CHIHIRO|フィンランド好きの物書き

「読むとホッとする」「情景が浮かぶ世界観が好き」と言ってもらえる文章を書き続けています…

CHIHIRO|フィンランド好きの物書き

「読むとホッとする」「情景が浮かぶ世界観が好き」と言ってもらえる文章を書き続けています。チャイにはカルダモンを入れたい派。web media企業でライターとして勤務中。石川県在住、2児の母。

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コンテスト「なぜ、私は書くのか」に応募したら書くのが怖くなった話

そんなコンテストに応募したこと、ありますか? 私は、あります。 おととい、その中間発表がありました。 誰を本審査に進め、誰を落としたのかの発表。 通常、こういう…

「読まれる文章」という称号を手にしたい。創作大賞受賞者:藤原華さんの有料noteのススメ。

台風がやってくる前の予兆だろうか。 窓を開けると、湿度の中にも涼しさを感じられる風が入ってきた。 夜中に雨がふったのか、伸び切った庭の雑草につく朝露がキラキラし…

ほんとにこういう時間の過ごし方ってあるんだなぁ。
湖の畔に建つコテージに家族が集まって、手作りのシナモンロールとブルーベリーケーキを食べながら語らう。絵本の中にいるみたいだった。フィンランドの夏、最高だった。

また食べさせて。日常を崩壊させたフィンランドのチーズの存在。

夫の手元に家族全員の視線が集中する。 その食べ物は当初、高さ15センチを超える筒状の物体だった。それが今じゃ3分の1以下になろうとしている。 専用のスライサーで薄く…

同じものが好きじゃなくていい。フィンランドでみつけた自信。

半分呆れたような声で夫が言う。 と言って、夫の読みかけの本を指さす。 夫の仕事に関係する学術的な本や息子のためのスポーツに関する本。それらの本は日本語で書かれて…

旅の続きは記憶の中で。フィンランドの湖にダイブする。

終わってしまった。 5日間の旅が。 たったの5日間だったのに、 何がそうさせるのか。 私は今、飛行機の中で泣いている。 こんなにも涙が溢れてくるのは、 帰りの便の席…

1週間、ママをお休みして1人でフィンランドに行ってきました。今は羽田空港で国内線の乗り継ぎ待ち中。フィンランドのあの湿気のない柔らかな空気感、空の高さ、カフェスペースの広さ、人の少なさが既に恋しい。円柱が2つ並ぶCタイプのコンセントプラグを使える日は、また来るのだろうか。

ママがいない日。

朝起きたら、ママがいなかった。 でもいつもそうだ。ママはうちの中でいちばんの早起きさんだから、あたしが起きたときにはもう、お布団にはいない。 いつも一階のキッチ…

大尊敬する方のnoteで紹介してもらって、嬉しさのあまりスクショ。廃業届の提出から約6ヶ月。悩んで悩んで選んだこの道に、今の私は満足してる。でも100%じゃない。満たされながらもハングリーに書き続けていきたい。

https://note.com/hana_heya/n/ne9a23b5d96ac?sub_rt=share_b

1週間ママやめて北欧に行くことにした

今から25日後、私は日本にいない。 フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター空港にひとり降り立ち、写真でしか見たことのない景色を自分の目でみている。 空港に降り立った…

ヨシタケシンスケさんの本は多分全部読んでいるのだけど、今のイチオシはこちら。「おしごとそうだんセンター」働くとは?自分に向いてる仕事とは?など、仕事を探す宇宙人との対話を通して探っていくヨシタケ式ハローワーク本。やってみたいのは、だれかの人生のぞき見屋とインスピレーション屋かな。

健康診断で朝食抜きだったので、遅めの朝ごはん。健康診断で順番を待つ中、本を読んでいるのは私ともう1人の中年女性だった。フロアのイスにもたれかかる人たちは、スマホかテレビが、空中を眺めていた。今読んでいるのは西加奈子の「くもをさがす」。目頭がじわじわと熱くなりながら、順番を待った。

ちょっぴり老眼きてるかもだけど、わたしは物書きになりたいの。

またダメだった。今回の業務委託は6ヶ月で終わった。 「ライターになりたい」 そう思ってスタートさせた業務委託やクラウドソーシングでの記事執筆。 Instagramで知り合…

有料noteが全然売れなかった私に届いたギフト

ほぼ初となる有料noteを書いてみた。 でも、全然売れない。 スマホのホームボタンにあるnoteのアプリを何度も確認してしまう。 誰かが買ってくれたかな。 「いいね」は…

