「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」福徳秀介さん
お笑いコンビジャルジャル福徳さんの小説デビュー作です。コラムか何かで福徳さんの文章を読み直感で良いな〜と思ったので手に取ってみました。
あらすじ▶︎▷▶︎
関大に通う小西くん。華のキャンパスライフを送るつもりが、できた友達は山根くんひとり(この山根くんがすごく良い人。私も友達になりたい)
山根くんがいない日にキャンパスを歩く時は、日傘を差して歩く。友達がいなくても1人でも平気なフリをするための日傘は彼を守る盾。
ある日、友達同士の輪がいくつもできている学食の真ん中で、1人平然と蕎麦を啜る女子学生を見つける。同じ授業を取っている桜田さんだ。彼女は誰とも群れない。小西くんは彼女に少しずつ惹かれていく……
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小西くんは、日傘で自分自身を守るんだけど、この日傘は亡くなった祖母にもらったもの。祖母がくれたのは日傘だけではなく、いろんな言葉や人生の教え。
誰かにもらった言葉、お守りみたいに残ったりするよね。
小西くんのバイト仲間のさっちゃんがスピッツの初恋クレイジーのピアノからドラムのイントロについて“世界最高のイントロやと思ってるねん"というセリフは音楽好きとしても深く同意です!
読み終わった後いつもより少し大きめの音量でスピッツ聴いて泣いたりしました。
そんなお話です。
さちせ、このき、って何?と思ったら読んでみて欲しいです。