片づけで人生が変わるのは「片づけが、人生の選択を直感で決断し、前進する練習になるから」説
今回は、片づけで「手放す・残す」の選択を何百回、何千回行うと、直感で判断できるようになり、それによって人生の選択でもチャンスを逃さず決断し、行動できるようになるから人生が変わる説をご紹介。
1.片づけが「直感で選ぶ力」をつける
「片づけは、選択である」と言っていいほど、まさに選択の連続です。例えば、モノを手放すか残すか。手放す場合、譲るか売るか、そのまま捨てるか。譲るとしたら誰に譲るかなどなど。
モノの数が多いほど、選択の数も多くなります。選択の数が多いほど、時間がかかります。時間をかけないようにするためには、できるだけ瞬時に判断することが必要だと途中で気づきます。
そこで、モノを手にとった瞬間に「要不要」を判断してみると、片づけのスピードが上がるのを実感します。その時に行われているのが、直感で判断すること。その直感の1つが、次の「ときめき」です。
2.「ときめき」で判断する
「こんまり」こと近藤麻理恵さんは、モノを触り、「ときめくモノを残し、ときめかないモノを手放す」方法を著書で紹介しています。その「ときめき」について、次のように説明しています。
次の動画でも、「体の細胞がどんな風に変化するか」を感じることが大切だと言います。
そして、ときめくモノは「持った瞬間にキュンと上がる感じ」。ときめかないモノは「ズンと下がる感じ」。自分が思っている以上に正確で、その感覚を自分で学ぶことが大事だそうです。
逆に、頭であれこれ残す理由を考えているということは、そのモノは「ときめかないモノ」だと判断していいそうです。
このように体の声を聴き、瞬時に判断する力が片づけで身につくのです。
よって、下図の❶と❷は、つながるようですが、❷と❸がつながるのか検証していきましょう。
3.直感で判断し、決断力が磨かれる
皆さんの中には「直感」と言っても、そんなにすごいことだ思えない方が多いのではないでしょうか。むしろ論理的に考えることの方が大事なような気がしますね。では、次のように言い換えるとどうでしょうか?
それは、「決断のスピードが上がる」です。
「断捨離」のやましたさんや近藤麻理恵さんも片づけで「決断の力」がつくと言います。
また、「人生は見切り発車でうまくいく」の著者、奥田浩美さんも次のように言います。
決断の力、決断のスピードが上がると考えると、良さそうな気がしますね。その決断のスピードの「エンジン」が直感力なのです。
4.直感で決断しても後悔しない
皆さんの中には、直感で決断してもいいの?と不安に思う方もいると思います。何時間も考えて決断した方がよいのではと思いますよね?
しかし「ファーストチェス理論」では、チェスのプロ同士が戦う場合、5秒で考えた手と30分考えた手の86%が同じというデータがあります。
もちろん、この理論ではチェスの知識や経験もあるプロであることが前提なのですが、直感で決断してもほぼ大丈夫と言うことです。
むしろ、次のような場合は、直感で決断する方がいいのです。
❶の場合は、その瞬間に決断しないとチャンスを逃す場合です。チャンスを逃すくらいなら直感で選んだ方がいい。
❷は、選択肢AもBも同等程度で、どちらがよいか、やってみないと分からない場合、直感でAかBを選択するしかありません。直感で決断する必要がある場面も人生では当然あるのです。
5.「悩む時間」より「さっさと試す時間」
さて、あなたに質問ですが、「考える時間」は、どれだけ必要でしょうか?就職や結婚など人生の大きな選択の場合、考える時間が多くかかるように感じますね。しかし、どれだけ考えればよいのでしょうか?
考えて悩む時間は、立ち止まる時間です。前に進んでいません。決断して行動しないと前に進めないのです。
上記の奥田さんは、「悩むくらいならさっさと試そう」と言います。「悩む時間」より「検証する時間」が大切だというのです。
すべてのことについて、直感で決断することが必要だと言っているわけではないのですが、行動してはじめて見えてくる世界もあるのです。
また、中野信子さんは下記の記事の中で、例えば、結婚相手など自分の選択が正しいかどうかを判断するのは「自分」だと指摘し、「必要になるのは、直感で選んだ答えを正解にする力であって、必ずしも正解を選ぶ力ではない」と言います。
立ち止まらず直感で判断し、決断し行動する。そして、直感で選んだことを自分にとっての正解になるように生きる。
だから、人生が変わるのです。
これで下図のように「片づけ」から「人生が変わる」までつながりました。
あなたも部屋を片付けながら「直感で選ぶ」練習をしてみませんか?