「子どもを産んで後悔した」と思ったら。

そんなふうに思ったこと、ありませんか? 私はあります。 上の子が3歳くらいになるまでは、本当によく思っていました。 スヤスヤ眠る息子の寝顔を見ながらそんなことを…

300

その満足で満足なのか。個人事業主は廃業したけど私らしく生きるキモチは変わらない。

毎月気づきと学びでいっぱいのWLCのセミナー。 アーカイブで参加した今回のテーマは 「JOYFUL BUSINESS MINDSET」。 よく聞く言葉になったマインドセットですが、「マイ…

コンテスト「なぜ、私は書くのか」に応募したら書くのが怖くなった話

そんなコンテストに応募したこと、ありますか? 私は、あります。 おととい、その中間発表がありました。 誰を本審査に進め、誰を落としたのかの発表。 通常、こういうコンテストって という一文が掲載され と、その落ちた理由が知らされることはありません。 テストのように点数をつけられるわけでもなく、スポーツのようにわかりやすく勝敗が決まるわけでもなく、何が良くて、何が悪かったのかを自問自答する日々の始まり。 そしていつの間にか、もういいやと諦めて、いつも通りの自分に戻

「読まれる文章」という称号を手にしたい。創作大賞受賞者:藤原華さんの有料noteのススメ。

台風がやってくる前の予兆だろうか。 窓を開けると、湿度の中にも涼しさを感じられる風が入ってきた。 夜中に雨がふったのか、伸び切った庭の雑草につく朝露がキラキラしている。 そんな風に、今の感覚を昔の記憶と結びつけて、頭の中で空想に浸る瞬間が好きだ。ひとときの脳内トリップ。 物理的には「そこ」にいなくても、感覚や感情は「そこ」に戻れると私は思っている。多分、ドラえもんの「どこでもドア」より速く。 そのために必要なのは「きっかけ」だ。 昨晩の出会いは、「きっかけ」なんて

ほんとにこういう時間の過ごし方ってあるんだなぁ。 湖の畔に建つコテージに家族が集まって、手作りのシナモンロールとブルーベリーケーキを食べながら語らう。絵本の中にいるみたいだった。フィンランドの夏、最高だった。

また食べさせて。日常を崩壊させたフィンランドのチーズの存在。

夫の手元に家族全員の視線が集中する。 その食べ物は当初、高さ15センチを超える筒状の物体だった。それが今じゃ3分の1以下になろうとしている。 専用のスライサーで薄くそいで食べるレモンイエローの食べ物。 それは フィンランドのチーズ、ケルマユースト。 日本で待つ家族のためにいろいろなフィンランドのお土産を買ってきた。 ムーミングッズはもちろんのこと、フィンランド土産の定番Fazer のチョコレートやマリメッコのペーパーナプキンや鍋つかみ、ジップロックに入れて密輸?し

同じものが好きじゃなくていい。フィンランドでみつけた自信。

半分呆れたような声で夫が言う。 と言って、夫の読みかけの本を指さす。 夫の仕事に関係する学術的な本や息子のためのスポーツに関する本。それらの本は日本語で書かれているはずなのに、むしろ意味の理解できないフィンランド語の方が、まだ興味が湧いてくるのが不思議だ。 私が思い浮かべる「本」は小説やエッセイといった、その世界に入り込めるもの。 中身は読めなくても、家にある本の背表紙を見るだけでホッとするし、本屋さんや図書館に行くとワクワクしてしまう。 夫にとっての本は、知識を得

旅の続きは記憶の中で。フィンランドの湖にダイブする。

終わってしまった。 5日間の旅が。 たったの5日間だったのに、 何がそうさせるのか。 私は今、飛行機の中で泣いている。 こんなにも涙が溢れてくるのは、 帰りの便の席の隣には、誰もいないせい? 旅の締めくくりにと、赤ワインを飲んで酔ったせい? 「君の名は」を見て、感動と安堵でほっとしたせい? それとも この時間が終わってしまうのが、悲しくて、寂しくて、でもどこか安心して、嬉しいせい? フィンランドを旅先に選んだのは、心配が少なかったからだ。 友だちがいるし、

1週間、ママをお休みして1人でフィンランドに行ってきました。今は羽田空港で国内線の乗り継ぎ待ち中。フィンランドのあの湿気のない柔らかな空気感、空の高さ、カフェスペースの広さ、人の少なさが既に恋しい。円柱が2つ並ぶCタイプのコンセントプラグを使える日は、また来るのだろうか。

