2019-01-26 プロダクトづくりを学び合おう 〜静岡デベロッパーコミュニティを立ち上げよう〜 #DevLOVE
2019/01/26 に開催された プロダクトづくりを学び合おう 〜静岡デベロッパーコミュニティを立ち上げよう〜 のイベントレポートです。
●イベントのテーマ
働き方が多様になった今だからこそ、リアルなコミュニティをつくる
2018年はリモートワークが広がり、フリーランスという働き方だけではなく 複業 として働く人が一気に増えた年とも思えます。2019年もこの流れが続き、東京で働く、地元で働く、地元からリモートで働く、働き方の多様さはより広がっていくのではないでしょうか。
そうした中で、必要となるのは (1)会社を越えた繋がり 、 (2)自立した個人を支える技術力 だと考えられます。特定の領域に閉じることなく、積極的に外部の知見や支援を相互に取り込みながら、個々人で出来ることを増やし、技を磨いていくことが、働き方の選択肢が広がる今において、自分自身の可能性を広げることになるはずです。
DevLOVEやTAGというコミュニティ、ギルドはそうした人たちのための繋がりの一つです。個々人が学びと実践の場を得て、時にチームを結成しソフトウェアをつくる。リアルな場は東京を中心として活動をしていますが、上記のように働き方の多様さと共にあるために、東京の外側でも顔を合わせられる場を開いていきたいと考えました。
今回は、静岡です。東京への通勤範囲外にありながらも、近接はしており、人口も多い。この地で、「組織を越えた、学びと実践のためのコミュニティ」の型づくりを始めたいと考えています。ぜひ、この試みに参画してみませんか。この会は、 静岡デベロッパーのためのコミュニティ をキックオフする試みになります。
■プロダクトづくりのためのアジャイルなソフトウェアの設計力
増田 亨さん
ソフトウェアの開発
= プログラミング
= 設計
= ソースコードで表現
●よい設計とは?
変更が楽で安全であること
「変更が楽で安全であること」は
本の原稿を、編集者に読んでもらってまとめてもらった言葉
それから意識するようになった。
まずい設計:時間をかけても拡張と修正の累計が伸びない
良い設計:時間と、拡張と修正の累計が正比例する
●アジャイルなソフトウェア設計
データや機能より ビジネスルールを
手続き的プログラミングより 型指向のプログラミングを
動くだけのソフトウェアより 読みやすいソフトウェアを
バックログより 全体像を
●アジャイルなソフトウェア設計を目指して
・門
異なる世界への境界
鍵はかかっていない
自動ドアではない
・入門
覚悟を持って門をくぐる
試練を乗り越えて成長することを楽しむ
・見習い
見て習う
学ぶは真似ぶ
・ジャーニーマン
一日いくら で稼げるようになる
whatを知っている
howを身に着けている
whyはわからない
・独り立ち
・自営
自分で仕事をとってくる
自分の最良で人を使う、責任を持つ
・マイスター(匠)
whatを深く理解している
howに挑戦を続けている
whyを問い続けている
マイスターはマイスターを知る
※桶職人
専門で部品を作ってくれていた人たちがいなくなった
鍛冶から全て自分で作っている
職人同士の会話はスゴイ
●組織を超えた設計の学びと実践の場
・組織
学びとしては機能しなくなっている
・開発の現場
実践の場として必要
・学びの共同体
http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/No28.html
設計の学びと実践の場をもっと増やしたい
学びの共同体が自分の成長にもつながるから
■プロダクトづくりに必要な組織開発ジャーニー
新井 剛 さん
人が集まっただけ?
チームが機能するとは?
相乗効果を生み出す
アイディア、問題を解決する
●組織のよくある問題
人、プロセス、システムを考える必要がある
・人
ハイタッチすると、むっつりしたおじさんも笑ってくれる
カイゼン・ビアバッシュ
おやつ神社、アイスブレイク
・プロセス
VSM-DAY: 一日VSM
電光掲示板であんどん
Spec By Example: 業務知識でテスト自動化
・システム
モブワーク
宮本塾
アジャイル推進委員会
・まとめるとやってきたのは
人 :対話 と あまいもの
プロセス:見える化
システム:協働
●やってきたこと
リードする
続ける
仲間を勇気づける
カスタマイズ
バージョンアップする
-> これはカイゼン・ジャーニーとリンクする
●4大質問
・なぜはじめたの?
