季節を感じる。
今の季節はなんと表現したら良いのだろう。
春らしいほのかな温かさと
小さなぽっとした明るさを感じるわけでも、
夏らしいストレートで強い暑さと
ギラギラとした太陽があるわけでもない。
今は爽やかな心地よい風と
すっきりとした太陽が私たちを照らしている。
今を四季に分けると、
春に分類されるのかもしれないが
今が春と言われてもしっくり来ない。
それもそのはず。
昔の日本人は1年を72の季節に分けていたらしい。春と夏の中間の季節も存在する。
今日、6月9日は72の季節で分けると、芒種の「蟷螂生」と言う季節に分類されるらしい。
芒種は、稲や麦などの穂の出る植物の種を蒔く頃でこの時から雨空が広がってくるそう。
「蟷螂生」は文字通り、
秋に産み付けられたカマキリの卵が冬を越して孵化する時期と言う意味だ。農作物の害虫を食べてくれるから、カマキリはありがたい存在だったのだろう。
農業をしながら自然と共生し
季節の些細な変化に気づく。昔の人は農業をする上で必要な情報だったのだろうけど、とても素敵だなと思う。
72侯の本を買って毎日眺めたいな。
季節を感じるだけで幸せな気分になれそう。