【東北グルメ】自家製の炭パウダーを使った、体に優しいクッキー~「炭のやわらかクッキー」宮城県七ヶ宿(しちかしゅく)町
こんにちは。
東北暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。
本日ご紹介するのは、宮城県南部の山あいの町、七ヶ宿町(しちかしゅくまち)で出会った東北グルメです。
丸みをおびた、真っ黒な色が印象的なこの一品。
実はこちら、材料に炭パウダーが使われているクッキーで、上にのっているのは、そば米。
いずれも七ヶ宿産です。
上記プラス平飼卵、菜種油、てんさい糖から作られており、牛乳やバターは不使用だとか。
食べてみると、まず、そば米の香ばしさが感じられ、噛みしめるごとにほのかな甘みに包まれました。
口に入れた途端に感じるガツンとした甘みではなく、ゆっくりと口の中に自然に広がっていくような……何とも優しい甘み。
一体どんな町でどんな方が作っているのだろう、と心惹かれて調べてみました。
このお菓子の名前は「炭のやわらかクッキー」、作っているのは、「すみやのくらし」。
すみやのくらしは、七ヶ宿町で炭焼きと、炭を使ったお菓子作りなどをされている佐藤さんご夫妻の家族の屋号です。
ホームページによると、ご主人自ら山にチェンソーを持ち、木を切り焼いた炭を粉屋さんにパウダーにしてもらったものを、町の湧き水などで練り込み作っているそう。
「すみやのくらし」が拠点とする七ヶ宿町は、宮城県の最西南端の山あいにある町。
今の山形県に抜ける街道沿いにあった7つの宿場が町名の由来です。
町の面積の9割が山林で、四季折々の豊かな自然が魅力。また、湖や滝、水芭蕉群生地もあるなど水資源が豊富な町です。
そしてそば、山菜、マイタケなど山間地ならではの食文化にも恵まれています。
町では、七ヶ宿ブランドを立ち上げ、以下の基準で、現在18品が認定されており、すみやのくらしのクッキー3種類と白炭もその中に入っています。
すみやのくらしのクッキーは、山で培われてきた炭焼きの技術、そば米や湧き水などの地域の資源や食文化など、1枚に町の魅力がギュッと詰まっています。
一度食べると、町をもっと知りたくなる、そんなクッキーでした
すみやのくらしでは、クッキー缶の定期便や、パンの製造販売も行っているようです。
余談ですが、個人的には炭パウダーを使ったパンが気になります。道の駅では見かけなかったので、直接生産者のもとに買いに行きたいと思っています。
詳細は、すみやのくらしホームページへ。
◆参考
七ヶ宿町観光サイト