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本を読むように聴けるラジオ『BOOK READING CLUB』〜本好きのための”居場所”〜

日々家事をするときや一人で外出をするとき、大抵ワイヤレスイヤホンを耳に装着して、音楽かラジオを聴く私。

今回のnoteは、ここしばらくハマっているあるラジオ番組について。その名も『BOOK READING CLUB』!

書きたいこと多すぎて上手くまとまってないですが、とても良い番組なので、特に本好き読書好きの皆さんには興味持っていただけるかも。とりあえずつらつらと書きます。

ラジオ番組『Book Reading Club』とは


直訳すると「本を読むクラブ(お酒飲むほうじゃなくて部活的なほうの)」。本好き、読書好きな人からしたらなんとなくワクワクしてしまう響きではないでしょうか。この『Book Reading Club』、通称「BRC」は、毎週木曜日の17時から「渋
谷のラジオ」で放送されているラジオ番組。


2023年9月にスタートしたこちらの番組は、その名前からも伝わってくる通り、「本」「文学」がメインテーマ。この番組のパーソナリティのお二人がオススメの本や気になる本を紹介したり、巷で話題の文学ニュースなどを持ち寄ったり、ひたすら「文学」について語り合う、という内容。

私はこちらの番組が始まった当初からの大大大ファンで、可能なときはリアルタイムで放送を聴くし、Spotify経由でバックナンバーもよくリピート再生しています。

この番組のパーソナリティは、エッセイストであり文芸評論家の宮崎智之さんとメディアディレクターの今井楓さんのお二人。

なんか画質悪くて申し訳ないですが、
オシャレな雰囲気のお二人。

私が「BRC」を知ったきっかけ

既に放送開始から二年目に突入しているこの番組、私が存在を知ってヘビーリスナーになったのはどんなきっかけだったかを今回改めて振り返ってみました。

若干遡りすぎで長い日記みたいになってしまってますが、せっかくなので記録として書いておこうと思います。私の個人的な備忘録みたいなものなので、興味ない方はここは読み飛ばしてください!

始まりは2022年の夏。この日、子どもたちが義実家に一泊のお泊まりに行くということで、私は久々に夏休み中の一日フリーの日をゲットして、その機会に久々に大好きな荻窪の人気書店『Title』を訪問。そこでじっくり店内を見てまわり、最終的に本の雰囲気に惹かれて購入したのが安達茉莉子さんの『毛布』と小原晩さんの私家版『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』(どちらの著者さんも当時は初読)。後日読んでみると、どちらも色は異なるけれどとても惹き込まれるエッセイ本でした。

その二冊のエッセイ本をきっかけに、久々にエッセイ本を読むことにハマり出し、さらには小原さんの本を知ることで、出版社を通さずに自ら執筆、印刷をする”リトルプレス”というものが巷にあるのだということを知り、もっといろんなリトルプレス本を手に取ってみたいし、願わくば自分もいつか本を作ることができたら楽しそうだなと思うようになった。

そうして迎えた2023年。自分の中での”エッセイ本熱”がますます高まり、積極的に当時流行りのエッセイ本を手にしたり、エッセイ本の著者の方々のトークイベントなどに参加するようになった。著者の皆さんがどんな思いやテーマを持ってエッセイを書いているのか、興味ある著者さんの話を聞くのが楽しいという気持ちもあったし、そういった環境に身を投じることで自分も文章を書いたり本を制作したりするうえで刺激をいただこう!みたいな気持ち。

私がエッセイにハマるきっかけになった安達茉莉子さんや小原晩さんをはじめ、堀静香さん、僕のマリさん、碇雪恵さん、小沼理さん、古賀及子さん、植本一子さんなどの当時話題の著者さんの話を聞くべく、都内のあちこちの本屋さんやイベント会場に赴いたり、オンライン配信で話を聞いていた。

そんなある日、当時大ハマりしていたエッセイストこだまさんと堀静香さんのトークイベントをオンラインで視聴。すると、こだまさんがオルタナ旧市街さんという方のリトルプレスを褒めていた。大好きなこだまさんが褒めていた作品を早速読んでみたくて、オンラインで取り扱っている本屋さんを探して注文しました。

オルタナさんの作品で受けた衝撃について語りだすとまた長くなるのでここでは控えつつ、ご著書を読んでますますオルタナさんに興味を持ったちょうどその頃、「双子のライオン堂」という書店さんが開催するトークイベントにオルタナさんがゲスト出演するというので配信で視聴することにした(実はオルタナさんの作品をネット注文したのもたまたま同じ書店さんだったのですごい偶然!)。そのトークイベント「随筆かいぼう教室(第二回)」のホストを務めていたのが、「BRC」のパーソナリティである宮崎智之さんでした。

(やっとここで繋がった!)

