suu maa

現実の出来事から感じたことを小説形式で、またはフィクションの小話しを書いていきます。やりながら形にしていくような、頭の中のピースの状態を連ねていくことになりそうです。もしかしたら、マニアックな方向にいくかもですが、よかったらふらっと気軽に立ち寄ってみてください(*^^*)

suu maa

現実の出来事から感じたことを小説形式で、またはフィクションの小話しを書いていきます。やりながら形にしていくような、頭の中のピースの状態を連ねていくことになりそうです。もしかしたら、マニアックな方向にいくかもですが、よかったらふらっと気軽に立ち寄ってみてください(*^^*)

最近の記事

8話 喰われちまったはなし

今までの優しい顔じゃない。怖いな。どうしよう。 「え?何が?そうかな〜」 「、、、だいぶ喰われてるよ。もう本体が飲み込まれている。別のモノが99%くらいだ」 悠長に答えているのは、別のモノの方。のっとりが反転して現実に物質的な力をもって現れてきた。別のモノは嬉しくて仕方ない。こんな成功、全てに知らしめたい。 反転できるって、ワクワクすること。天地がひっくり返ることだ。 わたしは全くいたたまれないのに、別のモノの、この感情の発露はどうだ。 喰われたわたし、1%。鏡をみるとゾ

    • 7話 人工太陽を作りなさい

      人工太陽を作ってみたら、人間どもが集まってきた。 人工太陽は、決まった時間に沈んで、決まった時間に昇っていく。 人工太陽の影に、言葉を散らしてみた。人間はそれを拾い始めた。 人間どもは、何かを知ろうとしていた。わからないけど受け取ろうとしていた。 人間どもは、お互いを観察し、学び、集まって新たに獲得していく。 人工太陽は、人間どもの心の中に、光や闇を育ませた。 そして、「マーーーー」という音を人間どもに浴びせかけた。 人間どもは、「マーーーー」と応えた。 人間どもは叫び

      • 6話_出発前夜のできごと

        ある夜、扉をノックする音が聞こえた。 風の強い夜に、訪ねてくる人もいないはず…。 私は、いつも鍵をかけている。 じっとしていると、扉が開く音がした。 「すみません、、こちらmaaさんのお家ですね。 ただ引き篭もっているときいたので、話にきました。」 背の高い、鼻の長い老婆が、階段を上がってくる。 私は気配を感じながら、ただソファでじっとしている。 そちらを見なくても、その姿を感じ取っていた。 深夜テレビは、他愛のないトークと笑い声。 (本当、面倒臭い、、、、) どこかで、

        • 5話_とある舞台裏

          うわー、頭で考えてる。。。 ダンサーさんは練っていくほど密度を上げている。 私は一人、気後れ始めていた。 やることは、自分に嘘をついて体を動かしてはいけない。 ダンサーさんやみんなを受け取って、全力で一致させたものを出す。 、、、頭で分かっていても、そう思った時点ですでにアウトだ。 「とにかく全力でやります!」 「?!、、、あ、そういう感じなのね。今、鬼滅の刃やってるから観てくれば?」 いきなり鬼滅??? 明日当日ー。リハ、ギリ遅刻になる。 バタバタと仕事を切り上げ、スー

          4話_覗き見る

          5人が両腕を広げ、仰ぎ見る。 何の楽器がわからない。水の中にぼわーっと溜まるくぐもった音のタール。 私は耳を塞ぎながら、全身を委ねる。 耳の気圧の違和感が、私を不快にさせる。 「それ、面白いからそのままやってみて。何覗いてるのかなーって」 私は舞台の真ん中で突っ立っていた。この音の中で、人に晒されていた。 自分から、瞬時に離れては引っ張り戻す。 一人でいたら、人混みに紛れていたら、こんなに自分から離れることを感じないですむのになあ。。。 私は、どうもきわが好きなのだ。 吐

          4話_覗き見る

          3話_誰にでもある原体験のはなし

          きっと誰にでも、あれはなんだったのか?という記憶があるのではないだろうかー。 私は大人になっても、ふっと浮かぶ幼少期の記憶ある。ある日常の記憶なのだが、私にとっては小さい自分以外の、何か未知のものに繋がっているような、不思議な感覚が残っている。 4歳の頃の記憶だ。地平線が広がる広場に、大きなくっきりした虹がかかった。一緒に遊んでいた子供達は、歓喜の声をあげ集まった。 私は虹を見ながら、湧き上がる思いを口にせずにはいられなくなった。 「世界中の人がみんな一緒に生きられますよ

          3話_誰にでもある原体験のはなし

          2話_銀座の夜の花売り

          銀座の夜23時過ぎは、目力強めの男女が闊歩している。ギラギラした活力、まだまだこれからだ。 年配の女が花束を腕に抱え、銀座の交差路に立っている。1つ千円、女の子へ、奥様へ、と通り過ぎる男たちに花束を押し出す。赤い薔薇、ピンク、黄色、、、小ぶりの花束だ。男たちは、無碍に、または笑いながら首を横に振って通り過ぎる。 抱えた腕に4つほど、歩道の上のバケツにも同じくらいの花束が残っている。 あと7、8人に売らないとなのかな…。 彼女は、売れない花束を見つめ、一瞬しょんぼりした少女

          2話_銀座の夜の花売り

          はじめまして、maaです&1話_夜中の銀座をただ歩く

          こんにちは。maaと申します。 主に、何だろこれ?という感覚や面白かったなあーを、気分次第で小説形式で投稿しようと思います。 何だろ?に対する答えや次の展開はなく、消化したことにせずに、 感じたところまでを「まんま書く」ーという実験です。 場面のピースをぱらぱらと置き、パズルができるかできないか分かりません。 ある意味、あと味悪いの悪いことになるかもしれません。 よかったらお読みください(*^^*) ーーーーー 1話_夜中の銀座をただ歩く このご時世、銀座の花街は、

          はじめまして、maaです&1話_夜中の銀座をただ歩く