ココロカガヤキライフ(22)「幸せ」とは?「落語」から学ぶ「幸せのカタチ」

小さい時、あまり落語のおもしろさって分からなかったのですが、それでも小さい時に偶然見た落語を最後まで聞いて、その内容をうっすらと覚えていたのですから不思議なものです。

覚えていた部分は、「幸せって、フワッとしているもの」というところ。

この記憶自体がフワッとしているのですが(笑)、インターネットって本当にありがたいですね。検索技術のおかげで、探すことができました。

見つけた時は、これだっ!と思いました。何十年ぶりの再会でした。

1.落語をセミナーと考える

この落語のタイトルは、「山のあなた」です。これは、「山のあなた(離れた場所)の空遠く、さいわい住むと人の言う」の冒頭部分です。

この落語は、この「さいわい」つまり、「幸せ」がテーマになっています。

ここで、皆さんに提案ですが、この落語をセミナーと考えて、見ていただけたらと思います。「幸せ」とは、どのようなものかを考えるセミナーです。

この後、実際に落語を聞いていただきますが、「幸せ」の特徴が3つあるとすると、なんでしょうか?聞き取ってみてください。

説明を読んでから、落語を改めてお聞きいただいても結構です。では、桂枝雀さんで「山のあなた」です。どうぞ!

2.「幸せ」とは

お聞きになった方は、どうだったでしょうか?幸せの特徴がつかめたでしょうか?私が聞き取った3つの特徴をご紹介します。まず、1つ目の特徴は、

❶幸せとは、ふわふわしていて、無理につかまえようと思っても消えてしまうもの。

峠の茶屋のおばあさんによると、「幸せ」とはふわふわしているもので、頭としっぽも明確でないものだそうです。

イメージ的には「羊」や「白い雲」なのですが、「幸せ」とは、これだ!と明確に言えるものではないということです。

つまり、幸せはモノではなく、実体のないもの。これを手に入れたら幸せというものではない。

そして、努力して手に入るものでもない。つかまえようとするかしないかのうちにつかまえることできる。つまり、「心おだやかに、無心で」ということでしょうか

❷つかまえた時の気持ちは、太陽があって、山も木々も生きていて、鳥も虫も生きていて、私も生きていて、ありがたいと思う。

2つ目の特徴は、「幸せ」とは、生きていることに感謝できること。きっとおばあさんは、内向的になっていたのが、「幸せ」をつかまえることで、周りを見る余裕ができたのではないでしょうか。

生きているのがつらいと思ったおばあさんでしたが、「さいわい」をつかまえて、生きているのがありがたいと思うようになりました。

❸私たちの身近にも、「さいわい」がたくさんいる。

3つ目の特徴は、落語のオチにもなるのですが、山の遠くに「さいわい」が住んでいますが、その山の遠くからみたら、ここが「山のあなた」になるから、ここにも「さいわい」が住んでいるということです。

3.まとめ

以上のように、「幸せ」について、落語「山のあなた」から3つの特徴を見てきました。まとめると、

❶幸せとは、ふわふわしていて、無理につかまえようと思っても消えてしまうもの。
❷つかまえた時の気持ちは、太陽があって、山も木々も生きていて、鳥も虫も生きていて、私も生きていて、ありがたいと思う。
❸私たちの身近にも、「さいわい」がたくさんいる。

つまり、「幸せ」は努力して、無理をして手に入れるものではない。「幸せ」になるには、心おだやかに無心でいること。

そして、「幸せ」をつかまえる、つまり、「幸せ」になると、生きていることに感謝できる。

最後に遠くに幸せがあるのではなく、私たちの身近にあるということ。

私たちのそばにも、ふわふわした「幸せ」がたくさんいますよ。そのことに、私たちは、気づいているでしょうか?

努力しないと幸せになれないと思っていませんか?無心で心おだやかにそっと抱きかかえてみてください。

あなたの腕の中に「さいわい」がいて、生きていることに感謝できます。

逆に言えば、生きていることに感謝して、腕の中をみてください。きっと、あなたの腕の中に「さいわい」がいますよ。

以上、あなたのココロにカガヤキを。ココロカガヤキ研究所でした!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

明日も心おだやかに、生きていることに感謝していただければ、私としてもさいわいです。(笑)

(追加記事)2021.10.3
確かに「日常の中に幸せがある」ということに気づかされる歌をご紹介します。竹内まりあさんの「幸せの探し方」です。「小さな幸せは、どこにでもあるの、私のまわりに」の部分が、上記の記事とあっています。それに気づける心の余裕が大切ですね。では、ご覧ください。


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