エッセイと宮崎さんと「BRC」

エッセイについて語るお二人のトークはとても興味深く、宮崎さんの「エッセイ業界を盛り上げたい!」「エッセイというジャンルについてもっとみんなで話したい!」という気合とパッションが伝わってくるイベントで、すごく楽しかった。なにしろ私、本が大好きなので、人が本について楽しそうに語っているのを聞くのも楽しくてたまらんのです。

その流れで、5月には、オルタナ旧市街さんも出店するという東京の文学フリマに人生で初めて足を踏み入れ、オルタナさんをはじめ他にも好きな著者さんから直接作品を買ったりサインをもらう経験をする(まさかこの半年後に今度は自分が文学フリマに出店するとはこのときは思いもしなかった)。

そしてその年の夏、文芸誌「文學界」で「エッセイ特集」が組まれた号が発売され、知っている著者さんが多数寄稿されていたうえ、あの宮崎智之さんがエッセイについて論じている文章もあり、これまた興味津々で購入、拝読。この「文學界」発売記念でエッセイをテーマにしたトークイベントが近場の書店で開催され、それにも現地参加して話を聞いたりもした。

それからしばらくして、今度は宮崎さんがラジオ番組を始められるとの情報が。しかもテーマは「文学」!面白そう!まずは初回を絶対聴こう!となったのでした。

今井さんの経歴が個人的にツボる

そんな経緯で宮崎さんのことはラジオ番組以前から知っていたのだけれど、一緒にパーソナリティを務める今井楓さんのことは、このラジオで初めて知ったのですが…私はこの今井楓さんという存在に、最初からものすごくツボってしまった!

今井さんを初めて知った段階で惹きつけられた一つのポイントは、今井さんが幼少期をアメリカで過ごされたバイリンガルであるということ。というのも、私自身も幼少期を海外(カナダ)で過ごした経験があり、それだけでまずは勝手に親近感。

「BRC」の放送が本格的に始まる前の「前章」みたいなPodcastの放送回で、お二人がみっちり自己紹介をしてくださっているのだけど、そこで聞いたところによると、今井さんはご両親は日本人なのだけど、長年アメリカで暮らしていたためバイリンガルであり、本を読むときはむしろ日本語よりも英語のほうが読みやすいという。そしてそのあとに続いたエピソードにグッと胸を掴まれる私。

アメリカの小学校では、定期的に本のカタログのようなものが全生徒に配られて、生徒はそのカタログに載っている本で欲しいものがあれば、それを学校で注文して買うことができるから、そこでよく本を親に買ってもらっていた、という今井さんのエピソード。

それー!そのカタログー!!私も知ってるー!!私もバンクーバーの小学校に通っていたとき、そのカタログが配られるのを毎回楽しみにしていて、欲しい本があると親にねだって買ってもらってたー!!と大興奮。海外の小学校で配られる本の注文カタログの話なんて、共通の話題として挙げられる人なんて今の私の周りにはいない。そんなエピソードでますます勝手に親近感を覚え、さらにはそのラジオ回で今井さんが海外文学や海外で生活した経験があるからこその視点も本の紹介に活かしていきたい、というようなことを話されていて、これはもう聴かないわけにはいかない!となった。

そうして始まった「BRC」。いざ始まってみたら、やっぱり面白くて!一時間かけて、いろんな角度から本と読書について語ってくれるんだもの。それは本好きにはたまらない。しかも初回でピックアップされたのは、私がこのラジオを聴くきっかけになったと言っても過言ではないあの「オルタナ旧市街」さんだった。それから毎週極力リアルタイムで、それが難しいときは後日Podcastで配信されるアーカイブを楽しみに聴くようになったのでした。

