瀬織津姫さまは何を思う➁~廣田神社
※当記事では、天照大御神の知られざる秘密について触れています。天照大御神に対するイメージを崩したくない方はご覧にならないほうがいいかも知れません。
前回の記事にて、六甲比命大善神社で初めて瀬織津姫さまのご存在に魅せられた時から、次に訪れたいと思っていた廣田神社(兵庫県西宮市)。
廣田神社のホームページでは、「御祭神は天照大御神の荒御魂(荒々しく勇武な神霊)」と記載されているけど、瀬織津姫さまが祀られているとの噂もあるし。その真相も気になるところだけど、こちらの神社には、特別に惹きつけられる”何か”があるような気がして。
一度、訪問しようとした際に、電車の運行トラブルにより行く手をはばまれ退散し(泣)、二度目の訪問でやっとたどり着いた。それも何か不思議なパワーが働いた仕業なのだろうか。
廣田神社のご由緒
廣田神社の創建は、神功皇后摂政元年(201年)。1800年以上の歴史を持つ兵庫県最古の神社。
御祭神が「天照大御神の荒御魂」となっているのは「日本書紀」を元にしているから。しかし、「ホツマツタエ(古事記・日本書紀の原本ではないかとされる歴史書)」では、”瀬織津姫”と記載されている。
と、巫女さんが教えてくださった。
境内のみならず広範囲に存在する摂末社
本殿の両脇には<脇殿>があり、それぞれに二柱の神さまが祀られている。
本殿の左手奥には「伊和志豆神社(摂社)」や数々の末社が。
拝殿手前の大階段を降りたところには、”葉山媛命”をお祭りする「斎殿神社」。
そして神社の最寄駅、阪急電鉄甲陽園線「苦楽園口」から歩いてくる途中で見つけた、境外末社の塞神社。
以前にも訪れた六甲山神社も、廣田神社の境外末社とされている。
ほかにも廣田神社の境内には、龍神さまを祀っているご神水や祓所など、見どころ満載。
封印された瀬織津姫さま
瀬織津姫さまは、祓いの神、水の神、はたまた龍神の化身ともいわれていますが。
ホツマツタエには、瀬織津姫さまは<天照大御神の正妃>と記されているとか。つまり、お二人はご夫婦の関係。
天照大御神は、実は男神かもしれないというビックリなお話。
なぜ、男神ではなく女神とされてしまったのかについて調べたところ、女性だった持統天皇(645~702年)の関わりを示唆する記述が。
「自身の女性としての立場が危ぶまれてしまったところから、天照大御神を女神とし、夫婦仲にあった瀬織津姫さまの存在を隠した」とは、あくまで推測に過ぎないですが、あり得そうなお話。
それ以上に気になったのは、「存在を隠されてしまった瀬織津姫さまはどんな気持ちだったろう?」ということ。
瀬織津姫さまとのチャネリングで得たお話の一部をまとめたという、こちらの冊子「瀬織津姫さまのご神託(大江幸久さん著)」を何度か熟読して、それとなく瀬織津姫さまのお気持ちに想いを馳せてみた。
いくら考えたところで、本人のお気持ちは本人にしかわからないけど。
私が抱いたイメージは「とてもお忙しい方」。
神の教えの行き届いた平和な世の復活を誰よりも願っていて、そんな自分の存在を隠そうとした相手を恨むとか憎むことより、自分がどんな状況に置かれようと自分のお役割を果たすことに邁進される。
いつも周りのことを気にかけておられる、心根のやさしい方。
あくまで、私個人の感想に過ぎませんが。
あとがき
今回いただいた御朱印は二種類(直書き)。
参拝前の予想をはるかに上回る、ご神気に満ちた境内。
祓いのパワーは兵庫県随一ともいわれていて、ぜひ一度は参拝していただきたいオススメ神社。
ホツマツタエに書かれたことは事実なのか。
天照大御神は男神なのか。
本当のところはわからないけど、わからないからこそ知りたいと思うのは人の性!?
神さまに関する記述には諸説あって、調べれば調べるほど頭がこんがらがり、それでも、神さまを知れば知るほど距離がどんどん近くなるような。神さまって、本来それほど遠い存在ではないような気もして。
神さまの世界は、難しく考えるより観じるものなのかもしれない。