友人たちと最高の華金〜テーマは結婚〜
金曜日。
金曜は、仕事をちゃっちゃと終わらせて、
友人たちと飲みに行く日と決まっている。
ドラマに出てくるOLみたいに、
各々仕事を終わらせてからみんなで集まって
とりあえずビールから始める夜が、
私は本当に大好きだ。
この日はいつも飲んでいる友人と、
もう一人ゲストの友人を呼んで3人で女子会。
同い年で、
しかも同じく独身の女の子たちと飲むのって
本当に楽しくて、どうしてもやめられない。
なにせ、みんなの思考が本当に面白いのだ。
今回の主なテーマはやっぱり、
「結婚についてどう思うか」ということ。笑
独身を貫いている女の子たちは
みんな総じて頭が良くて、
「結婚というものを外から見て頭で考えている」
感じがあってすごく面白い。
(かくいう私もその一人なのだが)
みんな、頭が理系なのだ。
もしくは、考え方が男性的。
合理的でないものに対して、
「何故そんなことをする必要がある???」と
つい頭で考えてしまう。
この人のことを大好きになって〜、
ずっと一緒に過ごしたいと思ったから〜、
などといったような、
所謂若いウブな女の子たちが言うような
感情論で結婚を考えていない。
私たちはその先にある生活において、
「一生同じ人と一緒に過ごす」
ということがおそらく耐えられない人種なのだ。
今回ゲストで来てくれた友人は、
「結婚するくらいなら
一生懸命勉強して論文を書くか、
美術館に行って絵画を眺めている方が
よっぽど楽しいんだよね。
私もつい最近までは結婚したい!みたいな
気持ちがあった気がするんだけど、
それを深掘りしてみるとたぶん本当は
子供が欲しいっていうだけで、
本来の私は他人に縛られたり
他人(しかも男性)と一緒に生活するなんて、
よく考えたら絶対無理だったんだよね〜〜!
まあでも、子供産むためには
一旦結婚しなきゃいけないから、
だから結婚したい!というふうに
勘違いしてしまっていたんだと思う。
でもやっぱりどう頑張っても、
自分のプライベートを邪魔してくる人を
付き合っている人だとしても許せないし、
つまり、結婚したい!っていう願望自体が
自分が勝手に作り出した幻想で、
私にはそんな願望本当はなかったんだ!って
最近気づいたの〜〜!」
と語っていて、
あまりに最高で笑ってしまった。
こんなに自分のことをしっかり分かっていて、
きちんと「自分」に従っている友人たちのことを
私は心底好きだなと思った。
この日私たちが
このテーマに対して出した結論は、
やっぱり「一人」でいるということに
耐性のない女の子や男の子は
総じて早く結婚している気がするし、
適齢期になったら死に物狂いで相手を探して
早々に結婚という形をとる子が多い気がする、
ということだった。
いやこれは、別にそうしている人を
蔑んでいるわけでも否定しているわけでもなく、
本当にそういう傾向にあるよねという話であって、
それ以上でもそれ以下でもないんだけれど。
現に私は、〇〇歳までに結婚したい!
と言う女の子を今までに何人も目撃したけれど、
そういう子に限って
特定の相手がいなかったりするのだ。
え、結婚したいって誰と???
どういうこと???