「BRC」で体験した感動エピソード

さてさてここまで長々と書いてきましたが、ここで最近私が「BRC」を聴いていて体験した感動エピソードについて。

そもそも今回なぜ私が「BRC」についてわざわざnoteに書こうと思ったかというと、きっかけはつい昨年末に放送されたある「BRC」の放送回を聴いて感動した出来事があったからなのです。

実は私、番組スタート当初からのファンと名乗っておきながら、2024年の夏から冬にかけては、家族の手術やら自分の体調の変化やら本の製作やらで一時期とにかく忙しくなって心身ともに余裕がなくなり、一時期ほとんど「BRC」を聴けていませんでした。バックナンバーもあるのだけど、それを遡る気力もなく、一時期番組から離れていました。

でも年末のあるとき、ちょっとしたきっかけがあって、久々に「BRC」を聴いてみることに。そうしたら、久々に聴いた「BRC」はやっぱり面白くて、なんだか古巣に戻ってきたような感覚で癒されて、その放送内容もとても聞き応えあってよかったので、私は久々に番組に長いお便りを書きたくなったのでした(以前も何回かお便りを送ったことはあった)。

そのお便りの一部がこちら。

宮崎さん、今井さん、こんにちは。
先週の放送を拝聴し、お便りを書いています。

私はBRCがスタートした当初から番組のファンで、当時は初回から毎回欠かさずリアルタイムで聴くほど大ハマりしていたのですが、あるとき生活が一変し、ラジオを聴く余裕もないくらい目の前の日々に追われてしまい、一時BRCから離れてしまっていました(とても良い番組なので、聴くからには中途半端ではなくじっくり聴きたいんだ!という思いがありました)。

しかし先日、かなり久々にBRCを聴く機会がありました。

(中略)

本について熱く語る宮崎さんと今井さんのトークが久々に聴けてとても素敵な回でした。

やっぱり文学について語っているラジオって良いなぁ~と改めて思い、その日からまたBRCのアーカイブを少しずつ遡って聴いています。

番組への感想を書くと同時に、私の近況も勝手につらつら書かせていただきました。

で、ですね、このお便りを送ったところ、翌週の放送でお二人がこのお便りを番組内で読んでくださったんです。そして私がしばしこの番組を離れていたという話を読んだお二人が、「そうだよねぇ、ときには生活の変化で聴けなくなることだってあるよねぇ」と共感してくれながら、こんな言葉を寄せてくださいました。

「僕たちはいつでもここにいますから」
「戻ってこれる場所がBRCですので」
「ふとしたときに戻って来れる場所でありたいと思っていますので」

そんなお二人の言葉に、グッときた私…!

”居場所”としての「BRC」に感動する

このお二人の言葉を聴いた瞬間、私が真っ先に思い出したのが、「BRC」が本格的にスタートする前の前章みたいな形で当時Podcastで公開された放送回。そうです、先ほど触れたお二人の自己紹介をはじめ、これからこのラジオを始めるうえでの意気込みやこの番組にかける思いを語っている回です。

詳しくはぜひそのラジオ自体を聴いてほしいのですが…
(リンク貼っておきます)

この回の中で、お二人がそもそも自分自身も文学やラジオに救われてきたというお話があり。そこからの流れで、宮崎さんが「このラジオでは、誰も置いてきぼりにしない。そんなラジオにしたいですね」というようなことを言っていたんですね。そのときのトークがやけに印象的で、ずっと記憶に残っていました。

そして今こうして番組も二年目に突入して、私自身途中離脱した時期もありながら初回放送からずっと番組を聴いてきた身としては、今回私のお便りに対して先ほどのような言葉をかけていただいたことで、お二人があの初動宣言から今に至るまで、ずっとこの番組を守ってきて、この場所が確かに誰かの(というか私の)「帰ってくることができる場所」になっている!と思って、なんだかすごく感動したんですね。なんならその言葉を耳にして、ジーンときて若干目元が潤んでしまったくらい…!

自分が温かい言葉をかけてもらったということ自体よりも(いやもちろんそれも嬉しいのだけど)、お二人がそうやってリスナーが帰ってこられる「居場所」をずっと作ってきた、守ってきたというその事実に感動したのではないかと思います。あの「初動宣言」で言ったことを、本当に有言実行していること。そういう場所を人が作ろうとすれば本当に作れるのだということに感動したのではないかなと。しかもその土台に「文学」があるのだから、本好きとしてはやっぱりたまらん!

