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僕の人生を変えた、たった3枚の手紙。熱量は常識を凌駕する。
こんにちは、フォトモの須沢です。初回の『標高4,000mの国で、カメラを盗まれる。そして、カメラマンになる。』をFacebookに投稿したところ、多くの方から反応とコメントをいただき、驚きました。読んでいただき、ありがとうございます。
あのときの熱量と、想いを忘れないために。また、誰の役に立てればと思い、noteに書かせていただきます。
1)熱量と想いは常識を凌駕する
22歳の春頃、学生生活がもう少しで終わり、これから新社会人になる一歩手前。 周りのみんなが卒業旅行を謳歌している中、一人黙々とサイト制作をしていました。海外旅行が好きな僕ですが、そのときは旅行よりも、カメラマンをやっている方が楽しくて、とにかく熱中していました。
1−1)競合が多い中、どうすれば選ばれるかを考える
基本的に撮影依頼の集客はWebでした。そのため、どうすればお客さんから選んでいただけるか。試行錯誤する必要がありました。ましてや、ぽっと出のカメラマン。 競合が多い中で、どう選んでいただくか。考えた結果が、熱量と想いでした。
■ サイトに想いを載せる
今このnoteを書いているように、自分が思っていることを正直に。そして、誰かに届くように、サイトに想いを書きました。
1−2)人からの見え方を考える
もし僕がWeb上で撮影をお願いするなら、どういった人にお願いしたくなるかを考えました。そして、カメラマンであれば、以下の3つが大切と思いました。
・カメラマンの顔が見えること(透明性)
・楽しそうにしていること(安心感)
・どんな想いで撮っているのか(共感)
1−3)ないものは自分で作る
学生のときは、サイトに載せるような自分のプロフィール写真はありませんでした。また、写真撮影をお願いできるカメラマンもいなかったので、恥ずかしながら…プロフィール写真は自撮りで撮りました。(当時 22歳)
当時、ゲストハウスの屋上で、カメラを三脚で固定し、セルフタイマーでシャッターを切る。使ったことのないPhotoshopで試行錯誤し、背景を入れ替えてつくりました。
■ Facebookのプロフィール写真も変える
Facebookの写真も差し替えたところ、「老けてる」や「貫禄がある」と、コメントをいただきました。ただ、学生の僕としては、若すぎるというのはデメリットでしかなく、老けて見えるというのはメリットでした。笑
2)ある日突然、四天王が現れる
パソコンで作業をしているとき、いきなり携帯が鳴り響きます。電話の相手は、新郎からの挙式披露宴の撮影依頼でした。今まで、様々な依頼を撮影してきましたが、今回の内容に関しては、嬉しい反面、ご満足いただけるか不安でした。
例えるなら、『ポケモン』でマサラタウンを出て、なんとかジムリーダーのタケシを倒したが、いきなり四天王に出くわした気持ちです。
2−1)自分にできることは、全てやる。
何かのご縁があって、選んでいただけたのであれば、全力で応えるしかない。撮影日まで、時間があったので、とにかく事前準備をしました。
できない。じゃなくて、
どうすればできるかを考える。
カメラは2台準備。レンズは広角も含め3本用意。あとは、知り合いやネットで、色々と情報を調べ、ひたすら勉強する。カメラ機材に関しては、お金の出し惜しみはせず、できることの最大限の準備をしました。
2−2)挙式・披露宴の当日
プレッシャーと不安を抱えまま、迎えた当日。会場には予定よりも、1時間ぐらい早く到着しました。めちゃくちゃ緊張していましたが、みなさんが暖かい雰囲気で迎えてくださり、少しホッとしました。
(実際、今でも撮影は緊張しっぱなしです…)
■ 今できることを、最大限に。
式中は自分の持てる技術と、一瞬一瞬を逃さまいと神経を研ぎ澄まし、シャッターを切りました。
3)撮影の後日、予想外の出来事に、涙する。
撮影の後日、新郎新婦からメッセージが届きました。せっかくなので、ここにいただいた内容を、そのまま載せます。
■ 以下、実際に新郎新婦からいただいたメッセージです
※PhotoMoは屋号で、現在は法人成りをして株式会社フォトモ
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Photomoさんの出会いは、宝でした!
僕らは挙式&披露宴の撮影カメラマンを探していた。
友人・知人にお願いしようかとも考えたが、やっぱりプロの方にお願いした方が良いだろう…
その方が、参列してくださる友人や知人も当日ゆっくりしていただけるのではないか……
そこで、インターネットで色々調べてみた。
条件は少しでもコストを抑え格安で、更に欲張りな事に写真の仕上がりも期待できそうなところが理想。
何社か目星を付け、見積もり依頼の電話もかけた。
それぞれHPなどに値段は掲載されている。問題は期待できる写真の仕上がりだ。
ネット上には、「結婚式での写真撮影の失敗談」の書き込みが多くある。
各社とも「こんな感じの仕上がりです。」とHPにはいくつかの写真が掲載されていた。
ただ、実際どうなのかは分からない……。
しかも、今回僕らがお願いする撮影場所は知人に紹介していただいた神社さんで、こんな事を申し上げると非常に失礼に値するのだが……決して広いとは言えない限られた空間。
そこを「格安で。しかも、上手に撮影しろ。」とわがままを言っているのである。
正直、不安だった。
だからこそ、慎重に検討していた。
そして…
何件目かに、電話したのがPhotomoさん。代表の須沢さんが出られた。
話を進めていくうちに、なんてこの方は親切丁寧な対応で、「仕上がりに不安でしたら、当日は私が伺います。」更にはスケジュールの事をお聞きした際も…他社であれば「お調べして後日ご連絡いたします。」と言われていたところを、即答「是非スケジュールもなんとかさせていただきます。」と。
いやー、気持ちがいい!
