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【ビジネス考察】バッドニュースファーストの問題点
バッドニュースファーストとはビジネスにおけるかなり大事な概念かと思います。
どんなに優秀な人であっても、過ぎてしまった時間だけはどうにもならない。というのは真理であって、だからこそ出来る人ほど「悪い話でも怒らないから早く教えてくれ」と願うわけです。
最近では組織単位でコンプラが徹底され、上司側もハラスメントを凄く意識するようになって、部下たちも比較的話しやすい環境が醸成されて、バッドニュースファーストも一昔前よりかなり定着しているんだと思います。
これはとても素晴らしい事。ていうか本来のあるべき姿なんだろうな、と。
しかしですね。
最近マジで感じるのは、このビジネスの基本にして最重要とも言えるバッドニュースファーストに関して、ちょっと困った出来事も起きているのかな、と。
■本質を考えない部下たち
まぁこれです。凄く感じる。
言うなれれば、とりあえず言っとけ、聞いとけな状態。
これはこれで否定できないんですよ。自分で判断するぐらいなら全部話して!ってのはある意味正しいので。
部下側も悪気が無くって、素直に指示に従っているだけだと思うんです。
でもですね。こんな感じのが割とある。
(実例を出すことは出来ないので例えで話しますが)
社のルールに「横断歩道は右を見て左を見て、もう一度右を見て渡りましょう」というのがあったとします。
そうするとですね。
「左から車が来ている場合はもう一度左見た方がいいですか」みたいな質問が平気で飛んできます。
この例なら多くの人がそのヤバさを理解できると思います。なぜならこのルールの本質をわかってるから。
車来てるならそりゃ見るでしょ、と。
でもこれが仕事の話になってくると少し変わってきます。
こういう人ほど、
見通しの良い所で確認を怠って車にひかれます。
そしてその理由を迫られた時に、”横断歩道では無かったから”見なくて良いと思った、と言います。
要は言葉はしっかり把握していますが、その本質をしっかり理解していないんです。
■どう指導するのが正解なのか
真面目な部下ほどコンプラ違反に対して感度が高いのですが、一方でそれぐらい自分で考えてくれ。と思うときがかなりあります。
いい大人に「バナナはおやつに入りますか?」と聞かれいている感じ。笑
とはいえ、
やっぱり勝手に判断されてもそれはそれで困りますので、上司としては「自分で考えてくれ」は禁句なのかもしれません。
だからこそ大事なのは、言われた言葉を杓子定規的に飲み込むのではなく、本質を理解するように促すこと。
ルールがあるってことはかつて何かが問題になったのであって、それを知ったうえで自分の今置かれているケースはどうなんだろうと、そこまで考えること。
そうすれば経験したことが無いような、あるいは一見問題だと思えないようなケースでも「あ、これ怪しいな」というフラグが立つんです。
では本質を理解する行為ってどうしたら育つんだろう。
よくよく考えてみたんです。自分が右も左も知らない若手だった頃のことを想い出して。
そしたらですね。
やっぱり何とかして無かったことに出来ないか、と(隠ぺいまではいかないものの)必死に言い訳考えてるときにもの凄く本質をよくよく読み解いていたんですよね。
このルールはこういう目的であるはずだから、自分のした行動は決して間違っていないし、もし間違っていたとしても自分の理解は正しいのであって、どちらかと言うとこのルールを作ったやつが間違っている。
ぐらいまで考えて報告に行く。で、怒られる。笑
言いやすい環境は正義だけど、
あまりに緩すぎると考えなくなる。
「ルールに関しては本質を理解してくれ。」と言うようにしていますが、なかなか伝わらない。
難しい話だなと、改めて。