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「相手のために」と思うと心が重くなるという話

だいぶ寒くなってきました。
ベッドの敷きパットを冬用のもふもふの物に変えたところ、起きるのが非常に大変になっているこの頃です。


「相手のために」と思うと心が重くなる

これは先月、精神科医の名越康文先生の心理学講座で聞いた言葉です。
なるほど!と思うと同時に、自分自身の人間関係の中でもその事を実感する出来事があったのでnoteに書いてみたいと思います。

先生は、対人関係のなかで特に5年目までのカウンセラーが陥りやすい状況として、「この人のことを解決してあげよう」と思って接したり話を聞いたりすると、自分の心がちょっと重くなって、ツボに入ってしまう。そして、その相手にとっても息苦しくなるとおっしゃっていました。

そのため、相手の話を聞くときは、一緒に併走して、自分の基準でこっちに行ったらワクワクするんじゃないかな?というスタンスでいると良いと教えていただきました。


私はこれまで働くなかで、「相手のことをよくしてあげたい、問題を解決してあげたい」と思うことがよくありました。
もちろん、その気持ちは大切だと思いますが、結果としてバーンアウトしてしまいました。

なので、相手のためにと思うと自分の心が重くなるというのは実感としてわかりました。
しかし、相手の方も息苦しくなるという部分については何となくそうなのかな、ぐらいの認識でした。


その後、個人的に新しい友人との出会いがあり、その中で「相手のために」と思われすぎて会話や行動をされると、された方も息苦しくなるということを実感しました。

具体的には
・体調(症状や疲労度など)のことを心配されすぎる
・ちょっとしたエールやアドバイスをしたところ過度に感謝される
・自分の発言で私が嫌な思いをしていないか何度も聞かれる
などです。

連絡をとる度に心の重さのようなものを感じるようになってしまいました。

それは、心配され過ぎると自分が力のない人のように感じること、相手の期待に応えなければ、相手と同じように尽くさなければと思ってしまうことなどが原因かなと思います。

相手の方は、とても優しい方です。こちらの都合や考えをわかろうと努めてくれていることが手に取るようにわかります。

だからありがたいと本当に思います。
優しい気持ちは伝わります。
でもやっぱり少し息苦しい…。

今回の経験で、相手のためにと思いすぎることが相手の負担になることもあると気づきました。

もちろん一人一人がそれぞれ違う人間なのでAさんにとっては心が重くなるけど、Bさんには心地よいと言うこともあるので、どちらが正しいとはいえません。


ですが、自分は相手に寄り添いすぎる傾向があると自覚しておくことで、ニュートラルに戻しやすくなると思うのでこのような気付きを得られてよかったです。


お読みいただきありがとうございます。
皆さんにとって素敵な1日になりますように。

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