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寂しさの背中を押してた夕焼けが焦げてしまえばいいと思った
去年の秋口、1番綺麗に夕陽が見えるのどこだ!って夕陽に向かって車を走らせていたら、近所の運動公園に着いた。公園に着いた時に丁度沈んでしまったけれど、それまでに見た雲の隙間から見える夕陽も池に反射する夕陽も山を越えて現れた夕陽もどれも表情が違っていて、美しかった。
親友と夢中になって夕陽に向かって走った時間が尊かった。親友が前のめりで運転する姿や、夕陽が顔を出す度に興奮する私たちの姿を1秒足りとも忘れたくなかった。でも忘れてしまう気がして、それが怖くて寂しくて切なくて親友の名前を何度も呼んだ。
今日のことを忘れないと思ったこの日から、季節が変わったが、たまにふと思い出して、ちょっぴり切なくなって、またポケットにそっとしまっている。そしてこれからもたまにポケットから出して眺めるのだと思う。