19
少しだけ自由になりたい
そう願った19歳の僕
完璧な大人になりたかっただけなのに
気づけば社会不適合者
上手くいかないことばかりで
その度に身体を痛めつけた
周りの大人たちは信用できなくて
一人殻に籠る日々
ひとつひとつ増えてく傷に
心はおいつかなかった
僕の居場所を探し求めては彷徨って
それでも見つからなくて
何度生きるのをやめたいと思ったのだろう
孤独という見えない渦に
気づきも気づかれもしなくてさ
無意識の領域でたたかう日々に
どれだけの代償を背負う必要があるの?
見た目が全てだと語る大人たち
そう語れば語るほど
美しく在りたかっただけなのかな
善と悪の区別も
この世界は残酷で
その片隅であざ笑う傍観者
冷たい視線はいつしか
脳が麻痺していく
もがけばもがくほど
心が弱虫に感じた
僕の居場所を探し求めては彷徨って
それでも見つからない
泣いて泣き疲れて眠りにつく一瞬は
あの世に繋がる安らかなひととき
気づいても気づかないふりして
無感情でいられたらと願う日々に
どれだけの涙を流す必要があるの?
痛めつけた傷と過去は
一生癒えやしないけど
生きる意味を探す旅に
きっと役に立つだろう
孤独という見えない渦は
一人闇を大きくさせる傍らで
居場所を探し彷徨う日々に
僕はいつか大人になってゆくんだ
少しだけ自由になりたい
そう願った19歳の物語
命あるそのときまで…