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# 10 区民であり、医師である目線で覗き見る板橋区

板橋区区長候補の公開討論会

この討論会は毎回行われている。17の質問に区長候補者が丸バツ回答する事から始まった。討論会の記憶が薄れないうちに書き残す。

ふるさと納税の関しては、毎年30億円ぐらいの区民税が流出しているとのこと。対抗策として、板橋区の魅力のある物で、ふるさと納税を逆手に取り、板橋区の区民税を増やしてゆくというのが良いという事だった。「学校給食無償化に17億円がかかるが、それを遥かに上回るお金が流出していることは問題だ」という意見は宜なるかなである。
私は、地方創生の重要性は理解する。しかし、ふるさと納税は見直されるべきで、別の選択肢が望ましいと感じた。

板橋区の出生率が低いことに両候補は注目している。二人目の子供を産む気になるのは容易なことでは無い。これは全国的な問題なのかもしれない。
私見であるが、子供は家庭だけでなくて、地域が育むのが良い。気軽に子供に声をかけられない大人。そんな中で、子ども食堂などにボランテアで大人も参加して、歓談できる雰囲気作りもある。地域社会の大人と子供の交差点作りを加速させるべきでは。
子供を家庭に押し付けたままでは、少子化は改善しないのでは無いだろうか?

東日本大震災の際に、都心から歩いて帰宅する方々の長蛇の列が続いた。板橋区の中山道沿いの商店からおにぎりなどの無償提供があったそうだ。心温まる話だ。

板橋区のナンバーワンという幾つかのスローガンに対して、女性候補は「一番である必要はあるのでしょうか?」と切り返した。
スーパーコンピュータ京の開発で、「なぜ1番なのでしょうか?」「2位じゃダメなんでしょか?」という蓮舫議員の質問を思い起こす。その回答は『国民に夢を与えるから』というもので、結局予算は凍結されたわけだ。
必ずしも一番である必要は無いと思うが、意気込み、決意はそうあってほしい。トランプの『アメリカNo.1』も意気込みとして捉えていたのを思い起こす。夢では胡乱だ。

この討論会で未来志向の議論を聞くことができた。両候補が紳士淑女である事が感じられ、良い雰囲気であった。




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