CHIHIRO|フィンランド好きの物書き
文章を書くとは…という振り返り場所。心の拠り所、目指したい人たちのnoteを集めました。
どんな風に書いたらいいのか…と悩んだ時に読み直す記事です。とっても勉強になります◎
言語化カフェへの想いや、実際に参加してくださった方の読み物をまとめています。
読んだ本の感想を書いています。ネタバレ注意です。
自分で書いた子育てに関するエッセイで、特にお気に入りをまとめました。
今から25日後、私は日本にいない。 フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター空港にひとり降り立ち、写真でしか見たことのない景色を自分の目でみている。 空港に降り立った瞬間、日本は醤油、韓国はキムチ、インドはカレーの匂いがするって聞いたことがあるけれど、フィンランドはどんな香りで私を迎えてくれるんだろう。 フィンランドは、どんな匂いがするんだろう。 想像の中でしか辿り着けなかった憧れの地に足を踏み入れた私は、何を感じ、何を思い、どんな経験をするのか。 そんな興奮と不安が入
大人になって初めてのマラソン大会。娘と2人で走る親子マラソンは、疲労感の中にも達成感がある2キロでした。ほんの15分くらいで走れるんだなぁ。(小学生男子は7分とかでゴールしてるけどね)コツコツと自分のペースで走るマラソンは意外と自分に向いてるかも、と思えた冬の入り口の日。
家族連れもまばらな金曜日の午後。 芝生が広がる公園。 大人10人でピクニックをした。 集まった10人は「同じWSを別の時期に受けた人たち」というゆるいつながり。 気心知れた人も、初めましての人もいたけれど、「絶対可愛くなれちゃうWS」という内観ワークショップに参加した共通点のおかげか、距離を縮める会話も穏やかに進む。 笑いや感嘆の声が、雲ひとつない秋晴れの空に吸い込まれていく。 そう思える、満ち足りた時間だった。 最近、「効率的」という言葉がとても気になっている。
「怒らない子育て」とか、「褒めて伸ばす子育て」をしているわけじゃありません。 怒りのエネルギーって凄まじいから、怒った後はぐったりしてしまうし、できるだけ怒りたくないのが本音です。 そんな気持ちがどこかにあります。 もちろん、褒めるのは大事です。 褒められるのが嬉しいのは大人でも同じですし、子どもをたくさん褒めてあげて、喜びの感情を共有したいと思っています。 だけど何でもかんでも「わーすごいねー!」って褒め称えるのは、自分の感情にそぐわないなとも。 だから 人を
「内観=自分が今、何を感じているのかにフォーカスすること」っていう感覚がわかってきてから、自分の気持ちを出しやすくなってきた気がする。そして「気持ちの揺らぎ」は悪くないなとも思える。揺れている自分を観察するのって面白い。 https://note.com/suuri_hymy/n/nd170f3429e63
関西人でもないくせに、思わずそんなツッコミをしてしまう。わかるようでわからないもの。それが「内観」に対する私の第一印象でした。 今では、 「内観ってすご…。もっと知りたい、使えるようになりたい!!」と前のめりになってしまうほど、内観の虜になっています。 その理由は、自分の思い込みが外れた瞬間の、大げさではなく、心臓が浮き上がるような感覚がたまらなく心地よいから。 そして「私って、こんな思い込みを採用して、自分を守ってきたんだなぁ。頑張ってきたなぁ」と、自分自身をとても
「わたしがやりたいことってなんだろう」 気がつけばいつも、その問いを自分に投げかけていた気がする。 「これかな?」と思って、やってみる。 「こっちかな?」と思って、その方向に進んでみる。 そのときはそれで満足していたし 「これがわたしのやりたいことだ」って胸を膨らませていたように思う。 それは嘘じゃない。 でもしばらくすると、また同じ問いに戻ってくる。 「わたしが本当に、やりたいことってなんだろう」 それがどうにも苦しかった。 そういう自分は、自分を生きていな
