDATE OUR LOCAL」の考えと、地域づくりとビジネスを両立させる成功モデルを作ることで、同じような課題を抱えているエリアの模範となれたらと思っています。今回の応募を通して、私たちが持続可能な方法があることを証明し続けていることをご評価いただけると幸いです。②普遍的な価値:食の多様化や簡素化が進む現代だからこそ、各地の食文化に隠れた先人の知恵と工夫を見直すきっかけづくりが重要であると考えます。本来の意味の“豊かさ”に気付き各地域が輝けば、日本全体がより魅力的になる。それぞれの地域にそれぞれの独自性があることをその地域の人々が誇れるようになることが、デザインを通して創造したい価値です。
次回の更新もお楽しみに!!
これえだ