と、私はいつも不思議に思っていた。
相手もいないのに何故、
ただただ「結婚」がしたい、と思うのか
本当に全く分からなかったのだ。
なぜなのかめちゃくちゃ聞いてみたかったが、
相手には相手の考え方があって
それを否定しているととられるのも面倒なので
聞いてみたことはないのだが。
そして、そういう子に限って、
「何故自分が結婚したいのか」を
明確に答えられないのだ。
でも、最近気づいたことは、
そういう子はおそらく、
一人でいるという選択肢を
考えたことすらないのだということ。
結婚して二人で過ごせば幸せになれる、
と心のどこかで無意識のうちに思っていて、
そういう無意識の領域の話をしているから、
自分でもなぜ結婚したいのかよく分からないのだ。
結婚しないという選択をしている
我々のようなタイプは、
自分たちの選択や自分の行動に対して
明確な理由や後付けがあるが、
マジョリティサイドにいる人たちは
その理由すら本気で考えたことがなく、
「そういうものだから」「みんなそうだから」
などといったふわっとした理由で
あっさり結婚していたりする。
マイノリティ側は常に理由を求められるが、
マジョリティ側というのは理由などいらない。
そういうものだから、当たり前だから、
と言ってしまえばそれまでだからだ。
私は、主体性なく人生のステージを進めること
それ自体を、本当にすごい、と思う。
好きだから、結婚して幸せになりたいから、
といった、私からしたら漠然とした理由が
結婚の決め手となるということ自体が
本当にすごい、と思うのだ。
私はなぜ結婚したくないかというと、
他人に縛られるのが心底嫌いだから。
ただそれだけ。
結婚して、結婚式や新婚旅行などの
誰にとっても楽しいイベントが終わってしまえば
その先には「二人の生活」が待っているだけ、
ということが到底耐えられないのだ。
毎日を一人で過ごすことが大好きな人種が
結婚に魅力を感じないのは、
当然のことだろうと思うのだけど、
そのことを疑問に感じて
突然お説教してくる人がいる。
結婚しないなんておかしいでしょとか、
結婚しないで何する気?とか、
将来絶対後悔するよ、とかね。
本当におせっかいも甚だしいんですが。笑
たまにこういうテーマに対する自分の考えを
結婚している人の前で話すことがある。
私、結婚に魅力を感じていないんですよね。
というふうに。
そうすると、
「結婚してる私がおかしいってこと?!💢」と
急に怒られたりすることがある。
本当にお門違いでびっくりするんだけど、
別に私はあなたの価値観を否定などしていないし、
ただ「私はこう思ってます」という話を
しているだけなんだけどなあ。
でもこういうときなぜか、
「自分を否定された」と思う人が
一定数いるのだ。
本当に、自他境界が曖昧なのも大概にせえよ、と
こっちが怒りたくなるんですが。笑
ここからが自分で、ここからはあなた、
ということが分からずに、
相手と境界線を明確に引く事が
難しい人って、悲しいことに一定数いる。
他にも例を挙げると、
たとえばクラシック音楽が苦手な人が
クラシック好きな人に対して、
「私クラシックが苦手なんだよね」
と伝えたとする。
自分と相手は違うということを
しっかり分かっている人だったら、
「へえ〜そうなんだ!」「私とは違うね!」
「じゃあどんな音楽が好きなの?」
という反応で済むはずなのだ。
でも、自他境界の曖昧な人は、
「クラシック好きである自分」というものを
否定されたと受け取る可能性があるのだ。
こういう人がたまにいるから
人生というのは難しい。
こういう人は、
自分と相手の好きなものや嫌いなものが
「違う」ということに不安になったり、
怒りたくなってしまったりする。
容易く他人から影響を受けてしまったり、
他人に自分と同じ感覚を求めすぎてしまったり、
そういうのもその一例だ。
まさに、
私に結婚したほうが絶対いいよ、と
余計なお世話を言ってくる人たちは、
もれなく全員これなのだ。
自分と他人は違う。
あなたと私の意見が違うからと言って、
私に説教し出すのはおかしな話だろう。
なぜ結婚しないの?ならまだ分かるのだ。
私も、結婚した人に対して本当は、
なぜ結婚なんかしたの?と思うから。
でも、結婚したほうがいいよ、は違うだろう。
私は結婚した人に対し疑問を持つことはあれど、
とっとと離婚した方がいいよ、
などと思ったことはない。
そこに関しては人それぞれじゃないか。
あなたにとっては幸せでも、
わたしにとっては別に幸せとは思えないのだから
仕方ないだろう。
あなたは、自分が結婚したという選択を
正しいと思い込みたいがために、
未婚の私のことを利用してはいないか?
そんなふうに感じてしまうのだ。
こういうことが日々起きているからこそ、
私は自分の考えと似たような考えの友人と出会えて
仲良くなれたことや、
各々細かい思考のクセが異なっていたとしても
互いにそれを尊重できる関係であることを、
心底幸せなことだな、とよく思うのだ。
この日もそんな友人たちと
一緒にワイワイ楽しく飲んで、
もう、一生こうやって過ごしていたい!と
本気でそう思った。
みんな頭が良くて、
自他境界のボーダーがしっかりしていて、
本当に居心地が良い。
自分のことを飼い慣らせる友人たちを、
改めて、心底好きだなと思った夜だった。
あ〜〜楽しかったなあ〜〜。
・・・
余談ですが、
この日帰りにイヤリングを落として、
途中で気づいて友人と引き返したのだけど、
友人がとある神社の前で
「何だか懐かしい匂いがする」というので
その神社の前でうろうろしていたら
なんとそこに件のイヤリングが
落ちていたのだった。
絶対神様が教えてくれたんだ!と大興奮して、
そこの神社に参拝してお礼を言いまくって、
無事に帰宅しましたとさ。