個人がCO2フリー電力購入できるか?Plus+その効果や意義について考えてみた。(この記事は約3分で読むことができます。)
CO2削減に関して個人ができることを中心に自分で調べたことをまとめるnoteです。
はじめに
この記事では大手電力会社10社に限り、個人向けのCO2フリー電力のサービス提供の有無や有る場合その追加費用を調査しました。まとめを見たい方は下まで読み飛ばしてください。また、今回、CO2フリー電力を調査していますが、CO2フリー電力に切り替えたからといって、即CO2を削減できるわけではありませんので、ご注意ください。
ん?どういうこと?と思った方は、その理由や意義を自分なりに考えましたので、まとめ以降をご覧ください。
①北海道電力
サービス名:カーボンFプラン
追加費用:3円/kWh当たり
https://www.hepco.co.jp/home/price/ratemenu/carbon_f.html
②東北電力
サービス名:ecoでんきプレミアム
追加費用:3.3円/kWhあたり
https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/menu/menu_yorisou_eco.html
③北陸電力
サービス名:アクアECOプラン
追加費用:2.2円/kWhあたり
http://www.rikuden.co.jp/ryokinmenu/aquaecoplan.html
④東京電力
サービス名:アクアエナジー100
追加費用:人により異なるが、使用料や基本料金契約基本料金が約倍となるケースもある。
https://www.tepco.co.jp/ep/eco/plan/private/detail.html
⑤中部電力
サービス名:CO2フリーメニュー
追加費用:4.4円/kWhあたり
https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/menu/co2_free/index.html
⑥関西電力
サービス名:再エネECOプラン(低圧)
追加費用:2円/kWhあたり
https://kepco.jp/ryokin/menu/ecoplan/
⑦中国電力
サービス名:https://kepco.jp/ryokin/menu/ecoplan/
追加費用:3円/kWhあたり
https://www.energia-support.com/pricemenu/greenplan.html
⑧四国電力
サービス名:再エネPlus+
追加費用:2.2円/kWhあたり
⑨九州電力
サービス名:まるごと再エネプラン
追加費用:定額性(+500円)
⑩沖縄電力
サービス名:なし(法人提供のみ)
追加費用:N/A
http://www.okiden.co.jp/shared/pdf/news_release/2020/210201.pdf
主要10社のサービスまとめ
・主要10社のうち沖縄電力を除く9社がCO2フリープランを個人へ提供していました。
・1か月あたりの追加費用で、最も安いのは九州電力(+500円)、最も高いのは中部電力+2020円であった。(1か月の電力消費を500kWhとした場合)
CO2フリー電力でCO2削減効果はない!?
CO2フリー電力を契約することで、一見CO2削減が出来たように見えますが・・・実は世の中のCO2が削減されているわけではありません。
なぜかというと、通常電力の場合、既にCO2フリー電力がミックスされていいるためです。CO2フリー電力は契約者に対してそのミックス率を高めて送電しているだけなので、CO2を排出しながら電力を作っている発電所の発電量を下げているわけではないのです。
そのため、CO2フリー電力を契約したからといって、即CO2削減されるわけではないのです。
CO2フリー電力契約に意義はあるのか・・・?
あくまでも個人的解釈ですが、私は大いに意義があると思います。
一つ目の理由は、CO2フリー電力選択者が増えることで、個人ではどうしようもできない「CO2フリーの発電所増設」や「技術革新」への投資拡大等大きなうねりを生み出すことができるという期待です。
二つ目の理由は、一つ目の理由は、CO2フリー電力選択者が増えることで、周囲の電力消費に関する意識改革を促すことができるという期待です。
これまで電力消費に関して特に意識をしていなかった人の、身近な人の多くがCO2フリーにしたよ!と言い出せば、それが何なのか?なぜ必要選択したのか?自分は何をすべきか?と考えていく人が増えていくと思います。
さいごに・・・
もし、気候変動に対して何かしたいけど、踏み出せないでいるという人がいましたら、”CO2フリー電力契約”は、踏み出す1歩目でもいいと思います。
今すぐに効果はなくとも、「この選択が世間や周囲がいい方向に導くかもしれない・・・・」そんな気持ちの行動でいいと私は思います。