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バスケ話:京都ハンナリーズの「あのおっちゃん」について

2年位前からバスケットボール観戦にはまりました。家族ごと。
バスケット業界では「ファン」のことを「ブースター」と呼ぶのだけれど、ちゃんとハンナリーズのTシャツを着て1シーズンに10回ほどホーム観戦しに行っているので、「ブースターです」と言えるレベルにはいると思います。

はまったきっかけは、会社員時代に京都ハンナリーズの仕事をしたから。
会社がスポンサーになり、諸々の案件の担当を任されて、「ハンナリーズの中の人」と密に仕事をしてた。ハーフタイムのイベント企画をしたり、グッズ作ったりもね。
あれは面白かったなぁ。

会社員ラストイヤーにハンナリーズのおかげで最高の仲間ができました。

正社員と育児の両立がもう無理だ、辞めよう。と決意したちょうどその直後に任命された仕事だったので、人知れず「おっしゃーこれだけ最後めちゃくちゃ盛り上げて去ってやる!」
というモチベーションで、仲間を巻き込んで、会社中巻き込んで色々イベントなどしました。

選手も会社に呼んで、あぁそうだ、マスコットのはんにゃりんも来てくれた。私が司会して、それも大当たりして。(最後の晴れ舞台!とがんばった!そしたら多方面から褒められて嬉しかった良き思い出)
祭りだったね。文化祭。

そうこうしているうちに、息子もバスケットボールに興味を示して、家でも毎日100点ゲーム。天井から吊るしたAmazonの段ボールにボール入れる遊びなんだけど、もうどのおもちゃよりもその段ボールが1番の楽しい遊びになった。今はちょいマシなゴールを買ってカーテンレールに付けているけれど、毎日毎日、もうかれこれ2年はバスケして遊んでるくらい。

バスケをちょっと知っているお母さんなら誰もが思うであろう
「河村選手(今NBAで頑張ってる小柄な選手)みたいな人間にどうやったらなれるのか」とふと考えることも。あぁ親は夢みちゃうよね~。
あ、そういえば彼の保育園の絵馬には「かわむらせんしゅになりたい」と書かれていましたが、仕込みではありません。(なんの言い訳)
いやそれにしても、河村選手ほんま人間もできてるし、立派な人ですよね。

「かわ、かんじでかけたで!」とうれしそうな6才

昨日ですね、試合観戦に行ったんです。
京都の体育館は、「かたおかアリーナ」という場所で、西京極という特急の停まらない駅の近くにあります。普通の体育館。

それを試合前日にハンナリーズ側のスタッフがせっせと設営してくれています。でも数年後には待望の新しいアリーナができることが決まっていて、めちゃくちゃ心躍らせています。9,000人入るんだって。
今、4,000人入れるのにもかなり苦労してはるんだけど、いける?
いけるか。信じましょう。

試合は去年の王者「広島ドラゴンフライズ」です。赤チーム。
広島はスポーツ観戦に熱心な県民性なのかなというイメージ。広島の方は、野球とバスケとサッカー、全部応援するなんて方が多いんでしょうか。
京都は野球がないから未知の境地。

広島さんのキャラはドラゴンフライというからトンボかと思いきや、可愛い鳥のモヒカンアビィ。

京都ハンナリーズは、去年は最下位争い常連で、シーズン9回観戦に行って勝ってくれたの1回トホホだったんです。
しかし!!しかしですよ。今年は強い!今10位!24チーム中。
昨年度のチームから選手ほとんど入れ替えになっていて、もはや別チーム。ヘッドコーチは同じロイ・ラナさんです。
今日は勝ち試合かな~♪ 昨日は延長戦で惜しくも負けたみたいやし。
と思っていたら。(バスケは週末土・日連続で試合します)

オープニングの迫力はバスケならでは

あっかーん!
素人目にも分かるあかん感じ。
後ろの酔っぱらいのおじさん達の汚いヤジが始めは嫌すぎたけど・・・
だんだん「まぁ一理あるかもしれへん…」という気持ちに。
とはいえ、そないに言うんやったら自分でプレーしはったらよろしいやん!とムカムカしましたが。

3Qで40点くらい、見たことないレベルのロースコアゲーム。
以前、ハンナリーズの中の人が言ってた「どんなひどいゲームでもね、お客さん帰らないんですよ、それがすごいなって」という説も覆るんちゃうかとハラハラした。

「あかんわ、もうワシはにゃりん見て癒されますわ」by酔っぱらいのヤジ男

そんな時に!!
「あのおっちゃん」が登場するわけですよ。
おそらく全試合応援に来ている猛者。白髪やせ型、情熱のおっちゃん。
「Go!Kyoto!ハンナリーズ!」
の掛け声のだいたい始まりはこのおっちゃん。
いつも同じところにいはるおっちゃん。
京都新聞にも写真入りでインタビュー記事掲載されていたおっちゃん。

赤丸のところが「あのおっちゃん」がいる場所。だいたい立ってはります。

我々の席の近くにやってきて「みなさーん!!ここからここから!切り替えていきましょう!!」
フッと風が吹く。顔をあげたくなる。

以前、会社のイベント時、大勢で行った時にもあのおっちゃんはやってきて、「●●の会社のみなさん、はじめまして!きっと応援でも分からないことがあるかもしれませんが、ここの席からの声は選手に届きますから一緒に応援よろしくお願いします!」
と大声でご挨拶に来てくれた。社長は呆気にとられていたなぁ。

おっちゃん、すごいわ。
はんにゃりんの次にこのチームを支えてるわ。
貢献度半端ないし、ちょっとお金払ってあげた方が良いんちゃうか?
そう夫に話すと「間違いない」と笑ってくれました。

なんなんやろなぁ。
押しつけがましさがないところが、また良い。
ビジュアルの問題か?あれが筋肉隆々のギャル男みたいなんやったら、すんなりと受け止められてない気がします。太鼓とか叩いてても怖い。
おっちゃんは、基本声と手拍子。ほんで優しそう。仲良くはなれへんとは思うけど。

57点…

そんなおっちゃん率いるハンナリーズ応援団の応援むなしく大敗。
Instagramで、ヘッドコーチのインタビューによると「今季ワーストゲームだった」そうな。なんてこったい。

帰りは西京極の公園で遊ぶのがお約束。
バスケ少年たちがシュート練習しているのを横目で見ながら、おちび2人とかくれんぼに鬼ごっこ。
彼らは全然勝ち負けには興味がないのだけど、一応楽しんでくれています。大きな音などにも慣れていて。
ただ今回の後ろの男性方の「オラぁふざけんなおまえらプロかー」みたいなヤジには驚いてジロジロ見てしまってたけれど。子どももおるのに、ほんまやめてほしかった。けど観戦スタイルは自由ですものね。

かくれんぼ

ゲーム内容的には救いようがなかったけれど、今日も元気な「あのおっちゃん」が見れたおかげで行って良かったと思いました。すごい存在感。
みなさんも、もし京都のアリーナに来られることがあれば、あのおっちゃんに注目してみてください。

追伸:そんな私は宇都宮ブレックスが一番好きです。なんかすみません!

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