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GoogleMap離島巡回の旅 "福岡編"

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GoogleMap離島巡回の旅の福岡編を纏めました
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記事一覧

【GoogleMap離島巡回の旅】#1 福岡編 沖ノ島(おきのしま)

離島巡回の旅、始まりの地は福岡県響灘沖に位置する沖ノ島にござ候。此度の巡礼、誠に記念すべきものと相成り候。 沖ノ島について沖ノ島は、玄界灘の中心に浮かぶ聖地でござる。主峰一ノ岳の頂にそびえ立つ白塔形の灯台、沖ノ島灯台(おきのしまとうだい)は、我が国の天然記念物にして国史に輝く島であり候。住人はなく、女人禁制。上陸の際には海中での禊が行われ、島の一草一石も持ち出すことは許されぬ掟が厳然と守られ候。宗像大社の境内地として、皇室・国家の繁栄を祈る祈願が永く捧げられておる候。 #

【GoogleMap離島巡回の旅】#2 福岡編 大島(おおしま)

前回訪れし沖ノ島より本土を経由し、おおよそ壱六の響灘沖にある大島へ向かう。 大島について江戸時代の風情漂う宗像の大島、福岡の地にあり。 此処は宗像大社の境内に位置し、古より宗像三女神の御神域として尊ばれたる地。 舟を用いてのみ越ゆる、大島への道は、我が心を清らかに保ちし者のみに開かれし。 宗像大社の聖域、その厳かなる御座所に至りては、身を引き締め、敬備すべし。 島内には古の建築と雅なる庭園、そして広がる澄みわたる海風、此処こそが自然の美の極みなり。 特に海岸に立つ巨岩、その

【GoogleMap離島巡回の旅】#3 福岡編 地島(じのしま)

前回訪れし大島より本土を経由し、おおよそ四里の響灘沖にある地島へ向かう。 地島について地島(じのしま)は、玄界灘と響灘の境界部に面する福岡県宗像市の島(有人島)なり。『筑前国続風土記』には、昔は慈島と記されしが、後に地島となりしとする。 地島は周囲九里三町、人口百七十人の小島にて候。 泊(とまり)と白浜(しらはま、豊岡)の二つの集落あり、海藻(ワカメ)、雲丹(うに)、鮑(あわび)などの磯漁業および釣漁業盛んなり。 島内には約六千本の藪椿自生し、自然豊かなる景色に恵まれたり。

【GoogleMap離島巡回の旅】#4 福岡編 藍島(あいのしま)

前回訪れし地島より本土を経由し、おおよそ壱五里の響灘さらに沖にある藍島へ向かう。 藍島について北九州市の北四里二町の響灘にあり、南北に細長く起伏少なき平坦なる島にて、周囲は良好なる漁場なり。 小倉より渡船にて約三十五分。南の島の如き美しき海に囲まれし島なり。釣り人のメッカにて、シーズンには多くの人出にて賑わいを見せ候。 江戸時代、密貿易船の監視のために設けられし「藍島遠見番所旗柱台」は県指定史跡に、「藍島の盆踊り」は市指定無形民俗文化財に指定され候。 また、全島が第三紀層砂

【GoogleMap離島巡回の旅】#5 福岡編 相島(あいのしま)

前回訪れし藍島より本土を経由し、おおよそ壱八里の玄界灘さらに沖にある相島へ向かう。 相島について相島(あいのしま)は、福岡県新宮町に属する島にて、博多湾に浮かぶ。福岡市の北東に位置し、車にて約三十分、新宮漁港より渡船にて約二十分にて到達すること叶ふ。面積約一里二町、人口は約二百人なり。 相島は多くの猫が暮らす「猫の島」として名高く、猫を愛する旅人にて賑わいを見せ候。また、古墳や神社など歴史的見所も多く、島内を散策することで島の歴史や文化に触れることができる。 島の歴史は

【GoogleMap離島巡回の旅】#6 福岡編 玄界島(げんかいじま)

前回訪れし相島より本土を経由し、おおよそ十一里の玄界灘さらに沖にある玄界島へ向かう。 玄界島について博多より18kmの博多湾口に位置する円錐形の島なり。 「ベイサイドプレイス博多埠頭」より定期船の出立にて、おおよそ35分の船旅にて到着す。 徒歩にて約1時間にて一周を果たす大きさにて、観光地としても人々に親しまれ候。 自然の豊かさに恵まれ、水産物の美味しさも格別なり。 主なる産業は漁業にて、ブリ・イサキ・タイの一本釣りが中心と相成り候。 平成8年4月には診療所の開設、平成9年

【GoogleMap離島巡回の旅】#7 福岡編 小呂島(おろのしま)

前回訪れし玄界島より本土を経由し、おおよそ七十里の玄界灘さらに沖にある小呂島へ向かう。 小呂島について玄海灘に浮かぶ、福岡市より北西四十里、周囲三里四十間の瓢箪形の島なり。人口は約二百人、港のある南側に民家が集まれり。高台にある嶽宮神社の境内には、ソテツやビンロウジュなど熱帯性の植物が繁茂し、島の主産業たる漁業では、巻き網漁や鰤の一本釣りが盛んに行われ、多くの釣り客が豊かな漁場を求めて訪れたり。 また、此の島は野鳥の宝庫でもあり、渡り鳥の良き観察場なり。海岸の植物も豊かに