組織の壁、古いパイプライン、品質を下げられない、疲弊
→ 働きたい環境づくり、ワクワクする会社にしたい
・なぜくじけなかったの?
社内ソーシャルにガソリンを注ぐ
他の人を助けた人を評価する
出会いがあった
大きい相手でも怖くないよ
そこを考えても何も変わらないから
by 6年生
・上層部、経営陣はどうなの?
信頼貯金
●人の営みにフォーカスする
ハイプ・サイクルの下がるタイミングもある
キャズムはある
小さく始める
成功循環モデル
SL理論
タックマンモデル
:
クライアントがイキイキするなら何をやっても良い
最初の一歩は効力期待を考えよう!
■たった一人ではじめる越境
市谷 聡啓さん
●「カイゼン・ジャーニー」でのジャーニー
一人 の境界
チーム の境界
チームの外 の境界
-> 越境 が必要
カイゼン・ジャーニーの元になった話
●n年前
塹壕にいた
自分がいるべきどこか はどこかにある
●事件
炎上の上位互換、デスマーチ
現れもしない救世主を待ち続けるほど人生は長くない
●境界の外
デブサミ 2007: 登壇者が信じることだけを話続けるセッション
自分のいる場所を自分で変えたい
●気づいた人しか越境しない
だいたいぼっち
巻き込めない、長続きしない
●境界の外側へ
答えが見つからなければ、外側
帰り道に、同じ方角に帰る、同じ方向に向かう人がいた
●2人目
最悪、この人がいればいい
ここで気持ちが軽くなって、動きやすくなる
実際は2人ぼっちになったことはない
2人目になるひとはどこにでもいる、自分が認識するだけ
わしがやってやる!と思い込んでいる間は気づけない
自分ができることは大したことない がきっかけになるかも
どうなりたい、どうありたいかは大切
●越境はいつもひとりからはじまる
2人目がいればもっと越境できる
はじめての「みんなの代弁者」
●2人だけコミュニティ
2人 -> 100人 -> 5400人
これがDevLOVE
●DevLOVE = 越境する仲間たちの「外側にある集合場所」
境界とは?
自分のこれまでの経験がおいた世界の捉え方
-> 自分自身を超える
「あなたは何をしている人ですか?」
■Aチームで行こう!
古市 聡 さん
●話すこと
最高の仲間を見つけてチームを作ろう
●きっかけ
大型案件 -> ひとはいない
足りないピースを探し続ける旅
●旅をふりかえると
現場の期待が「こと」だと、そんな人は見つからない
チームの目的をふりかえると
どんな「こと」ができるより
どんな「人」かの方が大事
プライベート重視
ガチ勢
●では、チームは何をする?
足りないピースを埋めるのではなく
できることを増やしていく
ミッションを言葉にする
受け入れ体制を整える
チャレンジできる場
チームの一体感
チームのルールをつくる
●Action
・個人では
自分の強みや大事だと思うことを言葉にする
・チームでは
個人のスケールアップ、スケールアウトを考える
チームの期待を揃える
懇親会準備でお話伺えず。
■東京の外側でITが出来ること 〜地域課題について考えるブレスト〜
若(老舗企業のn代目) 3名の抱える課題を、若と参加したエンジニアと一緒にブレストしました。
・子育てに追われている or 子育てを終えた女性 と働き方のあり方は?
・ゴルフ場に若い世代や外国人を集客するには?
・呉服屋と商店街の未来はどうするべきか? ※通販の成功例も踏まえて
をテーマに、アイデアを広げました。
業種・職種の異なるメンバーのブレストだったので、一方の当たり前が他方にとって新しい発想、両方それぞれの当たり前を組み合わせて新しい発想が生まれている印象でした。
今後も、課題を解消するための発想や、必要な学びを、広げる、深める集団としてコミュニティが成長していけたらすてきですね。
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どちらも、こちらのページから。
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