私は実際に半年ほどこのラジオを離れてしまった時期があるからこそ、より今回久々に「帰ってきた感」が強くて、より一層、その場所が守られてきた感を強く感じたのだと思います。このどの業界でも次々に新しいコンテンツが生まれては消えていくスパンが激しい世の中で、このラジオが二年目に突入して今もそこにいてくれていることに感動!せっかくなので、今回の感動を胸に秘めておくだけでなく、拙いですが文章として残しておこうと思った次第。

私自身の現実の生活で言えば、今現在一緒に暮らしている家族がいるし、実質的には一人ぼっちで孤独でどこにも居場所がない、みたいな状態ではない。でも、なんでしょう、やっぱり人生いろんなことがあって、どんなに温かい人たちに囲まれていても、人ってふと孤独を感じたり、なんか、普段とはちょっと違った場所に心の拠り所が欲しくなるときってあったりして。安心していられる”居場所”みたいな。私にとってはそれがまさに本だったりもするのですけど、「BRC」もまた、私の中ではそんな位置付けなのかもしれないと、今回改めて思ったのでした。

「BRC」という番組の何がそんなに良いのか

最後に、せっかく「BRC」について書いているのだから、もう少し番組の中身についても語らないとですね。また番組の内容もいいんですよ、本当に。

とにかく読書好き、本好きにとっては、本の話をしているというだけでたまらんと思うのですが、この番組、ただ本を紹介して終わり、ではない。

番組の中では毎回お二人がピックアップした本が何冊か紹介されます。面白いのは、二人で一冊の共通の本を読んできて語らうのではなく、それぞれが話題にしたい本を持ち寄ってきて、それを番組内でプレゼンしあう形式。お二人とも番組の中で初めて互いの持ち寄った本について詳しく知るので、そこから何を感じたり考えたかをその場でリアルタイムで考え言葉を紡ぎながら語っていく臨場感が良い。よくもいつもあの限られた時間の中でうまく話をまとめるよなぁと感心して聴いています。

そうやって本の内容やお二人がそれを読んで抱いた感想などが語られるのはもちろん、そこから派生していろんなテーマの議論がお二人の間に展開していくのがまた面白い。例えば、「寂しさについて」「人と人とのコミュニケーションについて」「読むこと、書くことについて」などなど。ただ本の紹介と解説をするだけでなく、お二人がその本から自分なりに受けとった印象やテーマを語り、それに対してもう一方がどう思うかさらに話を展開していく。発端は一冊の本なのだけど、ときにその議論は一冊の本を超えていろんな方向に展開していく。それが面白い。

このお二人がまた、文学とラジオが好きというところは共通しているのものの、逆にそれ以外はかなり異なるバックグラウンドをお持ちで、例えば年齢や性別が違うからこその感じ方や捉え方の違いがあって、各テーマについていろんな視点からの話が聞けるのも興味深い。

そうして多岐に渡る話題で会話が展開されていくのですが、そんな「BRC」という番組の良さは、やっぱりすべての中心に「本」があるということではないかなと思うのです。

例えば先ほど番組で触れたテーマ、「寂しさについて」「人と人とのコミュニケーション」「読むこと、書くことについて」においてトークが繰り広げられるとして、これが他の番組だったら、私はここまで興味を引かれないし、ハマらなかっただろうと思う。この番組の魅力は、やっぱり「文学」を中心にすべてのトークが展開していくこと。

本を読んだからこそ生まれる思考があり、想いを馳せることがあり、語りたくなることがある。本を間に挟むことで人と生まれるコミュニケーションがある。それを体現してくれているのが「Book Reading Club」とパーソナリティのお二人なのではないかと。

そしてその本から生まれた思考と感情を共有するお二人の語りは、リスナーである私にも影響してくれる。ある本の紹介を聞いて、それに対する解説や考え方を聞いて、このお二人はこういう考え方をするのか、私はどちらかというとこういう考え方だな、私はこう感じたな、と語られたことに対して思いを巡らせる。

これはまさに、私が本を読んでいるときにやっていることと同じだなとも思う。そう、音声と文字という形式の違いはあれど、「BRC」を聴いているときというのは、まるで読書をしているときと同じような感覚で、刺激と癒しをもらうことができるのです。

