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今年は出るか200奪三振。最多奪三振は誰の手に(セリーグ編)

こんにちは、すずです。

120試合制の今季、例えば沢村賞のように目安として200投球回や150奪三振となっているタイトルの選考基準はどうするのかなとふと気になりました。

昨年は2000年以来の該当者なしで先発投手のあり方が変わる中、完投数や投球回が実態と乖離してきているとも言われています。

今回はその中で過去30年ちょっとの中でも最もばらつきの少ない奪三振数に注目したいと思います。

近年の最多奪三振について

2019年はセリーグが巨人:山口俊の188、パリーグがソフトバンク:千賀の227がそれぞれリーグ最多となりタイトルを受賞しました。

実はセリーグでは16年菅野、17年マイコラス、18年菅野、19年山口と巨人が4年連続で受賞。一方のパリーグは14年から5年連続受賞の則本が怪我もあり連続受賞がストップし千賀が初受賞しました。

両リーグでタイトルが制定された1991年以降だと、セリーグでは1998年にヤクルト:石井一久の241、パリーグでは1991年の近鉄:野茂英雄の287がそれぞれ最多になっています。

その中でも200三振でタイトルを取ることは毎年のようには起きず、例えば1997年の中日:山本昌の159、2001年西武:松坂大輔の144などで受賞した例もあります。

今年の奪三振争い

それでは8/21時点のセパ両リーグの奪三振争いを見てみましょう。

まずはセリーグ

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1-3位が接戦で大野、今永、菅野のエース勢、少し空いて4-5位に戸郷と森下の新人王争い勢が追いかけます。

奪三振王は最高ではなく"最多"です。つまり、より多くの三振を奪うことが求められるタイトルのため、同じくらい三振を奪う投手の争いになると、自然に登板数や投球回が勝負を分けます。

最多奪三振は誰の手に

先ほどは月別の三振数の推移でした。各投手の投球回や奪三振率を加味して見てみましょう。

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昨日(8/20)戸郷が登板して、今日(8/21)森下が登板するので、だいたい8-9登板。今シーズンは120試合でローテは基本6人で回すため、平均すると20登板の予想。主力選手は基本的には休ませずに多く投げる傾向があるので、20-24登板くらいか。

1投手20~22登板と仮定して、各投手の1先発あたりの平均投球回を掛けてシーズンの想定投球回を計算します。

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分かってはいたけど200イニングは無理だよな。。。

全員規定投球回は達成しそう。そうなると戸郷や森下は他のタイトルの可能性も出てきます。

そして今日時点の奪三振率を計算するとこのような結果に。

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も、森下...!!!!

戸郷と森下は裏ローテで始まったので登板数少ないのですが、仮に今のペースで大野と同じく24登板すると1.1差になります。

このペースだと平均して7回を投げ、奪三振率も約9.5の大野が三振数を積み上げていきそうです。奪三振率を上回る今永と戸郷は投球イニングを増やすこと、菅野は奪三振率を欲を言うと2増やさないと厳しそう。

そして森下が最多奪三振のタイトルを取るかもしれないと言う結果になりました。森下が最多奪三振を取ったら新人王にまた一歩近づきます。これはシーズン終盤まで楽しみな争いになるかもしれません。

200奪三振の可能性

あくまでこれまでの結果に基づいた机上の計算では、200奪三振の達成はおそらくなさそうです。もしかしたら130~140台での最多奪三振のタイトルが決まる可能性もありそうです。

最後に

戸郷や森下が出てくる新人王候補の分析記事や

一方で誰が多く三振を計上しているかがわかる記事

この辺りも合わせて読んでいただけると嬉しいです。

今度はパリーグ編やりたいと思います。


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