【読書記録・マンガ編】カレー沢薫『ひとりでしにたい①』
フォローさせていただいている、さゆ様のブックレビューがきっかけで知った本です。
テーマは、「孤独死」。
35才シングル女性、山口鳴海が主人公です。公設の美術館で学芸員をしている鳴海は、購入したマンションで、愛猫と暮らしています。
鳴海の(シングルの)叔母が、孤独死したところから物語が始まります。
「孤独死は、嫌」と焦って婚活を始めた鳴海でしたが、男性から声がかからなかった上、同じ職場の24才男子には辛辣なことを言われてしまいます。
「ひとりで生きてひとりで死にたい」と思うようになった鳴海でしたが、なかなか容易くないことを知り…
気が重くなるようなテーマということもあり、読む前は怖じ気付いていましたが、ギャグを交えていて読みやすかったです。比較的精神的ダメージは少なくすみました(笑)
ただ、本質的な部分はしっかりとらえられています。身近なセイフティーネットなどの具体的な情報や、所々にちりばめられた言葉から、大切なことを教えてくれるような作品でした。
ちなみに印象に残った言葉は
「ひとりで死ぬとは、人に頼らないことではない」
「どうせ選び直せないなら、選んだものが正解になるように今から動くしかない」(←主人公が過去の選択に後悔した後のセリフ)
個人的には、先日勤務先の近くの住宅で「孤独死」があったことを知り、漠然とした不安を感じていました。この本を読み、「まずはできるところから…」と勇気をもらえました。
主人公がその後、どのように行動するのかが興味深いです。
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余談ですが…先日依頼していた取材日程が決まりました!
コロナの影響もあり、少し先だし、状況によっては延期や、オンラインになるかもしれません。
無理はしません。
そんな状態ではありますが、活動再開への道しるべができて、嬉しいです。