作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part57:技能を伝える時
こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。
前回は、“ブラッシュアップ”について書かせてもらいました。
今回は、 “技能を伝える時”について書いていきたいと思います。
~技能教習で考える事~
教習指導員になってから、技能教習をメインに教習生と関わってきています。
その中で、常に意識していることがあります。
医療機関でのリハビリを行う際にも気を付けていたことになりますが
「目的」と「目標」を伝える事です。
技能教習も、時限毎に異なる目的があります。
医療機関の時と異なるのは、教習生によって最終目標が異なるということはない。
という点になります。
最終目標は「自動車学校を卒業し、免許証の取得をする事」になります。
もちろん、自動車をどのように生活に汎化させるか?という点においては、教習生によって異なります。
生活に必須な方もいれば、旅行時のレンタカーを運転したいなどなど…
そこに至るまでの、
自動車学校側の目標としては、先述した免許取得のところになるかと思います。
さて、時限毎に目的と目標があると記載しましたが
それを、「単なる技能」として身につける事と「目的を理解して技能を身につける」
では大きく異なると考えています。
学習の理解度や、
実際に交通社会に出た際に応用することができるか?という部分を考えています。
自動車学校という同じ環境で、
スキルを発揮することが目的ではなく、
将来安全に運転を続けることができることを目指して教習を行っています。
交差点の通行、確認、進路変更などなど
それらの技能レベル向上はもちろんですが、どんな場面で?なぜこのようなことが必要か?
という「目的」という部分をしっかり伝える様にしています。
~場内と路上の違い~
教習所内でのコースから、仮免許を取得すると
いよいよ路上教習がスタートします。
路上教習では、これまで教習所内で学んできた内容を
実際の交通社会で適応させ、汎化させていく必要があります。
この部分でうまくトランスフォーム出来るのは、
教習所内での技能の意味合いを理解している方が多いと感じています。
検定に受かるための技能と、実際の運転場面で活かすことができる技能を伝える。
この点について、日々考えながら進めていきたいと思っています。
本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。
また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。