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テクニカル論客クロスレビュー・ボーナストラック~高卒右腕BIG3編~

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野球太郎No.40の238ページから掲載していただいたテクニカル論客クロスレビューの補足をして行きます。

「お前は論客なのか?」という突っ込みが入りそうですが、"競馬予想TV"で言うところの"太組枠"だと思っていただければ(笑)

1.小園健太

ステップ→右股関節の内旋に合わせて骨盤が開いていきます。ステップそのものは、悪い動きではないですが、右の股関節とお尻の動きでもう少し着地を粘りたい。

トップ→センバツの時は早く作れていた気がしますが、この動画ですと普通ぐらいの早さですね。

肘の使い方→やや硬いがアームアングルを考えると、然程気にするほどではないかも。

リリースモーション→左足-グラブ-頭が縦一列に揃い、綺麗にボディーターン出来ています。リリースポイントからグラブまでが斜めに綺麗にそろったシングルプレーンにもなっています。リリースの際に左膝は開きやいです。

投げ終わりの重心移動→本質的には一塁側に流れやすいです。それを踏まえたリリースモーションのバランスになっていますが、夏はどちらかというと三塁方向に重心が落ちるようになりました。

まとめ→柔軟性に優れているという感じもしないので、そこまで見栄えはしませんが、特に悪い部分も見当たりません。個人的なイメージだとヤクルトの奥川投手を少し落とした感じです。奥川ほどの活躍を望むのは酷だけどスタイル的には近くなるのではないかと。ステップの仕方は奥川投手の方が上手いですね。

2.風間球打

ステップ→欲を言えばもう少し歩幅を取りたいが許容範囲。下半身は開きやすいタイプ。

トップ→普通です。可もなく不可も無く。

肘の使い方→硬いです。佐々木朗希投手、奥川投手のような感じです。オーバーハンドなので少し不安ですね。出所も見えそうです。

リリースモーション→体重移動し切ったところで、高い位置からリリース。バンテリンドームみたいな環境だと、かなりハマりそうな気がします。迫りくるような球で、急角度から押し込めそうです。

リリースの際に左膝が開きやすいのにリリースポイントが高い為、頭が一塁側へ倒れ込みます。それ故に、バランスの悪いリリースモーションになりストレートの回転軸が綺麗な縦になりません。

投げ終わりの重心移動→一塁側へ流れやすいです。左脚を伸ばして、体を前へ送ろうとする姿が木澤投手にそっくりです。

まとめ→全体的に木澤投手にそっくりです。打点の高いリリースモーションで投球していますが、シュート回転するので左右がまとまりにくく、速い割りに当てられます。急角度から投げ込める環境であれば、今の投げ方でも大成できそうですが、その真逆の環境であればアームアングルを下げるのが無難かもしれません。完成系は"右の大野雄大"or石川柊太投手。

3.森木大智

ステップ→個人的には満点です。右の股関節が上手く使えていて下半身は開いていません。ステップの形が良いだけでなく、元々下半身が開きにくい体質に見えます。

トップ→低い位置でトップを作り右腕があまり背中に入らないので、打者目線だといきなり腕が出てくる感じになりそうです。トップに入るタイミングは並で、トップの間が非常に短いです。それも含めて合わせにくいかも。

肘の使い方→硬いです。アームアングルが低いので、それほど故障の懸念は無さそうです。

リリースモーション→左股関節が内側に潰れやすく、ここがボディーターンの壁にもなっています。それ故、左膝も開きにくいです。左脚の特性もあって、高いアームアングルから投げられれば綺麗な縦スピンがかかりそうですが、上半身の硬さを考えると、今のアームアングルが無難です。

ややシュート回転しながら吹き上がっていく、右打者インハイ、左打者アウトハイのコースが強みになりそうです。対角に使うカットボールとのコンビネーションがハマるでしょう。シングルプレーンなので今の投げ方が最適解ですが、もしストレートを綺麗なホップ系にしたければ、伊藤大海投手みたいなリリース角にするのも一つです(一般的には良くないと言われていますが)。

投げ終わりの重心移動→開きにくい下半身のクセがここでも強く作用し、三塁側に重心が落ちます。対角よりも右打者のインコース、左打者のアウトコースに強いボールが集まりそうです。

まとめ→誌面の方には「開かない、突っ込まない」と書いたのですが、本質的に上体は開きやすそうです。胸郭周辺や肘が硬く、左肩が開くと一気に腕が出て来ます。ステップ中に右の股関節とお尻で溜めている事とトップの間を短くすることで、肩の開きを粘れているように見えます。

ここに書いた課題は、全て本人も自覚しているようで、何かしら自分で言及しています。課題を把握しているので迷走する事は無さそうです。現役投手では誰に似ているか?と言われるとパッと思いつかないです。

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誌面の本文、個々の採点についてはお買い求めの上お確かめください(笑)




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