2018-06-16 DevLOVE201 越境ジャーニー
note はじめました。最初の記事は、時間が経ってしまいましたが、コミュニティ活動のターニングポイントになった DevLOVE201 越境ジャーニー のイベントレポートです。
●イベントのテーマ
10年目を迎えたDevLOVEに3つ目のコンセプトを追加。
1. 開発の楽しさを発見しよう。広げよう。
2. 開発の現場を前進させよう。
3. 自分から越境しよう。
今までの流れを変えたり、今までにはない状況を新たにつくり出すためには、前提や役割を越えて現状を変えようとする行動 = 越境 が必要。
これから越境しようとする人たちや、越境し続けている人たちにとって、後押しが得られる場。ここに来れば、越境のための武器(知恵)が得られたり、仲間と出会えるような場所。越境する人のジャーニーの出発点だったり、途中に立ち寄れる場となれることを目指して。
■妄想散歩・妄想ジャーニー 「考える」を考える
新井 剛さん
・「越境」とは?
「限界」とは、自分で作り出しているもの
「境界」とは、なんらかの基準
「基準」とは?
「わからない」は「答え」ではなく「問い」
どこまでも考え続ける
科学と哲学は両輪
生活・仕事・いきる・自分
シンプルであるほど回答が困難
自分が「思う」ことは、自分以外できない
・新井さんの妄想
エンジニアが生き生きと楽しく働きたい!
カルチャーは戦略を凌ぐ
Joy, Inc.
いろいろやった
部署誕生会、360評価、宮本塾、
感謝の手紙、アジャイル推進委員会、会社見学 などなど
結果的にこれが越境なのではないか?
・自分でコントロールできる範囲を広くする
八百屋の親父は、お客さんが見えているから元気に働けている!
越境 は楽しい
・生存戦略
1/100 x 1/100 x 1/100 -> ユニーク
働くために生きる?生きるために働く?
考え抜いた先の開き直りで、遺伝子のスイッチが入る
・「越境」という喜び
踏み込んだ人へのご褒美
そんな「出逢い」が今日
■THE TORCH TO NEXT GENERATION ~ 新世代の価値観へ越境せよ ~
岡 大勝さん
・価値観の逆転
非公開 -> オープン
分業・不均衡 -> フラット
命令・管理 -> 貢献と感謝
稼ぐ企業より尊敬される企業の評価が上がった
IT業界が、産業中心 -> 知識中心 になった!
・パイプライン至上主義の終焉
7万年前の認知革命
3万年前の農業革命
200年前の産業革命
豊かさ = 人類の幸せ で走ってきたが、正しかったのか?
いろんなパイプラインを張り巡らせたが、維持・管理・運営に疲弊
・情報革命
「価値の非対称性」からのリターンのために投資してきた
情報パイプライン: 全人口の半数以上がインターネットに接続
情報パイプラインを前提にできるようになった
アイディアを世界上に届けられる
知識が、紙の上だけ -> 価値を届けられるようになった
「オープンソース」は情報世代の「論文」
振り返れば人類の知の蓄積になる
思考の変革 + 行動の変革 が必要
・SRCAサイクル
Sympathy 共感
Respect 尊重
Contribute 貢献
Appreciate 感謝
OSS
なるほどー
この人すごい!
ちょっとでも手伝おう
ありがとう -> 嬉しい!
仕事
悩みを共有
やりたいことにリスペクト、アイディアで尊敬を受ける、
まずは貢献だけ
でも相手側でもサイクルが回っている
お互いにリスペクト
相互に貢献と感謝
->「やろうぜ。一緒に。」
「こっちにいくと、どうなるんだろう?」
知の探求が人類を進歩させてきた
研究所などの、限られた人の特権だった「知を探求する権利」を
誰でも持てるようになった
何重ものサポートの壁を超えて、開発チーム
-> 情報パイプラインで直接
・新しい世代の幕を開けるのは、今の時代に生きる我々の責務
■「ダウンシフト」という越境 成長を追い求めなくなってから見えてきたワクワク
とみた ちひろさん
・受託案件への違和感
1件1件への深い「気持ち」
「気持ち」には「金」ではなく「気持ち」が対価であってほしい
やりたくないことはやりたくない
-> 物々交換にしてみた
・ダウンシフト
過度な競争、労働、地位、名誉を捨てて
必要最低限のもの、お金の生活に切り替える
-> 地球規模の節約
・パーマカルチャー
世界中を食べられる森にしよう
WWOOF うーふ
やんばる・シンカンヌチャービレッジ
地球で生きる覚悟と責任
お金を稼いで消費する「だけ」の生活って?
・「もの」のダウンシフト
GDPはもう十分なレベルに達しているのでは?
ダウンシフトしてみた
・お金:生活費は半分でやっていけた
・時間:ライフワークに当てられる割合が倍くらいに
・ライフワークも「越境」
好きなことを生産活動にする
必要なもの、すでにあるものから作る
-> 百姓って越境してるよね!
