永康街、迪化街。下町の香り。
「この街は、東京でいえばあの街みたいだな...。」
台北に来ると、ついそんなことを考えてしまう。例えば西門に行けば、なんだかちょっと原宿みたいだなあとか。
東京の街に例えるのは悪い癖かもしれないけれど、台北を歩いている時に感じるやわらかな安心感は、東京のどこかの街に似た風景や小さな頃にどこかでみた風景への既視感、街を歩く人たちの中に自分が同化できているような錯覚に起因しているかもしれない。
「日本の人が台北に来ると、誠品書店に行って文房具とか雑貨をたくさん買って帰るけど、台湾の人も日本に行って文房具とか雑貨をたくさん買って帰るんですよ」は台北でのタクシー運転手さんとの会話。
同じようなことを考え、同じようなことをしているトラベラー。
そう、たぶん台湾の人も日本の街にシンパシーを感じてくれているはず。そういえば、タクシーの車窓からniko and...の路面店を見つけたり、コメダ珈琲店に列ができていたり。coco壱番屋や吉野家はかなり前からあったような気がするけど、年々台北と東京はボーダーレスになるつつある。そういえば、渋谷センター街はタピオカだらけだ...。
さて、永康街、迪化街である。
今回の旅行は、友だち4人を台北ベテランツーリストのぼくたち夫婦がご案内するという構図。「2泊3日の日程の中で街歩きをするとしたら?」と考えて選んだのがこの2つの街。
永康街はMRT「東門」駅下車。あの鼎泰豊の本店がある街。
もともとおしゃれな雑貨屋さんやカフェがぽつぽつあって、落ち着いた雰囲気の街。どうだろう、中目黒みたいな感じかな。MRTが通ってからなのかもしれないけれど、最近では雑貨屋さん、カフェがさらにたくさん増えて、かなり賑やかな街になった。マンゴーかき氷、相変わらず激うまである。
迪化街はといえば、アメ横。ここはアメ横。乾物、生地の問屋街。
久しぶりに来てみると、こちらも古い建物のリノベーションで雑貨屋、カフェが路地裏に一気に増殖中。そういう意味では、浅草橋や徒蔵、谷根千あたりが似ているような気もする。乾物店がドミノ倒しのようにカフェや雑貨店にリノベーションされていく。ほんとうに街は生きている。
東京と台北。
小さなリノベーションの集積で、ちょっとずつちょっとずつモザイク状に変化していく街。街歩きの醍醐味は、そんな小さな変化を見つけて愉しむことかもしれない。
では、また。
Frickrアルバム
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