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今さら聞けないCSRD② ~素朴な疑問に一つひとつ答えます~

「CSRD、なんとなーくわかってはいるけど、予備知識がない人にかみくだいて説明できるほどには理解できていない」という方々、そして何よりも私自身のために、CSRDのキソを学ぶシリーズの第2回目です。

第1回は こちら


Q:CSRDの特徴は?

A:適用範囲、開示要求項目、開示方法などにそれぞれ特徴があります。

■適用範囲

  • 適用対象となる会社の範囲が拡大された
    → EU域内の企業だけでなく、EUで一定規模以上の事業を行っているEU域外の企業に対しても開示が義務付けられる可能性あり

    ※対象企業や対応時期など詳細は三菱UFJリサーチ&コンサルティングのページ が参考になります。


■開示内容

  • 開示が要請される項目を大幅に拡充
    → CSRD対応が企業経営そのものの変化のきっかけとなるよう設計

  • タクソノミー適合率の開示が求められる

    ※タクソノミーについては日経ビジネスの説明がわかりやすいです。


■ダブルマテリアリティ

  • 開示すべき要素を検討する際には、ダブルマテリアリティの考え方をとるべきことが明確化されている


■開示方法

  • マネジメントレポートの中で開示することを義務化(=法定開示)

  • 情報をマークアップ(タグ付け)したデータ開示も必要(→ EUが創設を検討している企業の財務・サステナビリティ情報のプラットフォーム「European Single Access Point(ESAP)」への掲載を予定)


■第三者保証

  • 報告された情報への信頼性を確保するため、新たにサステナビリティ報告への第三者保証が義務付けられる

  • まずは(合理的保証ではなく)限定的保証を求め、サステナビリティ報告に関する保証レベルは段階的に高めることを検討するとされている

※保証レベルの段階的引上げの検討や保証提供者、EU域外企業に対する保証の要件などの詳細は日本公認会計士協会のページ が参考になります。


Q:CSRDのダブルマテリアリティって何?

A:「インパクトマテリアリティ」と「財務的マテリアリティ」です。

企業が環境に与える影響を表す「インパクトマテリアリティ」と、サステナビリティに関するリスクや機会を通じて企業が被る影響を表す「財務的マテリアリティ」の両方を指します。

※インパクトマテリアリティと財務的マテリアリティの説明はpwcのページの図解がわかりやすいです。

そして、説明はこちらのnoteがわかりやすいと思います!


続きはまた後日。

以上、サステナビリティ分野のnote更新1000日連続への挑戦・47日目(Day47) でした。

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