最大公約数、最小公倍数
数学の概念は当然数学の世界寄りであるから、日常的なものに喩えるのは難しい場合がある。
しかし遊びで、例えば最大公約数や最小公倍数というものを語るに、日常生活の中での例を考えてみよう。
すべてが0ではないいくつかの整数が与えられたとき、各整数の共通の正の約数のうち、最大の正整数がただ一つ存在する。
この整数を「最大公約数」という。
さてこれを日常の中の例でいうと、
何人かのうち少なくとも一人は何かしらの意見を持っている人がいるとする。それぞれの意見が割り切れる妥協案の中で一番みんなが納得する意見を「最大公約意見」という。
という感じでしょうか。
次に、最小公倍数の場合はどうか。
いくつかの0でない整数が与えらえたとき、各整数の正の倍数で共通するもののうち、最小の正整数がただ一つ存在する。
この最小の整数を「最小公倍数」という。
日常生活の中でいうと、
何人かの何かしらの意見を持っている人たちがいるとする。それぞれの意見を割り切るような意見のうち、最も最小な意見を「最小公倍意見」という。
という感じでしょうか。
もっとも、みんなの意見の集まりの中に、大きい小さいなどの「順序の構造」と、整数の掛け算に相当する「演算の構造」があいまいなので、無理がある訳ですが。
良ければサポート頂けますととても助かります。数学に関してより本質への追究と普及のための活動費として使わさせて頂きます。