人生はゆるりゆるりとまわり道
人生楽ありゃ苦もあるさ~
水戸黄門だ。
くじけりゃ誰かが先に行く~
ずいぶんと実も蓋もない歌だ。
先に行くって、どこに行くんだろうね。死ぬのか?
まあ、人生なかなか思うようにはいかない。こう書いてしまうのもどうかとは思うけれど。
思うようにいかない中、どう折り合いをつけていくか。これもまた、なかなかに難しい。
やりたいことをやりなさいとか、ちまたに助言も溢れてるけど、それが出来る人ばかりという訳でもなかろうに。
やりたいことをやり続けるのが才能だと言えばそうなのかもしれない。
心の窓を開けてごらん~
昨日より素敵になれるよ~
昔むかし、こんな歌が流行った。
だけど、往々にして、心の扉なんぞ開いてしまうと、人には見せられないようなどろどろしたもんが顔を出してしまったりするから、やめておいた方がいい。
なんにせよ、生きていくのはどうにも辛いものだったりするのだけれど、それでも、生きているという経験は自分にしかできないものだから、十分に味わった方がいいように思ったりもする。
生きがいを探してもいいし、行き当たりばったり流されてもいいし、目標を持って進んでいったっていい。挫折は織り込み済みだけれどもね。
そうして年を取っていくんだ。
死ぬときに満足して死ねるかどうか、それが大切だ、というようなこともよく聞く。いい人生だったと。
でも、それもどうなんだろうと思う。今の世の中は、だいたい最期は病院のベッドの上だったりする。苦しかったり、寂しかったり、無念だったり。
満足して死ぬことを目指してしまうと死ぬとき辛いかもしれない。ああすればよかった、こうすればよかった。あれをしたかったのに、これもできなかった。ああ、こんなはずじゃなかったのに。そんな思いがきっと渦を巻く。
でも、とりあえず、それでもいいことにしておくのがいいかもしれないと思う。
それも含めて、生きたという経験だしね。
なんもかんも、ありなんだな、そう思ってる。