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ニンテンドーラボが流行らなかった理由を親目線で考えてみる

ニンテンドーラボの発想はとても良かったし、コンテンツも良かったんだけど、いまいち流行らなかった理由を子どもを持つ親目線で考えてみる。

去年の発売日に我が家もニンテンドーラボを購入。ウキウキでダンボール工作したのは楽しかったのですが、最初に遊んで以降、だんだんと部屋の片隅に追いやられ、あまり遊ばれることがないまま一年がたちました。

ニンテンドーラボを遊ぶ我が子を見ていて気になったのは次の点

コンテンツで入っているゲームはグラフィカルなのに、自由に作れるMy Toy-Conモードではグラフィカルなものは作れないし、操作できない

グラフィカルな物を自由に動かすというのはデジタルなモノづくりの最初の入り口としては子どもにとってインパクトは大きいが、ニンテンドーラボの自分で自由に作るMy Toy-Conモードでは裏側の仕組みを作ることがメインでグラフィック操作と結びつかないため子ども達の食いつきがいまいちだったように思う。

ニンテンドーラボのおもしろポイントを分解すると、

①センサーを使った仕組みづくり
②ダンボールとセンサーを組み合わせた工作
③画面に映し出されるグラフィックとインタラクション

の3つに分けられるのかなと思うのだけど、同梱されているゲームでは①+②+③がうまく絡み合ってとても楽しいゲームとなっているが、自作できるモードでは①と②の自由度は高いが 、③の自由度が低い。

CGを一から作れる必要は全くないが、いろんなパーツを組み合わせてある程度のグラフィカルなものが簡単につくれる仕組みがあったら良かったと思う。もしくは、最初から入っているコンテンツからグラフィカルな要素を抜いてシンプルなものにしてしまう、とか。

ニンテンドーラボは最初から入っているゲームの完成度が高く、それだけで面白いので、我が子達を見ているとそれ以上自分で作ってみようという気にならないようだった。

魚釣りやドライブゲームなど、最初から入っているゲームはとても楽しいのだが、これらのゲーム自体は改造したりすることはできないし、すでに完成度が高いため、これらを改造したいという欲求に繋がらない。

これらのゲームに少し余白を残しておいて、グラフィックの操作を含め自分たちで改造できるような仕組みになっていると良かったのではないかと思う。

沢山のサンプルを自由に編集できる場が少なすぎる

ニンテンドーラボにはサンプルがいくつかあるが、これが圧倒的に少なすぎたのも流行るまでに至らなかった大きなポイントだと思う。
Scratch は他の人が作ったプログラムを沢山見て真似て編集できる場があるが、ニンテンドーラボにはそれがない。

自分の作った作品を公開したり、他人が作ったものを改造したり、真似したり、質問できるような場づくりが何より必要だったのではないかと思う。

センサーの仕組みを考えて実工作と組み合わせるハードルがとても高い

ニンテンドーラボで自由な作品を作ろうとすると、Switchのコントローラや画面を思い通りに固定するのだけででも一苦労。PDF を印刷してできると言っても親が印刷してあげなければいけないし、なかなかハードルが高い。牛乳パックやお菓子の箱など、身近にある材料をちょっと加工するだけでLABOと組み合わせて遊べるサンプルが沢山あると良かったのではないかともう。

VRキットは買う?買わない?

今年は10連休だし時間を持て余しそうな我が家は、VRキットを買うかどうか悩んでいる。

創造性のあるゲームならいくらでもやらせてあげたいと思っているのだが、前回のニンテンドーラボ同様、ダンボールで作って既存のゲームで遊んで満足してそれ以上発展しないような気がしてならない。

ニンテンドーラボの発想はとても素敵だし、応援したいのだけど、、このままではVRキットも流行らないのではないかというのが正直な感想です。

頑張れ任天堂。
応援しています。



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