種の毒性と酵素阻害剤…種は不老不死
はじめに
どうやらわたしは11月の中旬ごろ「星を追う子ども」を観ていたらしい。
食べ物を探していて芋を見つけるシーンがあってその会話が私にとっては驚きだった。
先生の「芋類なら毒があるかもしれない。念のため…」その言葉が終わらぬうちにアスナが「水で毒抜きします。」
そう当たり前のようにアスナは言った。
芋と毒、水での毒抜きそれらが当たり前の感覚かのように出てきていたので驚いてしまった。
なぜなら自分は知らなかったから。
芋と毒
じゃがいもの芽には毒があるとは知っていた。
けれど、緑色のじゃがいもの皮にも毒性があるとは知らなかった。
そんな芋も軽くピーラーでむいて使っていたのだけれど、たまにじゃがいもがエグ味というか苦味というか独特の風味がするときがあった。
あれはソラニンの味だったのだろう。
じゃがいもを水に晒すのはデンプンを流すためだと思い込んでいたけれど、安全に食べるための予防行為だったようだ。
そういえば、出先でフライドポテトを食べたときも独特のエグ味を感じたときがある。
過剰に心配する必要はないけれど、「あれ?いつもと違うな?」と違和感を感じたときには食べる量を控えるくらいでもいいのかも。
カリンの実
嫁いできたとき母家の横には立派なカリンの木があって、せっかくあるのだから…と初めてはちみつカリンを作ってみることにした。
そのときカリンの種には毒性があると知った。
昔の人の毒抜きの技
玄米と圧力鍋
昨日は官足法の2回目の施術の日で、施術中(あまりの痛みに悶えていても気にせず会話はつづいてる不思議な場で)食事の話になって「主食は何食べてるの?」と聞かれた。
「ここ数ヶ月は夕食のときに玄米を食べてます」と答えると、「玄米は毒があるから、体調悪くなってくるし、食べてると身体も冷えるよ」と言われた。そのときに「浸水させた水はちゃんと捨ててる?」とも聞かれた。
確かに胃腸が悪い人には玄米は良くないと知ってはいたけれど、わたしの中には「毒だし=玄米」みたいな感覚があってたくさん咀嚼でききることもあり、好印象の存在だった。
その方いわく、健康な人でも6年くらいで体調悪くなり顔色も悪くなってくるとのこと。
会話からは細かなことまでわからなかったので自分でも調べてみることにした。
ちょうど良い例として我が家での実体験があります。
うちでは玄米の毒性を知らないまま軽く洗った状態から浸水させ時には水を入れ替え、時には水を入れ替えることなく、そのまま圧力鍋で炊いていました。
最初は私だけが玄米を食べていて、特に不調は感じていませんでした。
途中から夫も玄米を食べ出したのでそこから夕食は玄米と白米を炊くようになり、夫は一杯目(一膳目)は玄米、2杯目は白米となり、こどもたちは赤ちゃんの手に乗るくらいの量の玄米を食べあとは白米を食べていました。
そのときは特に誰も不調を訴えていませんでした。
ところがある日の夕食後、夫が軽く嘔吐したようで、何か当たったかもと言い出して、けれど同じ食事内容だったはずなのに他の家族はなんともなくて、「何が原因だろう?」とその日は首をかしげて終わりました。
そのあとで玄米の毒性の話を知り、夫の嘔吐は玄米の毒だったと気付きました。
なぜならその日は時間がなかったため五分づきの玄米を炊飯器で炊いていたからです。
夫は油の質が悪くてもお腹をこわしたりするのでうちの家族の中では一番胃腸が悪くデリケートなセンサーの持ち主でもあります。
今回はそのデリケートさのおかげで毒性を実感することができました。
(夫に言ったら怒られそうですが)
施術してくれている方が言うには「玄米は冬には良くないよね。癌の治療で玄米食べる場合もあるけど、ずっと食べ続けは良くないよね。」とのことで、身体の声をききながら調整していくのがいいとう考えのようでした。
改めて本質を知るまたは理解する難しさを感じます。
小豆や大豆、玄米は柔らかくするための工程として浸水が必要なのだと思っていたし、
アーモンドをローストするのは香ばしくするためだと思っていました。
基本的にわたしは自分のことがあてにならないなと思っているのですが、自分の思い込みがこんなにも本質的なことからかけ離れ乖離していたことに正直びっくりしてしてしまいました。
おわりに
なんだかいろんな情報があって何が正しいかなんて正直わからない。
万人にいいものなんてあるはずもなく、結局は自分の身体で試して確かめていくしかないように思う。
あとは長年の経験を培ってきた人の話の体験談を聞くこと。
各家族になり伝承し継承していくことが難しくなった時代。
伝承や継承は日々の生活の中にあり、それらは真似ることからはじまるのだから実体験は必要不可欠で、生活を共にしていないなかでの口伝や情報だけでは、本質がどんどん抜け落ちていくように思う。
種には種の保存のためシステムがあって
防御のための毒がある。
人間はどうなんだろう?
人間にとっての種の保存のためのシステムはなんだろう?
人間にとっての防御のための毒とは?
そんなことを考えているのだけれど、まだ何も浮かんでこない。
いくつか疑問は浮かんだので、また何かの拍子に急に繋がるかもしれない。
今はただその疑問を浮遊させておこうと思う。
おまけ
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