小学校の運動会があった日の夜だった。湯船に浸かって身体と気持ちがほぐれたのか、娘は思い出したかのように、かけっこのことを話し出した。 自分の心地よさを優先するマイペース気質の小1の娘と、とにかく「俺が俺が」タイプの小4の息子。 「授業中、常におしりが浮いていますね。積極的なのはいいんですけどね」と、個人懇談の際に、苦笑混じりに担任の先生から言われる元気印の息子とは対照的に 人のペースではなく自分のペースを守って1つ1つの動作を丁寧にやる娘。安定感があり、穏やかに見えるの
フィンランド語を勉強し始めた。といっても、YouTubeで見つけたフィンランド語講座を聴いているだけで、手を動かしてはいない。でもフィンランド語と仲良くなれる気はしている。それはリズムが好きだから。リズム感が合うって語学を学ぶときには大事な要素だと思ってる。
7月に1人で北欧フィンランドに行ってきた。 行く前に思っていた旅する理由は、「自分の体験を自分の言葉で語れる人になりたい」だった。 「お母さん」という役割を担って10年目。 子どもたちが楽しかったならよかったと、自分の気持ちに目を向けて自分の言葉で語るよりも、子どもの体験を自分の体験として捉えてしまうことが多くなっている気がしていた。 子どもが喜んでいるのを見るのはもちろん嬉しい。でも私自身がどう感じ、どう表現するのか。そのリハビリをしたい。感覚を取り戻したい。 そ
そんなコンテストに応募したこと、ありますか? 私は、あります。 おととい、その中間発表がありました。 誰を本審査に進め、誰を落としたのかの発表。 通常、こういうコンテストって という一文が掲載され と、その落ちた理由が知らされることはありません。 テストのように点数をつけられるわけでもなく、スポーツのようにわかりやすく勝敗が決まるわけでもなく、何が良くて、何が悪かったのかを自問自答する日々の始まり。 そしていつの間にか、もういいやと諦めて、いつも通りの自分に戻
台風がやってくる前の予兆だろうか。 窓を開けると、湿度の中にも涼しさを感じられる風が入ってきた。 夜中に雨がふったのか、伸び切った庭の雑草につく朝露がキラキラしている。 そんな風に、今の感覚を昔の記憶と結びつけて、頭の中で空想に浸る瞬間が好きだ。ひとときの脳内トリップ。 物理的には「そこ」にいなくても、感覚や感情は「そこ」に戻れると私は思っている。多分、ドラえもんの「どこでもドア」より速く。 そのために必要なのは「きっかけ」だ。 昨晩の出会いは、「きっかけ」なんて
ほんとにこういう時間の過ごし方ってあるんだなぁ。 湖の畔に建つコテージに家族が集まって、手作りのシナモンロールとブルーベリーケーキを食べながら語らう。絵本の中にいるみたいだった。フィンランドの夏、最高だった。
夫の手元に家族全員の視線が集中する。 その食べ物は当初、高さ15センチを超える筒状の物体だった。それが今じゃ3分の1以下になろうとしている。 専用のスライサーで薄くそいで食べるレモンイエローの食べ物。 それは フィンランドのチーズ、ケルマユースト。 日本で待つ家族のためにいろいろなフィンランドのお土産を買ってきた。 ムーミングッズはもちろんのこと、フィンランド土産の定番Fazer のチョコレートやマリメッコのペーパーナプキンや鍋つかみ、ジップロックに入れて密輸?し
半分呆れたような声で夫が言う。 と言って、夫の読みかけの本を指さす。 夫の仕事に関係する学術的な本や息子のためのスポーツに関する本。それらの本は日本語で書かれているはずなのに、むしろ意味の理解できないフィンランド語の方が、まだ興味が湧いてくるのが不思議だ。 私が思い浮かべる「本」は小説やエッセイといった、その世界に入り込めるもの。 中身は読めなくても、家にある本の背表紙を見るだけでホッとするし、本屋さんや図書館に行くとワクワクしてしまう。 夫にとっての本は、知識を得
終わってしまった。 5日間の旅が。 たったの5日間だったのに、 何がそうさせるのか。 私は今、飛行機の中で泣いている。 こんなにも涙が溢れてくるのは、 帰りの便の席の隣には、誰もいないせい? 旅の締めくくりにと、赤ワインを飲んで酔ったせい? 「君の名は」を見て、感動と安堵でほっとしたせい? それとも この時間が終わってしまうのが、悲しくて、寂しくて、でもどこか安心して、嬉しいせい? フィンランドを旅先に選んだのは、心配が少なかったからだ。 友だちがいるし、