# 7 区民であり、医師である目線で覗き見る板橋区.
「区民であり、医師ある目線で覗き見る板橋区」というタイトルで6回ばかり書き進んできた。この数週間を振り返り、再確認したことは、板橋区が正当に評価されているのだろうか?という疑問であった。
約1ヶ月後に統一地方選挙を控え、丁度いいタイミングなので、区民と一緒に考えてみたい。
板橋区は確かに住み易い。
しかし、東京都で一番訪れることの少ない区。
区民は板橋区を誇りに思っているとは思えない。
板橋区の特徴はと言うと思い当たらない。
板橋区は公園は広い、しかし道幅は狭い。
都心では板橋区などを周辺区といっている事、陰口として気になる。
ある民間調査の住みごごち調査では、首都圏122中、板橋区は71位と低迷している。
私はこの様な調査の精度を問題にしたい。
下村博文元文科大臣の言われるように、GDP(Gross Domestic Product)からGDW(gross domestic well-being)幸福度は重要である。だが、その総合指標(ダッシュボード)が今だに日本にはない。いろいろな情報がネット上で飛び交っているのだが、民間で個々に恣意的とも言える統計から割り出す数字であり、イマイチ信頼が置けない。しかし、国民はそれをネット上などで捉えて、評価に結びつける。住宅価格もそんな情報に動かされる。
信頼に足る、良いものを作って欲しい。日本では国家レベルでダッシュボードを作ることから始めるべきだろう。第2次世界大戦後はGDP, 最近ではSDGsが国家規模での目標となっている。2030年以降はGDWが日本社会、津々浦々での達成目標となるはずだ。
無いことで、色々と不都合なことが起こる。
作ってもらい、元気を取り戻して、未来志向で板橋区の問題を考えたいものだ。
私は病院勤務の関係から神奈川県に4年、港区に6年間、ニューヨーク近郊に3年間、住んでいた。その後に昔から住み慣れた板橋区に戻ってきたのだが、板橋区の評価は現実と乖離していて、低すぎる。納得がいかない。
最近、北海道からに都心に移り住んだ若者に「なぜ板橋区に住まないのか?」と聞いてみた。答えは…勤務先から遠い…。これも都市伝説に近い、非合理的な印象によるものなのだ。どうにかしてそんなものをネコソギ払拭したいものだ。都心の高い家賃、狭すぎる居住スペース、気にならないのだろうか?
短編を続けます。
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