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memo1004 コーチング・ゴール設定の解像度についての考察

興奮状態が続いている。

昨日のバンジーチャレンジの余韻がじわじわとカラダ中にひろがっている。体験から得られた考察をまとめてみたり、友人に話すたびに「高揚感」「効力感」「達成感」などの複雑な感覚。それらが、カラダに満ちていくのを感じています。

ひとことに集約すると「楽しかった」という言葉になります。「楽しかった」という言葉には、あらためて色々がつまっているなと痛感しました。

友人に「楽しかったわ」とひとことで表現すると「その何がどう楽しかったのか?」を聞かれて困ってしまいました。

語彙力のなさよ。

どう伝えたものか、説明するって難しいですね。ポジティブな感覚言葉を並べていくとどれも当てはあるけど、それだけじゃない気もしてくる。

言葉にして記憶しておくことは、ゴールの臨場感を形成する際にとても大切なので、なんども考察しておきたいと思います。

コーチングのゴール設定に必要なこと

想像を超えるコト。

どちらかというと苦手なコト。何なら率先しては、選ばない行動を自らの意志で「決めて」やり遂げる。ここにヒントがあるような気がしています。

今回、やり遂げるコトで得られた感覚は、ポジティブな感情表現を総動員させても足りないくらいに満ち足りた幸福感を感じさせてくれました。

とても貴重な体験です。

まさに、「自分にできないことはない!」そんな「高揚感」や、何でもできるような「効力感」が倍増しています。

なるほど。コーチングのゴールを設定した際によく「これがゴールだ!」って何を基準にしたらよいですか?とご質問をいただきます。判断のポイントは、いくつかありますが、そのひとつに「躊躇(ちゅうちょ)感がともなうもの」「怖さがともなうもの」がひとつのサインでもあると伝えています。

「怖さ」が出るのは、何かしら危険やリスクを感じ取っているからです。危険やリスクは、「やってみたい!」という気持ちと出来なかったら多大な損害を得るかもしれないという心の葛藤のせめぎ合いから生じています。

少し「怖さ」を感じるゴールを設定することと、そのゴールを達成していくプロセスを伴走する。

「怖さ」があることが、必須の重要ポイントですね。

ゴール設定の重要なポイント

未来のゴール設定をしても行動がともなわないことが起こります。綺麗な言葉を並べることはできるけれど、行動が起きない。ゴールの臨場感や現実味が起こらないと行動にまで展開することができません。

ここは、クライアント自身の感覚体験が大きく影響しています。感覚体験が、乏しいと臨場感の概念(イメージ)形成につまづいてしまいます。

ゴールを話すけれど結果がともなわないという現象。
コーチがゴール設定をしていく際に注意しないといけないポイントでもあるので要注意です。

クライアントの経験値や記憶の描写で臨場感や現実感、当事者意識や五感の従属要素(体感覚)が不足していると、その場のアウトプットはできるけど、行動が起きない。

ち~ん。妄想させて終了..

このパターンは、本当によろしくないです。繰り返すと、一瞬の快楽ホルモンに浸り「妄想」して「行動しない」コンフォートができあがる。快楽ホルモンの体感覚を得てパターンが出来上がってしまうので、妄想サイクルに依存して今うという最悪な状態に陥っていきます。

コーチが一番やってはいけないセッションですね。

臨場感は、実際にその場にいるようなリアルな体験の感覚。ゴール設定には、この「臨場感」感情や体感覚をともなう体験の記憶が必要になってきます。

精度の高いゴールを設定する3つの重要なポイント

1.ポジティブな体験を言葉にして何度も話す
2.感覚体験と一致している言葉を選択する
3.体験を多くの言葉で描写できるか―語彙力

ひとつづつ説明していきます。

1.ポジティブな体験を言葉にして何度も話す

わたしたちの欲求で一番強いのは、生存に関するものです。危険や怖さを感じるネガティブな体験記憶は、残りやすい傾向がありますが、ポジティブ体験は、記憶が薄まりがちです。

ですから、あえて話す必要があります。さまざまな体験、経験を言葉に置き換えて記憶させていくプロセスがとても大切です。

2.感覚体験と一致している言葉を自分で選択する

言葉の納得感も大事です。言葉のイメージは、人それぞれ違います。感じたことを言葉に置き換えて記憶するプロセスをわたしたちは、無意識に行っています。

他人の受け売りの言葉で語るのではなく、カラダの感覚と一致する言葉を選択することを意識してください。

3.体験を多くの言葉で描写できるか―語彙力

3つめ最後は、言葉の数です。たくさんの言葉で体験したことを表現できる、その場に今もいるかのごとく細かく描写できると鮮明なイメージを脳内につくることができます。特に感覚を表現できる言葉が多いと臨場感をともなうイメージの解像度が変わってきます。

脳の記憶のメカニズムを活用する

記憶していくエピソードは何でもいいけれど、単に楽しいだけの記憶よりも、「怖さ」を感じるチャレンジの記憶は、かなり効果的だなというのが、今回のわたし自身の体験でも感じられました。

人の生存欲求は、かなり強いので危険を感じたり、怖い体験の記憶学習は、精度が高く無意識にすりこまれていきます。なんども、なんども持続して表出される。ネガティブな体験を何度も話したくなる、あるいは、記憶が想起されて行動が起こせないというのは、まさに危険なことが再発しないようにする脳の機能でもあります。

生存にかかわる強い刺激(ストレッサー)をうけた体験記憶は、トラウマ(外傷)と表現されます。この現象をポジティブに活用することで、行動を促進させることもできるし、効力感や肯定感、自尊感情を強化していくことができる。

すこし「怖さ」をともなう躊躇(ちゅうちょ)感が出てくるようなゴールを設定する。そして、やりきる。この体験サイクルを支えることがクライアントを大きく成長(変容)させることができる重要ポイント

わたしたちコーチは、クライアントの新たな情動(生理反応)の概念(イメージ)形成に関わっている。とても重要な役割でもありますね。

責任重大でもあるけれど、こーーーんな満ち足りた体験感覚をクライアントにもたらすことができるなら、お互いになんと幸せなことなのか!?

改めて、ゴール設定の解像度が増し増しにりました。
この感覚を忘れないようにメモメモ。

今回のバンジーチャレンジのプロセス考察で「恐怖ののりこえ方」を書いた記事は、こちら

自身の体験もクライアントセッションにいかせるように
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すずき あつこ
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