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「定まる」ってなんだろう?
根無し草
もともと自分は根無草のような生き物だった。
風が吹けばその風に吹かれて転がりながら、のらりくらりとやってきたように思う。
でも結婚したら根っこが生えた。
根っこがあるから、多少の風ではびくともしない。
でも、その安定感と引き換えに、風にまかせて転がる楽しさを失った。
(たぶん気にかけることが増えて、楽しむ余裕も楽しむための時間も確保できなかったからだろう。)
しかし、少しずつ余裕が生まれ始めると、風に吹かれて転がらなくても、葉を風に揺らして楽しめるようになってきた。
それに自分が動けなくても、風が時折おもしろいものを運んできてくれたりするのだ。
定まるとは?
ふと気になって、「定まる」という言葉を調べてみた。
するとWeblio古語辞典では次のように書かれていた。
【定まる】
①決まる。決定する。
②安定する。落ち着く。静かになる。
③慣例となる。定着する。
自分の居場所が決まること。
気持ちが安定すること。
ガチャガチャした日常が静かになること。
しきたりに従い定着していくこと。
根っこを生やすとまわりの植物との関係性が生まれてくる。
自分の生存戦略が必要になるし、役割も生まれてくる。
現実世界
さて、現実の話に戻ろう。
結婚すると自分の役割ができる。
おまけに役割がまわってきたり、転がり込んできたりする。
独身のころは荷が重くなるのがいやで役割をかわしたり、逃げたりしてきた。
でも、結婚すると根っこがあるから逃げることができなくなった。
意地を張れば拒むこともできるけれど、それをしていると関係性が歪になってくる。
地域の役割は基本的にはまわり番で、田舎だからすぐに自分の番がまわってくる。
楽しくはないのだが、お互いに経験しているから、「今年は大変だね。おつかれさま。」そんなふうに自然と気遣いが生まれ、持ちつ持たれつの関係性になっていく。
嫁ぎ先は自営業だから、組合の役割もまわってくる。
女性は女性会というものがあって、女性だけで運営されているのだけれど、この会は大きな役は押し付け合いが起こっていてけっこうひどいありさまだ。
ほんとにいろんな人がいるなぁと感じる。
自分だけ良ければいい人、マウントをとってくる人、正論だけを言ってくる人、弱さを武器にしてくる人、全体を見ようとする人、場を収めるために犠牲になってくれる人、相手の立場を見てくれる人…
いろんな人がいて、それぞれ考えることがちがう。
それでいてひとつの集まりとして成り立っているってすごいことなんだなと感じる。
定まったからといって、滞る必要はないのだろう。
循環させて、滞っている場所の流れをスムーズにしていきたいな。
少しでも快適に過ごせるように。
そのためには無害であると知ってもらうことと、関係性を作ること、信用を得ることが必要なんだよね。
それがむずかしいのだけれど笑
考えさせられるラジオ
cotenラジオのお三方の人柄が見えてくるのがおもしろい。
環境によって「当たり前」が当たり前じゃないということ。
感情で理解する人、ロジックで理解する人、理解の仕方も人それぞれだということ。
人を理解するのは不可能であるとわかった上で、理解しようとする姿勢でいるということ。
おもしろいのに、すごく考えさせられるラジオだなといつも思う。
おまけの小話
今日は次男の誕生日。
子どもの誕生日は身長を柱に記す日であり、
すごく成長を実感するときでもあります。
9歳になった次男は、2年前に9歳だったころの長男の身長よりも高いことに大喜び。
その差をわざわざ測って「4センチおれの方が大きい」と嬉しそう。
どうやら次男は、長男よりも上であると思えることに価値を感じているようです。
ふだん勉強でマウントを取られているから、ちがうところで取り返そうとしているのかな?…なんて思ったそんな朝でした。