百一姓:自分だけの特技
・ライスワークの見直し
やりたくないことはやらない という選択
消費からの脱却
■ソフトウェアアーキテクチャの変遷と再構成に関する一考察
川島 義隆さん
・Webアーキテクチャのボーダーが崩れてみな越境の必要がある
・アーキテクチャの歴史
koichik先生
アイソモフィック サバイバルガイド
・サーバサイドレンダリングが終わった
レガシーシステムにAPIをはやし始めた FinTech, xTech etc
APIを使って多くのアプリを早くつくるニーズ
プログラマとデザイナの分業
:
FrontEnd : BackEnd = n : m
新3層アーキテクチャ
・API
・BFF
・クライアント
・API
RESTful API ガイドライン Zalando
https://opensource.zalando.com/restful-api-guidelines/
APIの後方互換性
State-less Backennd
認証状態だけなんとかすれば良さげ
Bouncr を作った
・クライアント
コンポーネント指向デザイン
Atomic Design
-> Margin-less Design の解消
-> Storybookでデザインシステム化
・BFF
まとめた
https://qiita.com/kawasima/items/356d54e253c54d730fb0
クライアントステート
このモデリングができる人をfrontendに用意しないとね
フロントエンドのロジック
redux-saga
個別のComponentのイベントを、sagaにまとめる感じ
これをBFFが頑張る感じ
「越境者の集い」のあゆみ
・われわれは何者か?
越境するために一歩踏みだそうとしている人たち
越境し続ける人たち
越境する一歩を手助けする人たち
・越境宣言
2日間の合宿
個人の越境スパイラル -> 視座が上がって、チームに広がっていく
v0.1 を作成
・ワークショップ:越境切符をつくろう
わたしの越境切符
■越境ジャーニー
市谷 聡啓さん
・ギルドワークスという仮説検証の結果
考えていたことの実現
考えていなかったことの実現
仮説検証とか
できること、できないことの理解
・越境オニオン
個人 > プロジェクト > プロダクト > 事業 > 組織 > 社会
視座を切り替える
・自分が作ったものでエナジャイズされた
カイゼンジャーニー
・組織のあり方はこれで良いのか?
それ、個人でもそんな判断する?
なんで組織はだめなままなのか?
「ビジネスの拡大」という正義と信仰
人と人とが結ぶ関係性が壊れている
人と人との関係性は、これで良いのか?
マウントポジションの取り合い
Take & Take、Give & Take
Give & Takeで同じ割合を期待する考え方も問題だね
ひとのときを、想えない
・価値観に向き合おう
ビジネスで価値が付けられないから無視されている
ありたい価値観で、越境オニオンを外側から見直してみよう!
4つの価値観
遭遇、応援、信頼、共創
早く行くなら一人で、遠くに行くならみんなで
・遭遇
DevLOVEは、社内勉強会から始まった
カイゼンジャーニーで世の中とキャッチボールした
みんなでサイトを作っていこう
・応援
不確実で強烈な挑戦をしている人に、ちょっとした応援はかなり嬉しい
Crowd Energize!
何のために働く(活動)するのか?
-> 遭遇と応援をつなげた
応援の仕方を、提供側が明示できる!
・信頼
取引コスト
探索、調整、切り替え、信用形成にまつわるコスト
企業の存在意義
「取引コストをゼロに近づける」のハズ
The Agile Guild(TAG)
6/24 旗揚げ合宿
任意団体 -> 町内会とか
spotifyのギルドは、価値観の醸成を担っている
リモートワークのPFつくるよ
プロダクトバックログをBMCとかと絡めて整理
-> PivotalTrackerなどに連携
・共創
成功循環モデルの「関係の質」をつくりこむ仕掛けを考えないとね
共創の関係(=ライフワーク)
取引の関係(=ライスワーク)
良い感じ
1.0: わからないから押し返す
2.0: わからないものをわかるように
3.0: わからないものを増やす
イメージをイメージのままつくる
言語化すると、圧縮されちゃう、引きづられる
-> 自分の中に基準をつくる
現場に行く -> 体験する -> 感じる -> 解釈する
応援したい気持ち(why)があり
信頼関係があれば、共創が進む
・「継承」で時を超える
■同時進行で残念ながら直接聞けなかったセッション
毎日が越境だ!エンジニアの学習と成長
増田 亨さん
怖くない越境 -小心者でも越境マンになれた理由-
福本 江梨奈さん
■感想
それまで、仕事は「書籍やwebでの独学」と「経験」で進めてきました。カイゼン・ジャーニー を読み、「やってきたことは間違えてなかった!」「こんなアプローチ思いつかなかった!」「なるほど!これは試してなかった〜」など自信とワクワクを沢山もらった2018年2月からは、予定を調整して積極的に勉強会やカンファレンスに参加するようになりました。
増田さんのDDD勉強会、デブサミ、UXify、Japan Container Days、JJUG CCC、AWS Summit、Think Japan など、直接話を伺うようになって現場の温度感やスライドに込められた熱量に共感したり、個人のアンテナでは拾えない新しい学びを得られる機会が増えていきました。
ただ、得られた学びは、一方的に受け取り、現場にフィードバックしてるだけだったので、何かモヤモヤを感じていました。
新井さんのエモい話と生存戦略から、勇気をもらい
岡さんのSRCAサイクルから、貢献のきっかけをもらい
ちひろさんのやりたいことに集中して突き抜ける行動力に、あこがれ
川島さんのアーキテクチャ考察から、自分の得意分野を再認識し
越境者の集いの皆さんから、貢献の入り口を教えてもらい
市谷さんの話で、「こんなに妄想が重なっていて、先に進んでいる人がいるなんて!これは手伝わなくては!」と意思が固まりました。
そんな流れから今の私は、越境者の集い、The Agile Guildのメンバーです。
エンプラ系の閉じたコミュニティから外へ踏み出すきっかけをもらったDevLOVE201 は、私のターニングポイントです!
すてきな場を提供していただいた皆さん、本当にありがとうございました!