あとはやっぱり、パーソナリティのお二人がとても良い人たち!「良い人」というと大まかすぎる表現かもしれませんが、「優しい」という言い方に置き換えてもいいかもしれない。番組の中でお二人が本のプレゼンをして意見交換トークをするとき、お二人はそれぞれの個性、考え方をお持ちなので、同じ事柄に対して相手とは違う感じ方や意見を展開することももちろんあるのだけど、でもその中でもお二人は絶対に相手を否定しないし、自分はこういう感じ方をしたけどあなたはこうなんだね、と受け入れる。お二人の互いへのリスペクトと根底にある優しさは番組を聴いていても伝わってきて、そんな番組の雰囲気自体にも癒されている気がします。

あとはやっぱりお二人とも「本」「文学」への愛がこれでもかってくらい伝わってくるので、それだけでもう、いいね!となる。本好きは皆兄弟。本が好きな人は皆仲間、となってしまう私。

番組で紹介される本の中には、普段の自分なら絶対に手に取らないだろうジャンルの本や、初見ではあまり興味の持てなさそうな本もあるけど、お二人の解説やトークを聴いていると、最終的には全部読みたくなってくる…!この番組をきっかけに初めて手にして読んだ本がたくさんあります。

私は普段どちらかというといわゆるエンタメ小説と呼ばれているじゃなるやエッセイ本を好んで手にとるタイプ。芥川賞と直木賞で言えば、直木賞側の作品に注目してきたタイプなのですが、「BRC」で芥川賞特集の回を聴いて以来、初めてまともに芥川賞側の作品に興味を持って読んでみたりもしています。番組内でお二人が語っていた観点から芥川賞作品を読んでみたら、なるほどそういう視点で読んでみると面白いかも、と読書に対する新たな視点をいただいたりもしたのでした。

あ、でもね、終始真面目な文学トークばかりじゃなくて、合間には軽い世間話とか、コンビニのパンとかお煎餅とかまつ毛パーマとかについてゆるーく語っているような部分もありますので、気楽に聴けます。楽しめます。あとジングルがオシャレ!(今井さんが作ったんですって!)

本を読むように聴けるラジオ

以上、日頃楽しませていただいている「Book Reading Club」に向けての私の感謝の気持ちを込めて、つらつら書かせていただきました。

ただ本が好き!読書好き!文学について語る話が聞きたい!というときはもちろん、日々の生活の中でちょっと疲れたなぁというときにも、しっとり聴くのにぴったりな番組ではないかと。

私は普段、日常生活で疲れたときには、本を開いて本の世界に飛びこむ(逃げこむ)のが幼少期からの定番行動なのですが、本を読む気力がないときは、今はイヤホンを装着して「Book Reading Club」の世界に飛びこむのもまた良いなと思っています。

なんなら、重要なのは話されている内容ではなく(いや内容ももちろんいいんですけど)、文学を愛するお二人が、この世界の片隅で(渋谷で)、毎週木曜日に文学の話をしているという事実が、それだけで本好きの私にとっては癒しになっているような気がします。

そういえば最近知ったのですが、渋谷のラジオって少し前から観覧に行けるらしい…!春になったらこっそり行ってみようかな。

(そのためにも、ぜひ番組続行お願いしますー!ラジオの偉い方-!)

最後に私のオススメ回のご紹介

<やっぱり必聴!芥川賞特集回!>

普段はお二人それぞれが自分のおすすめの本を持ち寄ってプレゼンしあう形式ですが、芥川賞受賞作が発表された週は、事前に受賞作を読んできた二人が、とことん一つの作品について語り合い議論し合う形式に。かなり熱量のあるトークが繰り広げられていて面白い!該当の受賞作を読んでいなくても楽しめるので、これはぜひ聴いてみてほしい!

<「寂しさ」についての議論はBRCの目玉の一つでは?>

個人的に、お二人の「寂しさについて」「孤独について」についての議論がとても興味深くて好きなのです。この回は宮崎さんの著書『平熱のまま、この世界に熱狂したい』がピックアップされている回でもあります。

<今井さんの初の著書刊行記念回!やっぱり「孤独と孤立」についてもね>

今井さんの初の著書『九階のオバケとラジオ』についてピックアップされている回。そこから派生して、「BRC」らしい「孤独」と「孤立」のテーマについても語られています。

そして最後にお二人のご著書も一点ずつご紹介✍️

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