ママがいない日。

朝起きたら、ママがいなかった。 でもいつもそうだ。ママはうちの中でいちばんの早起きさんだから、あたしが起きたときにはもう、お布団にはいない。 いつも一階のキッチンで朝ごはんの用意をしたり、床に寝ころんでストレッチしたりしてる。 だから今日もそうだと思った。 パパとおにいちゃんはまだぐっすり寝てる。 おしっこもしたいし、下に行ってみようとドアを開けたら、もわもわしたものがカラダにくっついてきた。 今日もあついんだなぁと思った。 階段を降りたら、ママはいなかった。

大尊敬する方のnoteで紹介してもらって、嬉しさのあまりスクショ。廃業届の提出から約6ヶ月。悩んで悩んで選んだこの道に、今の私は満足してる。でも100%じゃない。満たされながらもハングリーに書き続けていきたい。 https://note.com/hana_heya/n/ne9a23b5d96ac?sub_rt=share_b

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1週間ママやめて北欧に行くことにした

今から25日後、私は日本にいない。 フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター空港にひとり降り立ち、写真でしか見たことのない景色を自分の目でみている。 空港に降り立った瞬間、日本は醤油、韓国はキムチ、インドはカレーの匂いがするって聞いたことがあるけれど、フィンランドはどんな香りで私を迎えてくれるんだろう。 フィンランドは、どんな匂いがするんだろう。 想像の中でしか辿り着けなかった憧れの地に足を踏み入れた私は、何を感じ、何を思い、どんな経験をするのか。 そんな興奮と不安が入

ヨシタケシンスケさんの本は多分全部読んでいるのだけど、今のイチオシはこちら。「おしごとそうだんセンター」働くとは?自分に向いてる仕事とは?など、仕事を探す宇宙人との対話を通して探っていくヨシタケ式ハローワーク本。やってみたいのは、だれかの人生のぞき見屋とインスピレーション屋かな。

健康診断で朝食抜きだったので、遅めの朝ごはん。健康診断で順番を待つ中、本を読んでいるのは私ともう1人の中年女性だった。フロアのイスにもたれかかる人たちは、スマホかテレビが、空中を眺めていた。今読んでいるのは西加奈子の「くもをさがす」。目頭がじわじわと熱くなりながら、順番を待った。

ちょっぴり老眼きてるかもだけど、わたしは物書きになりたいの。

またダメだった。今回の業務委託は6ヶ月で終わった。 「ライターになりたい」 そう思ってスタートさせた業務委託やクラウドソーシングでの記事執筆。 Instagramで知り合った個人事業主の方は、1年くらいは続いたけど、チャットだけのやり取りでいつしか認識の齟齬が生じるようになり、契約終了となった。 去り際に送られてきた 「あなたじゃなくても、他に書いてくれる人はいますから」 の一言は、何か不都合なものを飲み込んでしまったかのような重苦しさを、胃の辺りに残した。 そ

有料noteが全然売れなかった私に届いたギフト

ほぼ初となる有料noteを書いてみた。 でも、全然売れない。 スマホのホームボタンにあるnoteのアプリを何度も確認してしまう。 誰かが買ってくれたかな。 「いいね」は押してくれたかな。 期待を込めてアプリボタンを押すが、通知を示すベルマークは静かなまま。赤い数字のアイコンはもちろん、つかない。 「いいね」もいつもより少ないってことは、無料の部分にも満足してもらえなかったのかな。 何がいけなかったんだろう。 公開してから、四六時中、ずーっと考えているけどわからな

「子どもを産んで後悔した」と思ったら。

そんなふうに思ったこと、ありませんか? 私はあります。 上の子が3歳くらいになるまでは、本当によく思っていました。 スヤスヤ眠る息子の寝顔を見ながらそんなことを思う自分に気づいた時の罪悪感。 自分はなんて最低な母親なんだろう。母親失格だ。ずっとそんなふうに思っていました。 だってそうでしょう。 自分で子どもを持つことを望んで、お腹を痛めて産んだのに、産まなければよかったなんて。最低最悪にも程がある。だから誰にも言えなかった。 そう思うことさえ、いけないことだと思

¥300

その満足で満足なのか。個人事業主は廃業したけど私らしく生きるキモチは変わらない。

毎月気づきと学びでいっぱいのWLCのセミナー。 アーカイブで参加した今回のテーマは 「JOYFUL BUSINESS MINDSET」。 よく聞く言葉になったマインドセットですが、「マインドセットって何?」と聞かれたら、すぐ答えられますか?? 私なりの答えは「心の在り方」です。 もう少し具体的に言うと、「一人の人間の中にある無意識の思考パターン」。 どんなマインドセットを持っているかで 行動の結果が変わるから、ビジネスはもちろん、パートナーシップや子育て、 どんな人