Photomoさんは違う!!
この時期、決してお暇ではないだろうに……
僕は「Photomoの須沢さん」に惚れ込み、お話していた際のフィーリング(直感)も相まって、「ここに決めよう!!」と賭けに出たのである(笑)。
さて、当日。
須沢さんは約束の時間よりもかなり早く、所定の神社さんにやって来た。
しかも、今回は限られたスペースでの撮影と言う事もあり、考慮してくださったのか?広角レンズや通常使用されているのであろうカメラを計3台以上も担いで爽やかにやって来たのである。
それから、僕らは挨拶もそこそこに、撮影してほしいシーンやカットなどの身勝手な注文と軽目の打ち合わせをした後、当日のバタバタの中で「あとはお任せいたします。」とすべてを委ねた。
須沢さんは本当に数限りなくシャッターを切ってくださり、こっちのカメラで1枚、あっちのカメラでもう1枚と……常に動き回ってくださる。僕の「少しはお茶でも飲んで、休んでくださいね。」と言う言葉にも、お茶を召し上がりつつ、更にもう1枚と言う具合にだ。
着付け(準備)・挙式・集合写真・披露宴とお願いしたシーンやカットは勿論、本当に数多くの人・物・建物に風景…
1つのシーンを角度を変え、被写体を変え、ピントを変えてと何ショットも……惜しみなくシャッターを切ってくださる。
お約束していた4時間と言う枠をオーバーしても、撮り続けてくれた。
そして、お開きとなり。
最後に御礼を伝えて、終了。
URLを参列者全員にいただき、「1週間以内に今日のお写真をアップさせていただきます。」と言うお話であった。
ところが、なんと須沢さんはお忙しい最中、翌日に写真をアップしてくださり、僕らはその仕上がり度にも、出来栄えにも驚いたである。
僕らは「須沢さんに撮ってもらえたなら、多少期待通りでなくても納得出来るよね。」なんて、勝手に調子いい事を話していた矢先の出来事である。
僕の家族も、アップされた写真を見て「写真を見ていると、まるでまだそこに居るようだ。」と感動してくれている。
少し大袈裟に聞こえるかもしれないが、僕らにとっては期待や想像をも遥かに超えていた。
笑顔溢れる写真の数々、当日いっぱいいっぱいだった僕らが後日拝見させていただき「こんな感じだったんだ。(参列者)こんな表情してくださってたんだね。大切な良い思い出の写真たちだな。」
こうして、僕らは賭けに大勝したのである(爆笑)。
今、カメラマンさんをお探し中の皆様に…
実際経験しないと、確かに不安な気持ちは変わらないかもしれませんが…
ただ、経験した僕らが胸を張って言わせてもらえるのであれば……
すべては須沢さんの人柄、Photomoスタッフさんの写真に対する愛情が、素晴らしすぎて感動しますから!!
例えばですよ。
こんな方たちに撮っていただけたなら、少し予想していたものと違ったとしても、きっとその想いに満足でき、充分過ぎるくらい納得もしていただけると思います!!
それもかなりの格安でですよ♪
須沢さんをはじめ、Photomoの皆さん。
本当に心から、どうもありがとうございました!!!!
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3−1)読み終わると、パソコンの前で、泣く。
新郎新婦からのメッセージを読み終わった後、思わず泣いてしまいました。すぐに、新郎新婦に電話をし、涙声のまま、お礼を伝えました。そして、そのときの僕は何を思ったのか、「このメッセージを僕の両親にも伝えたいです」と 、相談しました…。
3−2)直筆の手紙が3枚届く
いただいたメッセージを両親に伝えたいと、相談すると…まさかの、同じ内容を手紙に書いてくれるとのこと。お二人の優しさに、感謝しかありません。後日、お二人から直筆の手紙が届きました。
3−3)人からもらった手紙を両親に贈る
社会人になると、お金にある程度余裕が出て、実家に送金する方も多いかと思います。ただ、毎月お金を送金すると、なんだか無機質な感じがして、あまり好きになれず、当時の僕はなぜか、新郎新婦からもらった手紙を親に贈りました。
おそらく、当時の僕は、「楽しく仕事をしています」という報告が、何よりの便りだと思っていたと思います。もし僕が親だったら、子供からお金をもらうよりも、その子供が前を向いて仕事をしている方が、嬉しいと思ったからです。
■ 挙式披露宴の後日談
新郎新婦とは、今現在でもちょくちょく、やり取りをしています。挙式・披露宴を撮った後日、お二人とご家族、関係者の方々に加え、僕も呼んでいただき、恵比寿のお寿司屋さんで料理をいただきました。お客さんではありますが、そういった垣根を超えて、呼んでいただけるのは、純粋に嬉しかったです。
3−4)赤ちゃんが産まれたという報告
今年のお正月、新郎新婦から年賀状(右)が届きました。そこには2人ではなく3人の写真が写っていました。赤ちゃんが生まれたとのことです。そのご報告が何よりも嬉しく、自分事のように感じました。
■ 今の仕事は胸を張って誇れるか
僕にはまだ、子供も家庭もありませんが、将来、自分の子供に「お父さんはどんな仕事をしているの?」と聞かれたときに、胸を張って言えるような仕事を、これからもしていきたいです。
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![須沢 友裕(カメラマン)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/197022/profile_1d501be65990f73cbdef3b4d99ba0d33.jpg?width=600&crop=1:1,smart)