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【饂飩美味紀行】#37 松屋うどん (徳兵衛うどん あさくら店)(福岡県朝倉郡筑前町)【名店巡礼】




松 屋 が 遺 し 徳 兵 衛 が 磨 く、饂 飩 道 の 絵 巻 物




■ 福岡県朝倉郡筑前町の位置

筑前町(ちくぜんまち)は、福岡の国(くに)の中央にて、平野の静けさと山々の雄姿を併せ持つ地でござる。福岡城下から南東三十里、久留米藩より北東十五里のほどにあり、東は朝倉郡、南は筑紫野、基山といった名だたる地々と接し、まさに諸藩往来の要衝にあらん。

その中央を宝満川なる流れが緩やかに走り、耳納連山の裾野にて豊穣なる田畑を育む。平坦な筑紫の平野は四季折々の表情を見せ、旅人の心を和ませること必定にござる。

さて、この地の名所としては、「大刀洗平和記念館」を挙げねばならぬ。かつてこの地に大刀洗飛行場なる軍の施設ありしが、その歴史を伝え、平和の尊きを後世へと語り継ぐ場所にござる。特攻隊員の遺した手紙や品々が展示され、静謐なる空気の中で、戦の影と人の情けを思い起こさせるでござろう。

筑前町とは、古き良き自然と歴史が相寄り添い、旅人にも住まい人にも優しき地でござる。遥か彼方の福岡の都や久留米の町へも通じる利便を持ちながら、今も昔も人々を癒す静かな風情を湛える、まこと魅力あふるる地といえよう。如何でござるか、一度足を運ばれては。


■ 店舗外観


■ 饂飩絵図


⦅🌟🌟🌟🌟☆》丸ごぼう天うどん  ※撮影 2024年9月


■ 饂飩膳の記録


饂飩道を極める旅、筑前の名椀を求めて

筑前の地を旅する侍が一人。その名も拙者、饂飩(うどん)道を極めんと各地を巡る「諏訪武士(たけし)」。その日訪ねたのは筑前の里にて評判高き「松屋うどん」なり。2019年、筑後久留米の地の「徳兵衛うどん」が屋号を受け継いだこの店、福岡の饂飩文化の真髄を味わえると聞き、拙者、刀の代わりに箸を携えて暖簾をくぐりし次第。

暖簾をくぐれば、カウンターの隅に惣菜の取り放題。これ、漬け物に昆布、マカロニサラダといった品々が並び、旅の疲れを癒す小粋な迎えにござる。「いかにも気が利いておる」と心の中で唸りながら、静かに腰を下ろす。さて、今日の一椀は「丸ごぼう天うどん」。これを頼み、待つ間に品書きに記された「麺が命」「出汁が魂」の文字をじっと見つめる。「さて、いかほどの魂か」と期待が膨らむ。

運ばれし一椀、その姿は饂飩の武者

やがて膳に運ばれし一椀。黄金色の出汁にふわりと浮かぶ饂飩、そしてその上にはかき揚げ風ごぼう天の堂々たる鎮座。これぞ、饂飩の戦国武将と見まごうばかりの風格なり。

まずは出汁を一口。「ほほう、これは…」と拙者、言葉を失う。羅臼昆布と利尻昆布を基に、ウルメ節、サバ節、カツオ節、さらにアジやイリコが織り成すその味わいは、深い旨味とすっきりした余韻が同居する。これぞ「魂」と呼ぶに相応しい出汁の妙。

丸ごぼう天、その力強さ

次に箸を手に取り、かき揚げへと挑む。薄衣に包まれた輪切りのごぼう、その甘みと香りが揚げたての衣から立ち上る。サクッと一口、そしてその後、出汁を纏わせてふわりと柔らかくなった姿をまた一口。その変化がまた愉しい。「これぞ饂飩の主役に相応しい武者」と心の中で賛辞を贈る。

柔らかき饂飩、職人の技

さて、肝心の饂飩よ。福岡産の小麦「チクゴイズミ」と厳選高級小麦をブレンドし、低温でじっくりと熟成させたその麺は、柔らかさの中にもしっかりとしたヒキがある。「ふわり、もちり」とした食感は、季節ごとに太さや塩加減を調整する職人の技の賜物なり。夏には冷たい饂飩、冬には温かい一椀と、時節に応じて姿を変えるとは、まさに饂飩の剣士。

最後の仕上げ、薬味の妙技

卓上に控えるは柚子胡椒と一味。拙者、まず柚子胡椒を加えてみる。爽やかさが立ち上り、出汁と饂飩の風味がまた一段と引き立つ。次に一味をひと振り。「ほう、ピリリとした辛みが饂飩全体を引き締める」と、また新たな顔を見せる。

筑前の国、旅路の余韻

一椀を平らげ、膳を見下ろせば、そこには出汁の香りの余韻が残るのみ。「松屋うどん、見事なる一杯であった」と心の中で礼を述べ、拙者は腰を上げた。

饂飩道の旅はまだ続く。この筑前の地で出会った一椀、また戻りたくなるその味わいは、饂飩探求の道に刻まれし忘れ得ぬ記憶となり申した。次は何処にて、この饂飩魂を見出せるやら――旅路の楽しみは尽きぬ。




■ 店の評判帳

絵図帳(Instagram)にて情報あり



■ 食通評判帳


■ 詳細な絵図


■ うどんMAP

これは福岡の地元映し絵語り所(TV局)にて作られし饂飩の語り物(番組)にござる。その妙技と味わいを、異国の奇なる仕組み『光画の蔵』(Youtube)にて広く世に伝え申す。筑前博多より久留米、果ては筑後の地に至るまで、饂飩道を極めし者たちの物語が映し出されるなり。

7:34~ 松屋うどん (2023年3月29日OA)


■ 推奨取り寄せ(宣伝)

福岡の人気情報番組「ももち浜ストア」の名物企画「うどんMAP」が五周年を迎え、その集大成として編まれしこの書は、福岡市、北九州市、久留米市の名店を網羅した、まさに福岡うどんのバイブルにござる。過去四冊に掲載された名店情報を一堂に集め、福岡うどんの真髄を味わえる一冊となっておる。
されど、ただの総集編にあらず。「岡澤アキラ殿」の「思い出のうどんアワード」や、新たに注目されし店の報せ、名だたるうどん衆「豊前裏打会」の裏話など、特別企画も盛りだくさん。さらに、岡澤殿の秘話や「うどんMAPラボ」など、番組では見られぬ内容も満載なり。
福岡うどんを愛する者、手に取り、その奥深き魅力をぜひ堪能されたし!


◇ 過去の巻物

美味を求む饂飩侍、風の如く歩みし味巡礼の記録なり


◇ 饂飩美味紀行全集

饂飩道の記録(マガジン)、これにて全てが揃い申す


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麺の道は細く険しく
遠く彼方へと続く饂飩の旅路なり。

一椀の饂飩に込められし匠の技
その奥深き世界
未だ人知れぬ境へと誘わん。

”饂飩美味紀行”――それは、終わりなき味の冒険

諏訪武士(たけし)



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