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大動脈弁閉鎖不全症の手術から8年-経済的収支
2016年10月下旬に大動脈弁閉鎖不全症のため弁置換の手術を行いました。
どなたかのお役に立てればと思い経済的な負担に関して記します。
<医療費>
領収書が手元にないので定かではありませんが、手術から退院まででおよそ300万以上かかったと思います。
とてもじゃないけどこれを自己負担3割としても全額支払うのはつらい。
そんなときに助けてくれるのが高額医療費制度です。
かんたんに言うと、個々人の標準報酬月額区分に応じて各月に支払う医療費の上限が決められていて、それ以上の請求は免除される制度です。
例えば
<区分エ>(標準報酬月額26万円以下の方)/(報酬月額27万円未満の方)で57600円、
一番高所得の<区分ア>(標準報酬月額83万円以上の方)/(報酬月額81万円以上の方)でも252,600円+(総医療費-842,000円)×1%となり、仮に総医療費が300万だと28万円ちょっとくらいです。
ちょっとわかりづらいのは請求が2月以上にまたがった場合は、高額医療費の計算が各月に対して精算が行われるのです。
20日間で100万円の医療費請求とした場合、
(標準報酬月額26万円以下の方)/(報酬月額27万円未満の方)の場合、同月内なら57600円ですが、2月に跨いで各々57600円を超えた場合は57600円×2=115200円となりだいぶ違います。
病院に交渉できるかわかりませんし、そもそも入院時には退院時期も確定しませんが、どうせなら同じ月内で済ませてもらえるのがありがたいですね。
またリンクの記事では後精算を基本に書かれていますが、私の場合入院前に書類(限度額適用認定証)を提出して支払い時にすでに高額医療費が適用されていました。
額が額だけにいったん全額支払って後で精算より、請求時に適用してもらいたいですよね。
<休職中の経済的補填>
当時会社で入っていた健康保険から傷病手当が支給されました。参考までに協会けんぽのリンクを残しておきます。
おおよそですがお給料の3分の2がもらえると思っていれば良いと思います。
細かな条件等ありますが、きちんと申請すればもらえるものです。ただし働くことができないことが条件ですし、医師の証明も必要です。
詳しいことは会社の社会保険担当の方にお尋ねください。
<生命保険からの給付>
生保に加入していて初めて申請したのがこの時の入院給付でした。
これで実質的に支払った医療費に対してほぼほぼトントンになった記憶があります。
<まとめ>
高額医療費は心強い味方です。
健康保険から働けない間の補償もあります。(個人事業主等が加入する国民健康保険にはこの制度がありません)
ほとんど忘れていた生命保険に助けられました。まさかの時の保険ということをしみじみ感じました。備えあれば憂いなし。
不安にならず適用できる制度を活用しましょう。