舞台におりる神様たち

久々に刀ステのチケットが当たったので、先日ワクワクで観劇してきたら、神様たちが降り立った。


刀ステとは、「舞台 刀剣乱舞」の略。刀剣乱舞という原作ゲームがあり、それを元に舞台化されたものだ。いわゆる2.5次元舞台である。
刀剣乱舞の世界観は簡単に言うと、

「『時間遡行軍』とかいう歴史を変えてしまう謎の奴らがいて、そいつらが歴史を変えないように『刀剣男士』と呼ばれる刀の付喪神たちが戦う。プレイヤーは刀剣男士たちの主(審神者)になる」

みたいな感じ。
メディアミックスは多岐に渡るがこの設定を頭に入れておけばどんな作品も楽しめる。

というのも刀剣男士たちと主が住まい、本拠地としている本丸は星の数ほどあるという設定がなされているから。
原作ゲームに1個の本丸があってそこだけで完結するんじゃなくて、本丸の数だけ主も刀剣男士も存在している。だからあなたと私の本丸は違うものだし、メディアミックスの刀剣男士はミュージカルをする個体もいるし、歌や踊りをやりたいと懇願する男士もいる。

メディアミックスの中でも一番好きなのは「舞台 刀剣乱舞」。

イケメンな刀たちが出てくる女性向け作品ながら、バチバチに圧巻な殺陣をするし、歴史の出来事が脚本にうまく溶け込んでいて面白い時代劇を見ているよう。毎回泣かせるのでハンカチは必須だ。

今回は前の方の席が初めて当たったため、役者さんの細かな表情の変化がはっきり見えた。
顔も衣装もよく見えた。
それらすべてが美しかった。
美しい人たちと刀たちが笑って、泣いて、舞って、戦って、生きていた。
本当に付喪神がいた。

舞台に近い席というのはこんなにも違う体験ができるのかと感動した。

もちろん遠くの席でも、役者さんが精いっぱい演技をしてくださっているおかげで素敵な体験をできていた。

だがそれ以上に!舞台近くはすごかった。

遠くの席では確認できない細かな表情、配信の画面や遠い席では感じられない現実であるという感覚を味わうことができる。目の前に「神様が降り立った」という現実感が凄まじいのだ。

観劇してから数日経つが、いまでも彼らが息ぴったりにふわりと着物の裾を舞い上がらせるさまや、よどみの無い殺陣、笑い、顔をゆがませ泣く姿を鮮明に思い出せる。強烈で鮮烈だった。

何度か刀ステを観劇しているが目の前に刀剣男士がいるというのは毎回思うものの「神様たちが降り立った」、そう思ったのは今回が初めてだ。



また舞台に近い席で観劇がしたい。

神様たちが降り立つ姿を目にしたいと、切に願う。



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