作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part43:慣れと学習

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“人脈は繋ぐことでブラッシュアップされる”について書かせてもらいました。
今回は、 “慣れと学習”について書いていきたいと思います。



~初めての自動車運転~


当然かと思いますが、
自動車学校に入校する教習生は、“自動車運転”の経験がありません。

自転車の運転は、あるかもしれませんが…
自動車の運転は自動車学校で初めて経験することになります。

多くの教習生の方が
「怖さや不安」を述べる事が多い印象です。

中でも、速度に対して
自分で操作する乗り物の中で、おそらく人生で最速の乗り物になるわけですから
恐怖心が聞かれることがよくあります。

時速10㎞でも、速度に委縮してしまうことがほとんどです。
運転者ではなく、同乗者としてはごく当たり前のように車に乗ってきていた方が
自分で運転操作となると、速度に対して恐怖心を抱くということになります。

教習生からは
「親の凄さがわかりました…」と聞かれることもあり、
教習生の中でも、戸惑いや不安が見え隠れするのが“初めての自動車運転”の機会になると思っています。




~慣れと学習~


スポーツを始める時に、初心者の動きがぎこちないことは想像がつくかと思います。
しかし、動作を繰り返す事で余分な力が抜け、動作が効率的になっていく過程を経験したことがある方も多くいるかと思います。
これは、学習によるものでスポーツ以外の面でも当てはまるかと思います。

自動車運転についても、同様であり操作に慣れてくるとスムーズになっていきます。
これも、やはり学習によるものであると考えています。

一方で、速度に対しては“慣れ”が必要であると考えています。
速度になれる事で、徐々に速度に適した操作を学習していく事になると考えています。




~学習の目的と意義~


速度に慣れる事と、自動車運転操作の学習が進み習熟度が上がっていく事で
自動車学校の社会的役割である“初心運転者の教育”を果たしていく事になると思っています。

しかし、これは技能面についてであり
学科という側面では、安全な自動車運転が可能になるための知識が必要になります。

この知識を、技能面に汎化させる事が
自動車学校での学習の大きな目的であり、意義であると考えています。

“慣れ”だけでは、慢心などに繋がり危険運転のリスクが高まります。
この“慣れ”と“学習”を理解し、教習生に提供していく事が重要であると認識している今日この頃です。

まだまだ、教習指導員としての経験は浅く
拙い思考ではあると思いますが、日々の教習において自分なりに考えて進めていきたいと思います。






本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。

それでは、良い一日を。

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