見出し画像

自身の経験を踏まえて、ブレインストーミングのやり方を考える

こんにちは、これが297本目の記事となったすうじょうです。今日は、ブレインストーミングのやり方について考えたいと思います。

ブレインストーミング(ブレスト)とそのやり方についてどれくらい理解していますか?また、実際にやってみた経験はありますか?

私は中学の頃と高校の頃の2回、実際にブレストをしたことがあります。この記事では、そのときの経験をもとにブレインストーミング(以下、ブレストと書きます)のやり方について、私なりに書いてみたいと思います。


ブレストとは?

まず、その意味からおさえましょう。Wikipediaによると、

ブレインストーミングとは、アレックス・F・オズボーンによって考案された会議方式のひとつ。集団思考、集団発想法、課題抽出ともいう。

ここから分かるように、ブレストは会議形式の一つとして考案された方法です。しかし、これは会議だけでなく、学校の授業や課題学習などにも活用することができます。

ブレストを行うときは以下の4つのルールがあります。というより、以下の4つのルールがブレストの本質です。

ブレストの中で結論を出さない

ブレストの中で出た意見の中身を議論するのはブレストの後でじっくりとすればよく、話し合いの場はあくまで意見を出すことを目的に行います。ただし、相手の意見を批判するような発言は慎むが、前の発言を踏まえた発展的な発言は歓迎する。

自由な意見・考えを歓迎する

非現実的な意見や考えが出た場合も馬鹿にしたりせずに歓迎する。そこから新たな考えが生まれる可能性もある。

意見の質よりも量を重視する

質を重視してしまうと、意見が出にくくなり自由闊達な議論が進まない。そうなるのを防ぐため、どれだけ意見が出るのかということを重視する。すでに出た意見と似ている意見も認める。

意見をまとめて発展させる

ブレストの中で出た意見について、複数の意見をつなげたり、一部を変化させることで、新しい意見を生みだす。

以上のようにブレストは、集団で意見を出すための方法です。何か設定された問題に対して、意見を出し合い最終的に結論を出すために用います。

ブレストでは、多くの意見が出ることが歓迎されるので、意見が出やすいような環境作りが重要です。仲の良いメンバーなら行いやすいですが、初対面のメンバーで行う場合は、ブレストの前に自己紹介や軽い雑談(アイスブレイク)を挟み、話しやすい空気を作るとよいと思います。

KJ法とは?

ここで、ブレスト後に結論を出すために使えるKJ法という手法を紹介します。KJ法は日本人の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)が考案したデータをまとめるための手法です。

ブレストにおけるKJ法のやり方の一例は以下の通りです。

ブレスト内で1つの意見が出たとき、それを1枚の付箋に書き、方眼用紙などに貼る

貼り方に特に指定はありませんが、他の付箋と重ならないように貼るとよい。

付箋に書いてある意見のうち、一つのグループにまとめられそうなものを集めてグループ分けをする

円や四角などで囲ったスペースを一定の間を空けて作り、そこに付箋をまとめるとよい。また、似た意見については、1つの付箋に意見をまとめてもよい。

各グループについて、グループ名を付ける

グループ名については、グループ内の意見に共通していることを書けばよい。

各グループの関係を図解する

対立や原因と結果など矢印を用いるなどして書けばよい。また、そのグループの重要度を書いてもよい。この段階で書きづらければ、別の方眼用紙に書きなおしてもよい。

ここまでの流れをもとに結論を出す

各グループの意見やその関係を、グループごとに付箋に書かれた意見をつなげていくことで文章化する。このとき、できるだけ多くの付箋を使用するようにする。ここまでで、意見の整理が行われ、メンバー内で情報の共有は十分行われていると思われるので、最終的な意見をまとめていく。

学校の授業では、ここまで行った後に、各班ごとに資料(模造紙またはパワポ)を作成し、プレゼンテーションを行ってみるとよい経験になると思います。

私のブレストの経験

上にも書きましたが、中学のときの理科の授業で1回、高校のときに参加した合宿で1回実際にブレストをしたことがあります。ここでは、主に高校の時の話をします。(上に書いたブレストのやり方は高校のときの経験を参考にしています)

中学のときに行ったものは今はあまり覚えていません。ただ、そのときは特別な授業で、班に分かれてある理科の事柄について意見を出し合って考えるといったものだったと思います。教室にはテレビのカメラも入っており、その模様は地元のニュース番組で放送されました。そして、その後関東ローカルでもニュースとして放送されたそうです。

私は高校2年生の夏にある合宿に参加しました。その合宿では、複数のテーマに分かれ、それぞれのテーマごとに事前学習をもとに議論をして、最後に集まって、テーマに沿った何らかの事柄についてプレゼンをするというものでした。各テーマには、そのテーマを専門にしている大学の先生が付いていました。このとき、メンバーは全員初対面でしたが、無事にプレゼンまで終えることができました。

ここでは、まずテーマの中で自分たちにグループが発表する題材を考えるためにブレスト及びKJ法を使って、この記事で書いたような流れで議論を行いました。その後、各自でプレゼンのための資料を作成しました。ここでは、詳しいテーマや題材についての説明は省きますが、いい経験でした。

最後に

この記事では、私の高校時代の経験をもとにブレストのやり方やポイントを考えました。このブレストは、集団で意見や考えを出し合うために有効な方法の一つです。イメージがわきにくいかもしれませんが、実際にやってみるとタメになることも多く、いい経験になると思います。では。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?